ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ〜桜が開花する赤ワイン

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

  • 生産者:ドメーヌ・アラン・ブリュモン
  • 国:フランス
  • 生産地(テロワール):マディラン(フランス南西部)
  • 年代(ヴィンテージ):2022年
  • 品種:タナ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
  • 栓:スクリューキャップ
  • アルコール度数:12.5%
  • 飲み頃の温度:16℃
  • 楽天価格:税込1,078円

5年以上前からファミマで販売されているロングセラー。珍しい葡萄品種タナを中心に造られ、花がパッと開いたような美味しさが広がる。この価格帯で飲めるのが貴重。神の雫とファミリーマートのコラボ第9弾でもある。

生産者(ドメーヌ)

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

アラン・ブリュモンは、フランスの南西部マディランの造り手。1979年に葡萄栽培を開始。マディランの土着品種であるタナを植え、色が濃く深みのある味わいのワインを生み出した。1985年にタナ80%、カベルネ・ソーヴィニョン20%というアッサンブラージュのワインで注目を集める。お手軽な価格の良質なワインを次々と生み出し、そのワイン造りの功績が評価され、1997年にフランス最高勲章「レジオン・ド・ヌール」を受章している。ファミマの「ル・プティ・アルブージエ」はコンビニワインとして大量生産が求められるため、アラン・ブリュモンだけが製造しているのではなく、一部の協力をしていると考えられる。

生産地(テロワール)

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

スペインとの国境、フランス南西部のピレネー山脈の麓にあるテロワールがマディラン。ミディ運河とガロンヌ川が流れ、小石が混じる砂利質と粘土質がある。マディランは狭い範囲で多彩なテロワールがある珍しい土壌で、海洋性気候。年間の降水量はボルドーより多く、夏は暑く冬は寒い。乾燥した空気で葡萄づくりに向いている。タナに代表される濃厚なタンニンのある赤ワインの銘醸地として有名。

葡萄品種(セパージュ)

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

  • タナ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • カベルネ・フラン

ワインのラベルの裏には3つの葡萄品種が書かれている。タナ100%で造られた赤ワインはもっと色が黒い。ブレンド比率は非公開だが、タナを中心に造られていると思われる。

タナ

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ,タナ

タナ(Tannat)は、タンニンから名前が由来するほど苦味が豊富で色が濃い。イタリア品種のサグランティーノと並ぶタンニンのトップ葡萄。若いうちはブラックベリーやカシスなど黒系果実のアロマが豊富で色も黒い。熟成によって味わいは変わるが、野性的な香り、酸味も出てくる。長期熟成に適した葡萄品種。排水性の良い土壌が必要でフランス南西部に集中している。「タナといえばマディラン」というくらい有名。他にもフランス南西部のバスク地方イルレギーでも栽培される。ウルグアイでは最も生産される葡萄品種で、アルゼンチン、ブラジル、ペルーなどの南米、オーストラリアや日本でも生産される。

味わい

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

タンニンがノルマンディの波のようにあとから押し寄せるが、そこまでキツくない。むしろフルーティーさのほうが勝って、めちゃくちゃ美味しい。寒い冬が過ぎ、花が咲き始めるような開放感。2日後からタンニンが強くなる。いのち短し恋せよ乙女。早飲みがおすすめ。

エチケット

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ
ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

桜色のラベルにキャップ。春を迎える赤ワイン。3月の桜の時期に、もう一度、飲みたいワイン。

おすすめワイングラス

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

タナのような濃厚な赤ワインには、大ぶりのグラスが向いているが、この「ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ」は全体的にフルーティーに仕上げているので、どんなワイングラスでも構わない。

料理とのマリアージュ

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ〜桜が開花する赤ワイン

  • 焼き鳥(タレ):◎
  • カルパス:◯
  • ハンバーグ:◯
  • 豚角煮:◯
  • パストラミビーフ:◯
  • ペペロンチーノ:○
  • チーズ:△

ファミリーマート公式のおすすめは、バーベキュー(肉)、ハンバーグ、焼きとり、ローストビーフ。最も良かったのは焼き鳥のタレ。ワインのエレガントさが底上げされる。

ドメーヌ・アラン・ブリュモン・ル・プティ・アルブージエ

次にファミマで売っているカルパス。タンニンが花火のように爆発する。でも嫌な苦味はない。

同じくファミマの「デミグラスハンバーグ」「3種の醤油仕立て豚角煮」「パストラミビーフ」との相性も悪くない。チーズ類はタンニンの強さが勝ってしまう。

神の雫・ソムエリ評価

スクエアでスタイリッシュなスーツ。会心の仕事をまとめあげて、プレッシャーから解き放たれ、ネクタイを外した。明日は週末だ。バイクにまたがり、夕日を追いかけてどこまでも走っていく。最初はタイトだが、飲んでるうちにほどけて、楽しくなる。このワインは、ベストを尽くす緊張感とそのあとの解放感。デキるビジネスマンの一週間である。

ワインブックス・前場さん

ワインブックスの前場さんのレポートが秀逸。苺や木苺が煮詰まった、ハーブ、ピラジンの香り。おそらく樽熟成している。ややトースト香がある。果実味が広がり、丸い酸味が追い上げる。渋みが強くない。タナというより、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランが強いとのこと。1000円のワインの中では美味しく、ここまで骨格を感じられるのは珍しい。そこまで濃い赤ワインではないので、赤身よりは白身の肉。または醤油ベースの料理とも合う。肉じゃが、すき焼き、ミートソースパスタなど。

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