- 生産者(ドメーヌ):リブランディ
- 生産国:イタリア
- 生産地(テロワール):カラブリア州
- 年代(ヴィンテージ):2019年
- 品種:ガリオッポ100%
- 栓:コルク
- 熟成:ステンレスタンク
- アルコール度数:14%
- 飲み頃の温度:16℃ 前後
- 楽天価格:2,892円
地元の葡萄「ガリオッポ」を100%使用。甘味が強いミディアムボディ。『神の雫』ではキムチにマリアージュさせた。チヂミ、チャプチェのような甘味ソース、焼肉にも合う。最強のフードフレンドリーワイン。
味わい、ワイングラス
目に飛び込むのは控えめな輝き。抑えられた甘さと淡い酸が溶け合い、朝露に濡れた蕾のような、張りつめた瑞々しさ。香りは大輪の花ではなく、朝の空気にほんのりと漂う花芽の予感。タンニンは前に出ず、背景で支えに徹する。どこか懐かしく、優しい。ひと口目で感じたのは、幼い日の遠足で初めて飲んだフルーツジュースのような、純粋で少し切ない甘み。
ワイングラスもそこまで差がないが、キュートな感じを出す小ぶりのピッコロ・グラスがおすすめ。タンニンが強くないのでボルドーグラスは不要。
生産者(ドメーヌ)
カラブリア州で4代に渡ってブドウを栽培し「ワインを通じてカラブリア州が持つ豊かな土地、歴史、文化を伝えたい」と土着品種から造られたワインの魅力を伝える。伝統を大事にしながらも、地葡萄のガリオッポとカベルネ・ソーヴィニョンを組み合わせた「グラヴェッロ」を1988年に造り「スーパーカラブリア」として世界的に有名になった。新たな挑戦を続けるカラブリアを代表するワイナリー。
生産地(テロワール)
南イタリアの爪先の部分にあるカラブリア州は唐辛子の生産で有名。カラブリア唐辛子の有無でパスタは別次元になる。海沿いの地域は温暖な地中海性気候、内陸の山岳地帯は冷涼で昼夜の温度差が激しい大陸性気候。カラブリアではガリオッポの他にも白ブドウのグレーコ・ビアンコ、モントニコ、黒ブドウのマリオッコ、グレーコ・ネーロなどが多く栽培されている。
ワイン造りの歴史は古く、南イタリアを植民地にした古代ギリシャ人によってブドウ栽培が始まり、紀元前6世紀以前から“エノトリア・テルス”(ワインの大地)と称えれた。リブランディ社は海に面した小さな街チロ・マリーナに位置し、素晴らしい粘土質の土壌と昼夜の寒暖差をもたらす葡萄栽培に最適な土地に恵まれる。
葡萄品種(セパージュ)
ガリオッポはイタリアで最も古い葡萄のひとつで、サンジョヴェーゼとマントニコが自然に交配した品種。古代オリンピックではガリオッポ(Krimisa)の赤ワインが勝者へ授与されていた。ガリオッポの語源は、ギリシャ語の「美しい足」。淡いガーネットの赤ワインになり、ミネラルとハーブのニュアンスがある。タンニンは豊富で酸は強くない。リブランディ社では、ガリオッポをステンレスタンクで10日~2週間、マセラシオン発酵(果汁に果皮や種子などを漬け込むこと)。ステンレスタンクで30ヶ月熟成の後、数ヶ月の瓶内熟成する。
エチケット
色もデザインもシンプル。誇り高き土地の記憶をそのまま液体にしたよう。ラベルに描かれた点描の葡萄は、遥か昔、星を見上げていた農夫たちの夢の断片。
料理とのマリアージュ
- キムチ:◎
- 和風ペペロンチーノ◎
- チヂミ:○
- パルミジャーノチーズ:○
- サラミ:△
最もワインと相性が難しいと言われる韓国料理と合う驚異のフードフレンドリー。輸入を手がけるモンテ物産のおすすめは、牛肉のロースト、鴨やキジの蒸し煮、スパイスの効いた料理、熟成したチーズ。
『神の雫』でキムチと合わせたように、ワインが清涼飲料水のように澄みきり、なおかつ官能さを残す。ふたつがコンビを組むことで少年時代に帰るway back homeのマリアージュ。酸味の強いキムチであれば赤ワインの酸が緩和しつつ、薪をくべ、旨味の炎を倍増させてくれる。
言うまでもなくカラブリア唐辛子と使ったペペロンチーノはもちろん、和風出汁を加えたペペロンチーノとも相性抜群。トロピカルフルーツを飲んでるような南国のマリアージュが生まれる。
甘辛ソースのチヂミ、パルミジャーノチーズとも合う。何度でもリピートして色んなヴィンテージを愉しみたい名酒。
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