
『神の雫』の原作者である亜樹直さんはワインを理解したいならフランスのワインからスタートして欲しいと語る。どの国のワイン生産者も代表的なフランスワインをイメージしながら造っているからだ。 フランスワインにはワインの魅力も難しさもすべて備わっている。フランスワインを知ること=ワインを知ることにもなる。

画像引用:三越伊勢丹
フランスでワイン作りが始まったのは紀元前600年頃。ギリシア人がプロヴァンスのマルセイユに上陸したのが始まりといわれる。
ボルドー

ボルドー左岸の5大シャトー、ボルドー右岸の「シャトー・ル・パン」「シャトー・ペトリュス」「シャトー・シュヴァル・ブラン」が有名。1855年のパリ万博の際にメドック地区の格付けが決められ、グラーヴ地区のシャトー・オー・ブリオンを含め、メドックの赤ワインが当時の価格に従って5つの等級に分けられた。

画像引用:mottox
全部で61のシャトーが格付けされ、1級(プルミエ・グラン・クリュ)に当たるのが現在の5大シャトー。その中でも3大シャトーに分けられるのが「ラフィット」「マルゴー」「ラトゥール」。5級以下に位置するものを「ブルジョワ級」のワインという。メドック格付けのほかにもある。
- グラーヴ格付け
- ソーテルヌ格付け
- サンテミリオン格付け
漫画『ソムリエール』では、ボルドーの5大シャトーをそれぞれの特徴に例えている。
- シャトー・マルゴー:「女性的な繊細さ」
- シャトー・ラフィット・ロートシルト:「優雅さ」
- シャトー・ラトゥール:「男性的な力強さ」
- シャトー・オー・ブリオン:「芳醇な香り」
- シャトー・ムートン・ロートシルト:「華やかさ」
ボルドー左岸
ボルドー左岸はジロンド川の西側に位置し、主にメドックやグラーヴといった銘醸地が広がる。砂利質の土壌が特徴で、水はけが良く、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適している。力強く骨格のある赤ワインが多く、熟成によって複雑さが増す。1855年の格付けで知られる五大シャトーもすべて左岸に位置し、伝統と格式を誇る産地である。
シャトー・ラトゥール
ポイヤックとサンジュリアンの境というボイヤック村でも最高のテロワールを与えられ、周囲をスーパーセカンドと呼ばれる「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」や「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(神咲雫が2000年をサラブレッド、美しい優駿と表現)」などの2級シャトーに囲まれる。ラトゥールは「塔」の意味。ワインのラベルに描かれるクリーム色の塔はイギリス人が15世紀に海賊の攻撃から身を守るために建てた要塞、またはフランスとイギリスの百年戦争で破壊された塔といわれ現在は存在しない。あらゆるものが戦争で失われたが葡萄は生き続けた。その力強さを体現するように5大シャトーの中で最も「力強く男性的。晩熟で長命」が特徴。カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高くパワフルなワインを生み出す典型的な肉厚ワイン。10年、20年では赤ん坊で100年の熟成にも耐える。まったく光を通さない紫に近い色でワインに飲み込まれそうなブラックホール。『神の雫』では2002年が登場。華麗にして重厚な、そしてロマンティックな旋律。ラフマニノフの交響曲第2番。ラフマニノフ生誕の地であるロシアの深き森。そこで厳しい気候を生き抜く人々の力強い生命力を讃えているような、雄大で神秘的で幾重にも絡み合う弦や管の響きのように、アロマや味わいが舌の上で積み重なり、そして長い余韻となっていつまでも続く、怪物級のボルドーワイン。
レ・フォールド・ラトゥール
シャトー・ラトゥールのセカンドワイン。通常のセカンドワインはファーストラベルの基準に満たなかった葡萄で造る場合が多いが、ラトゥールはセカンドワイン専用の畑で栽培している。ファーストラベルの畑を囲む区画で育った樹齢40年を超える古木の葡萄を使用。ファーストラベルとの醸造の違いは新樽率のみ。
シャトー・マルゴー
日本で最も愛されている5大シャトー。ボルドーワインの女王。「あなたにとって幸せとは?」と訊かれた政治家が「シャトー・マルゴー1848年」と答えた。ヘミングウェイが愛したワインで孫娘にマルゴー(英語でマーゴ)と名付けたほど。シャトーの総支配人ポール・ポンタリエ氏は「ベルベットの手袋の中の鋼の拳」と言った。「マルゴー」はフランス語で「あばずれ」の意味。
マルゴー村はジロンド川とガロンヌ村の合流する場所にあり、ふたつの川が運ぶ別々の土壌成分が複雑なテロワールを形成する。神に祝福されたテロワール。
「ラトゥール」や「ラフィット」に比べると明るい色合い。「オー・ブリオン」ほどの華やかな紅でもない。もっと深遠で大粒のルビーのように滑らかで吸い込まれるような薔薇色。香りの豊かさと複雑さは5大シャトーの中でも一番。
シャトー・マルゴーは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フランが互いに助け合って複雑な味と香りを生み出す。84年は不作でカベルネ・ソーヴィニヨンだけで作られた。
『神の雫』では2002年が登場。「クレオパトラの女王の宮殿」と表現。限りなく贅を尽くし、この世で最も優美な佇まいを持ちながら、決して気品を失わない。ひと言で表すならば、エレガンス。
歴史
1960年から70年代後半までのシャトー・マルゴーは経営者の努力が足りず失敗作の連続。シャトーの所有者だったジネステ家は設備投資をせず、名声とテロワールに頼ってワイン造りを続けた。その結果、恵まれた年のワインでさえ長熟に耐えられないほど脆弱なワインになってしまった。その象徴が70年のヴィンテージ。同じ年に「ラトゥール」が秀逸ワインを生み出している伝説とは逆に、経営者と醸造責任者の力量不足が顕著。77年にシャトーを受け継いだメンツェロプーロス家は天地人を生かし、たった1年でシャトーを甦らせた。その後は醸造責任者ポール・ポンタリエ氏の天才的な力によるところが大きい。
シャトー・ラフィット・ロートシルト
キング・オブ・ボルドー。5大シャトーの頂点。ヴィンテージによるハズレが少ないといわれる。神咲雫はシャトー・ラフィットを「霧の中に謎めいた姿で佇む門戸を閉ざした頑なな美しい城」と形容。『神の雫』では2002年が登場。まったく光を通さない地獄のような暗黒。ブルゴーニュワインのような静けさは感じない生き生きと葉を繁らせ、獣たちが戯れる陽性の森。巨大な城が森の向こうに待っていた。ノイシュバンシュタイン城。白鳥城と呼ばれる、世界で最も美しいドイツの城。芸術を愛したルートヴィヒ二世が17年の歳月を費やして造り上げた夢の世界そのもののワイン。ラトゥールがオーケストラの躍動だとすればラフィットは古城の端正で重厚な落ち着き。ヴィンテージによっても味わいは大きく異なる。神咲雫は2003年を「燃えるような強い日差し、乾いた大地とやや凝縮しすぎた葡萄」、2001年は「雨の匂いと肌寒さ、それを跳ねのけるエレガント」と違う。1945はアクロポリスの丘に君臨するパルテノン神殿のようなワイン。例え投手や醸造家が変わってもラフィットは永遠に変わらない。変わらないことがラフィットの凄さ。ラフィットは『神の雫』ではないが、それを超える「神話」である。
シャトー・オー・ブリオン
ボルドーワインの造り方、手順(プロトコル)の発祥地とも言える。5大シャトーの中で唯一メドック地区ではなく、グラーヴ地区の中心ペサック・レオニャン村にある。メドック地区道を隔てた隣同士に平坦な西向きの斜面の「シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン」があり、シャトー・オー・ブリオンは丘の南斜面。わずかな日当たりの影響でエレガントなワインを生み出す。前者は西陽を受けて男性的な力強いワインが生まれる。ペサック・レオニャン村は畑によって品質が大きく開き、シャトー・オー・ブリオンが別格といわれる。メルローやカベルネ・フランの比率が高く年によってはカベルネ・ソーヴィニヨンよりメルローを多く使うこともある。ただし、若いうちに飲むとポテンシャルを発揮できず、その理由は解明されていない。20年もするとブルゴーニュ・ワインのような優しさを身につける。ワインの神秘。2002年を神咲雫は「これは東洋の寺院。色とりどりの絢爛な装飾が織り成す複雑な様式美。静けさの中どこからともなく聞こえてくる祈りの声。そして薄く立ちこめる香の煙、その官能のようなワイン」と表現。
シャトー・オー・ブリオン 1989年
『神の雫』で第十二の使徒を探す途中に神咲雫が飲んだ。ワインの生命が終わりに向かう年代、ワインの人生を垣間見ることができる。驚異的なポテンシャルが古酒として抱え込んだ"時"の複雑さを押しとどめようとしている。ボルドーやブルゴーニュの垣根を超越したドラマチックでエレガントで巨大なスケールを持ちながら、湖面のような静けさをたたえている。ワインを造るうえで理想とされる総てを四季をとおして備えていた年の葡萄から生まれた作品。最高のテロワール、最高の技、最高のヴィンテージ。そして熟成を経てそれらの要素が見事な旋律を奏でる。グランドキャニオンのワイン。
シャトー・パプ・クレマン
オー・ブリオンと同じグラーヴ地区で匹敵する評価を得ているボルドー最古のシャトーのひとつ。ボルドーワイン発祥の地とも呼ばれるぺサック・レオニャンで13世紀からワイン造りをはじめ、現在では当たり前となったブドウの幹を一列ごとに区別して植える手法を初めて行った。『神の雫』では1986年を遠峰一青が「貴族の舞踏会に招かれた美しいペルシャ絨毯」と表現した。
シャトー・ムートン・ロートシルト
1973年に第1級シャトーに格上げされた例外中の例外。1853年にシャトーを購入したナタニエル・ド・ロチルドがシャトー・ムートン・ロートシルトと名付け、1922年にバロン・フィリップ・ロートシルトが購入して引き継ぎ。瓶詰めから貯蔵まですべての工程を自らシャトーで行なうことでワインの質を完全にコントロール。発酵に巨大なオーク樽を使うので西洋杉の香りがする。1945年からは有名画家にラベルデザインを毎年依頼し、報酬はムートンを120本となっている。1970年はマルク・シャガール、第1級に昇格した1973年はパブロ・ピカソ。エチケットにはバロン・フィリップの言葉「我、第1級たり、かつては第2級たり、されどムートンは変わらず」と書かれている。1885年の格付けで第2級になってから再評価されまで118年もかかった。1982年を神咲豊多香や遠峰一青はジャン=フランソワ・ミレー《晩鐘》と表現。神咲雫にとっては「母との永の別れ」のワイン。
シャトー・レオヴィル・ラスカーズ
「サン・ジュリアンの王」と称えられるメドック格付け第2級ワイン。『神の雫』ではメドック・マラソンを走った神咲雫が給水所で2004年を飲んだ。大空を舞う若い大鷹のワインと表現。
シャトー・ベイシュヴェル
ボルドーで最も美しい城と言われるシャトー。日本の企業が共同経営者。元々はフランス海軍提督のお城。目の前のジロンド川を渡る船乗りが「帆を下げよ」と方言で叫び、提督に敬意を表していた言葉が訛って「ベイシュヴェル」という名前になった。『神の雫』では神咲雫がメドック・マラソンの給水所として1996年を飲んだ。アジアからイギリスまで荒波を乗り越えて紅茶を運び、水面を疾走する快速帆船カティーサーク号のようなワインと表現。
ボルドー右岸
ボルドー右岸は、ジロンド川・ドルドーニュ川の東側に位置し、主にサン・テミリオンやポムロールなどの産地が知られる。粘土質や石灰質の土壌が多く、メルロー主体の栽培に適している。柔らかくまろやかな味わいの赤ワインが多く、親しみやすいスタイルが特徴。五大シャトーのような格付けはないが、シャトー・ペトリュスなど世界的に評価の高いワインを生み出す地域である。
シャトー・ペトリュス
「ポムロールの王」。メルローの最高峰、「メルローの王」と呼ばれる。ロマネ・コンティと同じく二代続けて同じ家族が醸造長を務めている。父から息子へとその座が継承される。「青い粘土」と呼ばれる特殊なテロワールがある。根が弾かれるほど硬質な青い粘土層をペトリュスの葡萄の根が這うように横に伸びる。地質学上でも謎といわれる。1975年は『神の雫 マリアージュ』で限りなく神に近いワイン。絶対神ゼウスのワインと称えた。
シャトー・ラフルール
アロマの観点で右岸最高峰と名高い赤ワイン。わずか4.5haの畑で深い砂利質の土壌が鉄分に富み、リンとカリウムを含む。1872年に設立されたシャトーで年間の生産量は12,000本ほど。『神の雫』では1994年が「第四の使徒」に選ばれた。初恋の人の涙。
シャトー・シュヴァル・ブラン
サン・テミリオン地区を代表するトップシャトー。シュヴァル・ブランの畑は、ボルドーで最も複雑なモザイクの土壌。サン・テミリオンは2つの地層構造の土壌で、一つはコート(台地の意)地域と呼ばれる粘土石灰質、もう一つがグラーヴ(砂利の意)と呼ばれる砂利質。シュヴァル・ブランは古代の河川デルタ跡地に位置し、粘土石灰質と砂利質の両方を均等に含む。区画によって粘土、砂利、砂が複雑に共存するロワール。右岸では珍しくカベルネ・フランも多く植えられ、力強さとエレガンスを兼ね備えた味わい。さらにリッチでしなやかな酒質を持ち、飲み頃の期間が特に長い。年を経るごとに更に調和がとれ風格を増す。『神の雫』では1978年を神咲雫が父の墓の前で飲んだ。天の川の光の帯は遠くに見える河のような星の集まりではなく、自分たちを含めた巨大な銀河系そのもの。自分たちを取り巻き包み込む星々を、天を横切る大きな河や輝く道のように感じている。遠ざからなければ見ることのできない巨大なスケールがそこには確かに存在している。ミルキーウェイの星々の輝きの一つ一つは、実は気の遠くなるような長い年月を経て俺たちの下の下に届いている。悠久の時、そして俯瞰してみるべき巨大なスケール。それら総てを包み込む母の乳のようなミルキーで甘やかな優しさに溢れているワイン。
ソーテルヌ地区
ソーテルヌ地区は、フランス・ボルドー地方の南部、ガロンヌ川左岸に位置する甘口白ワインの名産地。朝晩の霧と日中の晴天により貴腐菌(ボトリティス・シネレア)が発生し、糖度と風味が凝縮されたブドウが育つ。ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンを主に使用し、蜂蜜やアプリコット、スパイスのような複雑な香りと濃厚な甘みが特徴。シャトー・ディケムを筆頭に、世界屈指の貴腐ワインを生み出す地域である。
シャトー・ディケム
シャトー・ディケムは、フランス・ボルドー地方ソーテルヌ地区に位置する世界屈指の甘口白ワインの銘醸シャト。1593年からワイン造りが始まり、18世紀にはルイ15世の宮廷でも愛され、1855年のパリ万博に際して唯一「特別第1級(Premier Cru Supérieur)」の格付けを与えられた。
ディケムの特徴は、極めて濃密で複雑な味わいと、数十年にも及ぶ熟成能力。貴腐菌ボトリティス・シネレアの作用で水分が失われ、凝縮された糖分と酸が生まれる。畑の水はけを良くするために102そのヘクタールの広大な畑に100キロにも及ぶ排水溝を敷く。収穫は一粒ずつ手摘みで行われ、150人もの人間が2ヶ月以上もかけ、一杯のグラスワインにブドウ1本分が使われると言われる。
年によっては品質が基準に達しない場合、ヴィンテージを見送り生産しないという徹底ぶりも有名。極上の甘口ワインとして、デザートだけでなくフォアグラやブルーチーズとの相性も抜群で、世界中の美食家に愛されている。『神の雫』では1976年のヴィンテージが第十二の使徒となった。
ブルゴーニュ

画像引用:三越伊勢丹
狭いながらブルゴーニュほど千差万別の個性を持ったワインが散りばめられた産地は世界でも類を見ない。ブルゴーニュの畑は畦道を一本隔てるとテロワールがまったく変わることもある。ブルゴーニュ地方の南に50~60kmに及ぶ産地をコート・ドール(黄金の丘陵地)と呼ぶ。
ブルゴーニュは小さな畑も複数の栽培農家によって分割所有され、「リシュブール」といった銘柄でも複数のワイナリーが醸造する。同じ名前のワインなのに大きく異なる個性を持つ。これがブルゴーニュの神秘。
代表的な二大ワイン村は「ロマネ・コンティ」のあるヴォーヌ・ロマネ村、ナポレオンの愛した「シャンベルタン」のあるジュヴレ・シャンベルタン村。これに続く高級ワインの産地はシャンポール・ミュジニー村などが有名。遠峰一青が神の雫に選んだ「クロ・ド・ラ・ロッシュ2002」があるのは、モレ・サン・ドニ村。

ロマネ・コンティ
コート・ド・ニュイ地区ヴォーヌ・ロマネ村の銘酒であり盟主。世界一有名なワイン。ロマネ・コンティが高価な理由は主に畑の歴史と名声、年間に6000本程しか出荷されない希少性。1990年代半ば、日本で15万円ほどだった。長い歴史を経てもなお、最高の畑と評価され続けてきたことで今の地位を築いた。フランス革命の時代は「ロマネ」と呼ばれ、コンティ公爵とポンバドゥール夫人が争奪戦が起き、1760年にコンティ公爵が勝利したあと「ロマネ・コンティ」になった。門外不出の銘酒として上客だけに振る舞われた時代もある。ロマネ・コンティの畑はリシュブール、ロマネ・サン・ヴィバンやラ・ターシュ、ラ・ロマネなど綺羅星のような銘酒たちの魅力のすべてを兼ね備えていると言われる。
ロマネ・コンティ 1983年
1983年はフランスで良質な葡萄がとれる豊作年だったが、ブルゴーニュだけが冷夏の影響で極端なバラつきがあった。7月末にヴォーヌ・ロマネ村にヒョウが降り収穫前の葡萄が傷ついた。スタッフ全員で小さなピンセットで枝に残った房から傷んだ葡萄だけを取り除いた。1983年のヴィンテージは平年の半分しか収穫できなかったが、味わいは素晴らしいものになった。そこに生きる人の汗が畑の歴史と伝統を作ることを教えてくれるワイン。
ラ・ターシュ
コート・ド・ニュイ地区ヴォーヌ・ロマネ村にあるグラン・クリュ(特級畑)。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが単独所有するモノポール。世界の誰ものが認める超一流。一流との差は大きくはなく、ほんの少しの地質の差、わずかな日照や風通しの違い。それを耕しワインを造る人の意識のごくわずかな違い。自分は誉れ高き「ラ・ターシュ」を造っているんだと、葡萄の神が何をすればいいかを教えてくれる。真の超一流は、すぐ隣のようで簡単には乗り越えられない畝に隔たれている。ラ・ターシュは隣の畑のオー・マルコンソールが持つ要素をすべて含み、ラ・ターシュだけが持つ要素のひとつひとつが洗練され際立っている。それが真のグラン・クリュと、プルミエ・クリュに留まるワインの宿命的な差。
リシュブール
コート・ド・ニュイ地区のヴォーヌ・ロマネ村にあり「裕福な村」という意味を持つ最もゴージャスなワインを生み出す畑。茶色い石灰岩の土台の上に粘土と砂が広がり、水はけがよい土壌。筋肉質で、果実味が豊か、長期熟成に向いている10年以上熟成させてから楽しむワインが造られる。いくつかのドメーヌが畑の所有権を持ち、最も大きな所有者はドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ。アンリ・ジャイエ作の1959年リシュブールは、神咲豊多香の末期の酒。始まりであり終わりでのもあったワイン。ドメーヌ・ルロワ・リシュブール 2002年を『神の雫 マリアージュ』では月の女神、狩猟や貞潔さを司る、最も美しく強い女神のひとり。女神アルテミスが手招きし微笑んでいるかのようなワインと称えた。
エシェゾー
コート・ド・ニュイ地区のフラジェ・エシェゾー村にある畑のピノ・ノワールのみで造られる。周りをヴォーヌ・ロマネ村、シャンボール・ミュジニー村、ヴージョ村の銘醸地に囲まれる。神様アンリ・ジャイエが造るエシュゾーは数百万円する。『神の雫』ではメオ・カミュゼが生産者の1995年を遠峰一青は「フレッシュなアロマ、西洋のハーブ、爽やかで上品な金髪の貴婦人が軽やかな風の中たたずむ姿。クロード・モネ《日傘をさす女》のワインと称えた。
クロ・ド・ヴージョ
コート・ド・ニュイ地区のヴージョ村にある。ジャン・ジャック・コンフュロンが生産者の1997年を神咲雫は「華やかで濃くて甘い果実味が溢れかえるようだけど、エレガントで余韻は長く切ない。まるでオードリー・ヘプバーンの名作映画「ローマの休日」を思わせるワイン」と表現。メオ・カミュゼが生産者の1995年は遠峰一青が「黒土の豊かな大地に響きわたるような力強い歌姫、ディーバの歌声がきこえるワイン」と表現。
レ・ザムルーズ
人口300人ほどのコート・ド・ニュイ地区シャンボール・ミュジニー村の一級畑から生まれるピノ・ノワール100%から造られるワイン。シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ レ・ザムルーズ。特級畑ミュジニーに隣接する。勾配がきつい斜面で土壌の層は薄く、石灰岩由来のミネラルにより優美な骨格と気品を持ったワインとなる。レ・ザムルーズは「恋人たち」。ジョルジュ・ルーミが造る2001年が『神の雫』の第一の使徒となった。
シュヴァリエ・モンラッシェ
コート・ド・ボーヌ地区ピュリニー・モンラッシェ村の特級畑から生み出されるシュヴァリエ・モンラッシェ 。南東向きの急斜面で、泥灰岩、泥灰・石灰岩由来の石が多い土壌から採れたシャルドネ100%で造る。ミネラル感と酸が豊富で10年以上の長期熟成にも耐えられる。神の雫ではミシェル・コラン・ドレジェが生産者のシュヴァリエ・モンラッシェ 2000年が第五の使徒に選ばれた。試練と大いなる達成感のワイン。
ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ
コート・ド・ニュイ地区の北寄りに位置するジュヴレ・シャンベルタン村は9つのグラン・クリュと、26のプルミエ・クリュがある。プルミエ・クリュの畑は標高260~380mの斜面に位置する。『神の雫』の第六の使徒を探す過程で登場したジュヴレイ・シャンベルタン1級「クロ・サン・ジャック」1997年などが有名。『神の雫』ではドゥニ・モルテが生産者のジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ2004年も登場。ドヴォルザーグの「スラブ舞曲」。ピアノと二重のチェロ、そしてヴィオラで名曲を奏でたイメージ。感じ方によっては明るく華やかで力強いようにも思えるのに、その本質はとても切なく官能的で悩ましい。そしてどこかもう取り戻せない甘い過去のような懐かしさがあるワイン。
ドメーヌ・ルロワ シャンベルタン 2002

『神の雫 マリアージュ』の中で遠峰一青が飲んだ。アポロン。光り輝く光明の神であり、ギリシャ神殿の神々のなかで最も美しい男性神。そして芸術の神でもある。絶対神ゼウスの子供であり、強さと美しさを併せ持つアポロン神に抱きしめられたようなワインと称えた。
クロ・パラントゥ
コート・ド・ニュイ地区ヴォーヌ・ロマネ村にある19世紀末のフィロキセラ禍以降、大部分では葡萄栽培が行われなかったが、「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエが1951年に整理を始めてから名声を得た。『神の雫』では2005年が登場し、「この世のものとは思えない。人生が変わってしまいそうなワイン」と表現。
コルトン・シャルルマーニュ
モンラッシェと並ぶブルゴーニュの2大白ワイン。シャルドネから造られる。シャルルマーニュとは8世紀のカール大帝のフランス語読みでトランプのハートのキングのモデル。コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区の間にある標高400m弱、通称「コルトンの丘」にある特級畑。アロース・コルトン村、ラドワ・セリニー村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つにまたがる。畑は石灰岩の土壌で、粘土質、泥灰質、小石がありミネラルが強いことが特徴。ボノー・デュ・マルトレイ、ルイ・ラトゥールやルイ・ジャドなどの生産者が有名。
クロ・ド・ヴォージョ
コート・ド・ニュイ地区のシャンボール・ミュジニー村とヴォーヌ・ロマネ村に挟まれたヴージョ村で村全体の栽培面積の約75%をも占めているのが「クロ・ド・ヴージョ」。シトー派の修道院が12世紀から14世紀にかけて切り拓き、現在も多くの生産者が畑を分割してワインを造る。上部の「教皇の畑」は石灰岩を多く含んだ砂礫質の斜面で水捌けがよく、雨が降り続いても影響が少ない。中部の「王の畑」は粘土と砂利の混じったやわらかい石灰岩土壌、下部の「修道士の畑」は平坦な粘土質で雨が問題となり、畑によって個性の違う葡萄ができる。
シャンパーニュ

ドン・ペリニヨン
ドン・ペリニヨンはモエ・エ・シャンドン社の最高級ランクのシャンパーニュ。良い葡萄だけを選別し熟成に8年もかける。由来は17世紀のベネディクト会の修道士ドン・ピエール・ペリニヨンから。生涯をシャンパーニュの完成に捧げ、コルクを使って泡を瓶に閉じ込める方法の発明者と言われる。盲目だったともいわれ、闇という字は「門」に「音」と書くように、押し開いた門から光が差し込む音、輝く未来の音がある希望の一本。
ドン・ペリニヨン・ミレジメ
1973年が『神の雫』で登場。ひれ伏したくなるような完璧なバランス。雄々しくそれでいて優雅な佇まいをみせる、ミケランジェロの傑作「ダビデ像」のようなワイン。
ドン・ペリニヨン・ロゼ 2004年
『神の雫 マリアージュ』で登場。香りだけでピンク色の装飾を散りばめられる気高い香り。華やかな舞踏会を待つよう。口に含めば、その華やかさに秘密を抱えていることを教えられる。ただのパーティーではなくマスカレード。仮面の下に素顔を隠しながら、ひとときの狂おしい宴を楽しむかのような謎に満ちたシャンパーニュ。
ヴーヴ・クリコ
社名にあえてヴーヴ(寡婦)という名前をつけた創業者マダム・クリコのシャンパーニュ。フランス革命が終わりナポレオン帝政が始まった頃、27歳で夫を亡くしたニコル・バブルが銀行員の夫の副業だったシャンパーニュ造りを引き継いだ。瓶を少しずつ傾け澱を集める「ルミアージュ」の手法を考えたといわれる。マダム・クリコの言葉。「品質はただひとつ。最高級だけ。ノンビンテージもプレステージも同じく最高級」
ヴーヴ・クリコ・イエローラベル・ブリュット
高級なヴーヴ・クリコでグランダム、ロゼと違って最も廉価なのがイエローラベル。コクのある強靭なボディ、柑橘系の香りはエレガントで繊細。漫画『シャンパーニュ』の第2話「母と母」でシングルマザーとして生きる決意をしたキャバ嬢の一美が相手の母親に贈った。高級も普通もない、どちらも同じように素晴らしい。母親の愛情のように、というメッセージを込めた。
クリュッグ
「シャンパーニュの帝王」と呼ばれる。手のかかる小樽一次発酵で6年間も瓶熟成、50のワインを使った秘伝のアッサンブラージュ(ブレンド)はノンヴィンテージと呼ばず「マルチヴィンテージ」と呼ばれる。ボトル一本一本にはID番号が印字され、番号を入力すると瓶詰めの時期から畑の天候まで生い立ちがわかる。さらには、どんな音楽と愉しむべきかのアドバイス、クリュッグの泡の音を聞くためのグラスまである。クリュッグでは跡継ぎが生まれるとミルクより先にクリュッグを飲ませ、家族の伝統の味を伝える。
クリュッグ・グランド・キュヴェ
クリュッグのスタンダード・キュヴェ。『神の雫』で第十二の使徒を探す過程で遠峰一青が京都で飲んだ。いつどんな状況で飲んでもこのワインは期待に応えてくれる。格式が高いのに決して人を拒絶するような気位の高さを感じない。そうこれはまるで、正装でありながらパーティー着として華やかな場所もよく似合う、タキシードのようなワイン。
クリュッグ・クロ・デュ・メニル
メニル・シュール・オジェ村の中心に位置し、1.84ヘクタールのブドウ畑は1698年以来、石垣(クロ)によって守られている。単一区画で同じ年に収穫された特級畑のシャルドネのみを使用する至高のブラン・ド・ブラン。
クリュッグ・クロ・ダンボネ
クリュッグ・クロ・ダンボネの畑は1698年に築かれた石垣に囲まれ、わずか0.68haという裏庭程度の広さしかない。そこから採れるピノ・ノワールだけを使い、12年かけて熟成させて造る。「シャンパーニュの帝王」と呼ばれるクリュッグの、帝王の中の最高の王。
サロン
ブラン・ド・ブランの頂点に立つ白い獅子。アッサンブラージュが基本のシャンパーニュで単一クリュ(畑)、単一品種(シャルドネ)、単一ヴィンテージ(年)のみを造るのはサロンだけ。葡萄の出来の良い年にしか造られず、20世紀の100年間で37ヴィンテージしか造られなかった。最低でも瓶詰めしてから澱とともに10年近く熟成させ出荷される。白葡萄だけから生み出される複雑性は優れたブルゴーニュワインにも似た奥行きとグラデーションを描き出す。豊かなミネラルと潮の香りを彷彿とさせるアロマがある。
もともと無名だった「サロン」の栄光の歴史が始まったのはパリの高級レストラン「マキシム」のハウスワインに採用されてから。唯一無二の孤高の存在。透明な霧の向こうに光り輝くものを感じる。わかりやすく刺激的に横たわって鑑賞者を待つのではなく、かきわけ探し求め、ようやく達することができる存在。サロンには美の真実がある。
サロン2006年
『神の雫 マリアージュ』では2006年を遠峰一青が「プレ・サレ仔羊のロースト」に合わせた。王朝文学の最高峰「源氏物語」。その一節、若き光源氏と、母の面影を宿した義母、輝く日の宮と呼ばれた藤壺の宮との「永遠の恋」のマリアージュ。
コート・デュ・ローヌ

画像引用:自然派ワインエスプリ
ローヌ川の流域、上流ヴィエンヌから下流のアヴィニヨン周辺まで距離200kmに広がるワイン産地。フランスではボルドーやブルゴーニュに次ぐ高級ワイン産地として知られる。生産者としては「ギガル」「シャプティエ」「ポール・シャプレ・エネ」などが有名。
シャトー・ヌフ・デュ・パプ

「法王の城」「教皇の新しい城」という意味を持つシャトーヌフ・デュ・パプは産地(アペラシオン)の名前がワイン名になっている。赤い粘土をローヌ河から運ばれた丸石が埋め尽くす土壌で通気性に富んで水はけが良い。丸石が太陽熱を蓄え保温してくれるので成熟した葡萄が育つ。土地が痩せているため葡萄の樹が栄養を求めて地中不覚に根を伸ばし、ミネラル分を含んだ地下水を吸収し、凝縮感がある。他にも石灰岩や赤い砂岩などの土壌もある。葡萄品種は13種類が法律で許され、グルナッシュやシラーが中心。ブレンドが自由なので生産者によって味わいは大きく変わる。神の雫ではドメーヌ・デュ・ペゴーの「シャトー・ヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・ダ・カポ 2000年」が第三の使徒に選ばれた。郷愁と家族の団欒のワインと表現。
シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・ローレンス
第三の使徒に選ばれた、キュヴェ・ダ・カポが造られない年にだけ生産される、ドメーヌ・デュ・ペゴーのワイン。『神の雫 マリアージュ』で2009年を神咲雫が石膏豆腐の麻婆豆腐と合わせた。クリーミーな豆腐とよくあう石のニュアンス、熟成したローヌワインの色合い、血の味を感じるグルナッシュの要素が合う。古い地図。宝の島にある石の迷宮。古びた鉄の扉の中にある宝箱。麻婆豆腐との組み合わせは、めくるめく冒険のマリアージュ。
シャトーヌフ・デュ・パプ・テレグラム
漫画『ソムリエール』第16話「エスポワールのネットワーク」に2003年が登場。生産者はの「ヴィユー・テレグラフ」は古い電信局、ワイン銘柄のテレグラムは「電報」の意味。ワイナリーの敷地内に腕木通信の発明者クロード・シャップが1972年に建設した塔があったから。ナポレオン時代に生まれた通信法で腕木を動かすだけで何千キロも通信できる。インターネットの起源といわれる。高アルコールでも飲みやすいワイン。想いを伝えるからテレグラム。
アルザス

ドイツに近く寒い地方。白ワインを中心に、ピノ・グリ、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネール、リースリングの四大品種が高級ワイン畑のグラン・クリュに使われる。他にはピノ・ブラン、シルヴァネール、ピノ・ノワールが使われる。基本的には単一品種(ヴァラエタル・ワイン)が多いが、混醸するワイナリーもある。ボトルの形はスラっと背の高いものが多い。ミネラリーなワインが多い。
マルセル・ダイス・アルテンベルグ・ド・ベルグハイム・グラン・クリュ
- 葡萄:リースリング、ゲヴュルツトラミネール、トカイなど13種
- 年代:2021年
- 生産者:マルセル・ダイス
アルザスの常識を覆すテロワールのワイン。葡萄品種至上主義のアルザスワインのあり方に対するアンチテーゼとして、アルザスの伝統品種13種をすべて使って造られる。わずかな貴腐菌がのり、その甘みとテロワールの深遠なミネラルが渾然一体となって複雑な世界観を作り上げる。『神の雫』で2005年が登場。体が虚空に浮かぶような香り。雄大な大地を望む空に漂う。大地の目覚めだ。無数の草や作物や木々が芽を吹き、小さな生き物たちが地から這い出て生命の歌を口ずさみ始める。アルザスの早春の、生命と光に満ちあふれた春の訪れのようなワイン。
マルセル・ダイス・アルテンベルグ・ド・ベルグハイム・グラン・クリュ
アルザスのすべての伝統品種13種の混植。『神の雫』では2005年が登場。雫と遠峰一青が同時に表現。大地の目覚めだ。無数の草や作物や木々が芽を吹き、小さな生き物たちが地から這い出て生命の歌を口ずさみ始める。アルザスの早春の、生命と光に満ちあふれた春の訪れのようなワイン。
ロワール地方

画像引用:ワイン会
北西部に位置し、100を超える古城や「フランスの庭」と呼ばれる風光明媚な田園風景が広がるワイン産地。ロワール川の渓谷沿いに広がり、葡萄の栽培面積は国内第3位。夏と冬の気温差が大きく、シャンパーニュに次ぐ冷涼な気候で、海に近いエリアと内陸部とでは気候が異なり、栽培される葡萄品種が変わる。爽やかな白ワインから赤ワイン、スパークリングや甘口ワインまで様々な種類のワインが造られ、フランスにおけるナチュラルワインの先駆けでもある。冷涼で石灰質を含む土壌のペイ・ナンテ地区に多いミュスカデ、海洋性気候のアンジュー&ソミュール 地区に多いシュナン・ブラン、アンジュー地区やトゥーレーヌ地区に多いカベルネ・フラン。中でも温暖な気候のサントル・ニヴェルネ地区に多いソーヴィニヨン・ブランが有名。
プイィ・フュメ・シレックス・ディディエ・ダグノー
- 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン
- 年代:2019年
- 生産者:ディディエ・ダグノー
『神の雫』で2006年が登場。大きめのボルドーグラスで飲む。透明なのに口に含むと、その透明さが嘘みたいな立体感を現し、後味に微かな柑橘の皮のほろ苦さが潜んでいる。香りを吸い込むと高原にでも連れて行かれるような浮遊感を覚える。白い花に囲まれた水辺。そこにふつふつと湧き出る透明な躍動感。生命が溢れ、金色の日差しの下に生きとし生ける者が集まってくる。命の泉だ。このワインを造った天才醸造家ディディエ・ダグノーは軽飛行機事故でもうこの世にはいない。だがこうして残されたワインの数々は、我々に永遠に忘れない感動を残してくれる。このワインが彼のいない世界にいつまでも感動を与え続けるように、国や時を越えいろんな人に永遠に愛され続けるかもしれない。命をつなぐとはそういうことだと教えてくれる。ホワイト・ダイヤモンド。永遠と継承。