- 生産者(ドメーヌ):ファルネーゼ
- 国:イタリア
- 生産地(テロワール):アブルッツォ州
- 年代(ヴィンテージ):2021年
- 品種:モンテプルチアーノ100%
- 栓:コルク
- 熟成:オーク樽にて6ヶ月熟成
- アルコール度数:14.5%
- 飲み頃の温度:16~18℃
- 楽天価格:2,288円
『神の雫』で紹介され、日本中のワイン・ラヴァーに衝撃が走った。赤ワインの価値観を変える逸品。3000円未満で買えるワインとしては白、ロゼ、泡を含めても最高峰。濃厚にして濃密、かつ濃縮。赤ワインの個性と耽美への門。美味いを超越して世界が広がる。心揺さぶるワイン。
生産者(ドメーヌ)
ファルネーゼはワイン造りが途絶えていたファルネーゼの再建を夢見た創設者カミッロ・デ・ユリウス氏が、ヴァレンティーニ・ショッティ氏、醸造長のフィリッポ・パッカラーロ氏と1990年からワイン造りに着手した。1582年にオーストリアの王女がファルネーゼ家の王子と結婚し、この土地でワイン造りを奨励したことからファルネーゼの名がついた。今や世界中に名を轟かせるドメーヌ。
生産地(テロワール)
イタリア中部アブルッツォ州。西はアペニン山脈、東はアドリア海に囲まれる。夏は暑く乾燥し、冬は温暖で雨が多い地中海性気候。内陸部の標高の高いエリアは冷涼でワイン造りに適した土地。ブドウ栽培面積の8割をモンテプルチアーノ種とトレッビアーノ種が占める。海洋性堆積物の混ざる石灰質土壌で、骨格としっかりとしたボディ、ミネラル豊富なワインができる。手摘みで収穫し、ステンレスタンクで11日間発酵させ、アメリカンオーク樽で6ヶ月熟成。タンニンが柔らかい場合、フレンチオークの樽を使うこともある。
ブドウ品種(セパージュ)
契約農家で山と海に囲まれた畑のモンテプルチアーノ。通常1本の葡萄の樹に8房の実をつけるところをを4房に制限し、2倍に凝縮して栽培している。ドライで温かみのある味わい、果実味とエレガントなタンニンが感じられる。モンテプルチアーノはイタリアで生産されている黒ブドウ品種の中で、2番目に多く栽培されている葡萄品種。タンニンが多く果実味が豊か。サンジョベーゼと比べて酸味は少ない。
エチケット(ラベル)
漆黒にゴールド。鮮やかなブルー。リボンのように華やかで贈り物にもできる。ワインセラーにあるだけで気分上々の100点満点エチケット。実はこのエチケットは日本限定。インポーターの株式会社稲葉がお願いして特別に日本だけ昔からのエチケットを継続してもらっている。
飲んだ感想(味わい)
かなりパワフル。しかし、渋味が少なく花を飲んでいるかのようなエレガント、官能美。これまで飲んだ赤ワインにはない衝撃の味わい。初日よりも翌日が最高峰。ワインの深淵が全身に走る。3日目くらいから少しずつ酸味が強くなる。ポテンシャル100%で飲み切りたい場合は、2日間で開ける酒豪におすすめ。
料理とのマリアージュ
ワインの個性が強いので、基本的には単体で飲むのがおすすめ。『神の雫 マリアージュ』では2006年を豚の角煮に合わせた。まろやかな酸味が広がり、ワインが飲みやすくなる。お互いを高めるまではいかないが、料理とワインの本来の味を愉しみながら食事ができる。
神の雫・ソムエリ評価
この値段で買えるのが奇跡と絶賛。「たくさんの蘭の花、そして溢れる香り。情熱的で肉感的な蘭の匂いとエレガントな内装や調度品。シンガポールの濃い夜の闇に幻想的にたたずむ白いラッフルズホテル。このワインは、あの古いホテルを訪れた刹那の忘れがたい思い出と重なる」と表現。