ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

  • 生産者:ふなおワイナリー
  • 国:日本
  • 生産地:岡山県倉敷市船穂町
  • 年代(ヴィンテージ):2023
  • 品種:マスカット・オブ・アレキサンドリア
  • 栓:スクリューキャップ
  • 販売価格:3,680円(750ml)

大原美術館や美観地区で有名な岡山県倉敷市が誇る「マスカット・オブ・アレキサンドリア」100%のワイン。倉敷の町並みにある「なまこ壁」のエチケット、産地を主張しないスッキリでフルーティな上質のワイン。

生産者(ドメーヌ)

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

倉敷の中心市街地が一望できる愛宕山公園に隣接する「ふなおワイナリー」は2004年(平成16)年7月21日に設立された新しいワイナリー。愛宕山の恵みを受け、船穂町のマスカット・オブ・アレキサンドリアにこだわったワインを醸造している。今回紹介する「やや辛口」「やや甘口」のほかに「極甘口」「辛口」、またワインだけでなくブランデーも製造。醸造責任者は山梨のワイナリーにも務めた木口 敦夫氏、ボトルなどのデザインはアーティストの伊藤尚美氏に依頼している。

生産地(テロワール)

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

倉敷市の美観地区に隣接する船穂町(ふなおちょう)は、岡山県三大河川の一つ高梁川の豊かな水量と温暖な気候に恵まれた場所。南部は平坦で、北部は丘陵となり水捌けが良い。平均気温15.1度、年間降水量1000mmと年間を通して寒暖差が小さく、降水量が岡山県内でも極めて少ない。良質な葡萄や桃の栽培ができる。

葡萄(セパージュ)

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

クレオパトラが愛したといわれる果物の女王。エジプトのアレキサンドリア港から世界に広がったことから名付けられた。一般的には「マスカット」と呼ばれるが、生産者の間では「アレキ」と呼ばれる。岡山県で栽培された始めたのは130年ほど前。光へかざすとエメラルドグリーンが透きとおり宝石のように輝く。品のある甘みと酸味のバランスが良い葡萄品種。今では岡山県が全国のマスカット・オブ・アレキサンドリアの95%を生産する。

味わい

やや甘口

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

  • アルコール度数:11%

淡さ全開。甘さ控えめ。初日、2日目、3日目と飲み進めていくうちに美味しさ、フルーティーさが増す素晴らしい。どちらか一つを買うなら「やや甘口」がおすすめ。

やや辛口

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

  • アルコール度数:13.0%

鋭利な酸味にスウィートな果実味。バランスがいい。山梨県のブドウ・甲州より飲みやすい。ワインにシャープなキレがほしい人は「やや辛口」がおすすめ。

料理とのマリアージュ

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア

  • トマトパスタ:◎
  • カルボナーラ:◯
  • 生ハム、チーズ:◯
  • イカフライ:◯
  • グリルチキン:◯
  • 牛肉コロッケ:△
  • すき焼き:△
  • チーズタルト:○

「やや辛口」「やや甘口」ともにフードフレンドリー。料理によって相性はあるが、試した中では「やや甘口」のほうが合うパターンが多かった。

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

最も相性が良かったのはバジルのトマトパスタ。写真は「やや辛口」で撮ったが、圧倒的に「やや甘口」がおすすめ。トマトの酸味と甘口のブドウが完全に一体となる。まさにクレオパトラとカエサルのマリアージュ。

白ワインなのでカルボナーラとも合う。こちらは「やや辛口」のほうがおすすめ。胡椒のスパイスが穏やかなワインの底力を引き出す。「やや甘口」はカルボナーラのまろやかさをさらに広げる。

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

生ハムとチーズも相性良し。チーズはワインの力強さが増す。バイキルトされる。ただし、「やや甘口」は生ハムは合わない。「やや辛口」は心地よいアルコールが残る。

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

揚げ物は3つとも甘口が合う。イカフライは甘さによってフルーティーさが広がる。グリルチキンも同じ。牛肉のコロッケは赤ワインのほうが合うかもしれない。

倉敷マスカット・オブ・アレキサンドリア〜クレオパトラの宝石

「やや甘口」限定だが、チーズタルトも合う。甘さとワインのキレが調和する。

ふるさと納税の対象品

倉敷の大原美術館

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