ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

4000円台おすすめワイン〜時を超える力を持つ葡萄酒

4,000円台は日本の山にない標高。ここから世界標準のワイン。グローバル・ワイン。プレゼントしたら喜ばれる。お祝いや記念日に開けたいワイン。この価格帯はボルドーワインでは5大シャトーを上回る美味しさのワインも数多く登場する。

白ワイン

シャブリ・シャペル・オー・ルー

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ルイ・ジャド社

フランスはブルゴーニュのシャブリ。シャルドネ 100%で造る。『神の雫』では牡蠣に合わせるワインとして完全にマリアージュ。牡蠣の生臭さを消し、牡蠣のミルキーなコクや潮の香りを豊かにしてくれる。白菜の漬物にも合うかもしれない。口に含めばウユニ塩湖が広がる。高いシャブリは果実味が豊かで樽香の燻した木の香りが強くなる。生牡蠣の生臭さを強調してしまう。このシャブリはワイン単体では果実味が乏しく物足りなく酸味が強くトゲトゲしい。ただしミネラル・ウォーターのような硬質な個性が牡蠣と合う。

ドメーヌ・キンツレー・ゲヴュルツトラミネール

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・キンツレー

キンツレーのゲヴュルツトラミネールは甘味少なめでキレがあって、ちょっと吟醸酒を思わせる味わい。『神の雫 マリアージュ』では2012年をタイ風グリーンカレーと合わせた。レモングラスのハーブの香りが似通っていて味は遠いが親戚のよう。やめられない、とまらない。火照った体を冷やすような、真夏のビーチサイドのプールサイドのマリアージュ。

クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ

ナパ・ヴァレーにあるクロ・ペガス・ワイナリー。イアン・シュラム氏と日本人女性ミツコさんが1984年に設立。『神の雫』では一青とローランが2007年を列車で飲んだ。余韻も長く、柑橘のアロマと甘さの強い濃厚な果実味が上手く酸にくるまれてるワイン。

井筒ワイン シャルドネ樽熟

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(塩尻市)
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:信州桔梗ヶ原 井筒ワイン

『神の雫』に登場。箱根に向かう特急列車で神咲雫が2007年のワインを飲んだ。特急列車に乗ると日本のワインを飲みたくなる。「真夏の森。うっそうとしていて、しかし決して暑苦しくない。吹き抜ける風こそ感じないけど、なぜか足を踏み入れたくなるようなワイン」と表現。チーカマとめちゃくちゃ合う。

登美の丘 シャルドネ

甲州の白ワイン。『神の雫』では2004年が登場。「シャルドネの華やかさ。満開の小さな白い花。水蜜桃のような甘い香り。絹のようにしなやかで、肉厚な旨味が舌の上で踊るようなワイン」と遠峰一青が表現。

ドンナフガータ ヴィニャ・ディ・ガブリ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:シチリア州
  • 葡萄:アンソニカ主体
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドンナフガータ

中華のニンニクに合う白ワインとして2006年が『神の雫』に登場。神咲豊多香がニンニクを効かせた魚介料理と合わせて飲んでいた。ミネラルウォーターを飲む感覚に近く、上質なウーロン茶やジャスミンにも似ている。マリンブルーと白い海岸のコントラスト。オレンジ色の屋根と白い壁。地中海、シチリアの海辺のレストランの光景。海からの風邪が明るく乾いていて、そして潮の香りに混じって海辺に咲く白い花のアロマを含んでいる。ひと言でいうなら海辺のテラスのようなワイン。時菜蝦球に合う。

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ルミエール・光・甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(笛吹市)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:ルミエール

樽熟を24ヶ月しているので、しっかりした重量感がある。魚や肉、チーズにも合う。『神の雫』では2009年を「雪をいただいてしっかり大地に根ざす一本杉みたいなワイン」と表現。

アタラクシア・ワインズ・シャルドネ

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:W.O.ヘンメル・アン・アード・リッジ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2022年
  • 生産者:アタラクシア・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』では2014年が登場。ムルソーのような上品さがある。「ナッツのようなコクがあり、ふわりと白い花のような香りがする、このエチケットそのもののような純白の羽根を思わせる」と表現。

ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2020年
  • 生産者:フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノー

1986年に父が他界したあと、保守的で物思いに耽るタイプの兄のフィリップが畑を耕し葡萄栽培を担当、おしゃべりで明るい弟のヴァンサンがワイン醸造を担当して運営するブラザーフッド。91年からドメーヌ元詰めワインを造り始めた。」

レ・ザルム・ド・ラグランジュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・ラグランジュ

新樽を用いて手掛けられるボルドーの白ワイン。『神の雫』で2008年が登場。遠峰一青と別れたローランがパリの学生街でブラインド・テイストで品種を当てた。柑橘、ハーブ、白い花のような香りのワイン。

リースリング・ジュリアン メイエ

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・ジュリアン・メイエー

『神の雫』に2007年が登場。アルザスの自然派ワインの旗手。ピュアな味わいは農薬を使ったことない土壌ゆえのテロワールそのものの織りなすドラマ。夕刻の茜空に仄かに灯るガス灯の、柔らかくどこか懐かしい灯火。一人佇みいつまでも眺めていたくなるガス灯の温もりを帯びた明かりのように、このワインは昔話するように何度となくグラスに注ぎ直し、唇に運びたくなる。

シャトー・クロ・フロリデーヌ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー・グラーヴ地方
  • 葡萄:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
  • 年代:2021年
  • 生産者:クロ ・フロリデーヌ

ボルドー・グラーヴ地方の白ワイン。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランなどの葡萄品種で造られたワイン。『神の雫マリアージュ』では鰹の香草焼きと2006年を合わせた。柑橘系の爽やかな酸と石灰質土壌の力強いミネラルと華やかな果実味のワイン。バラバラの楽器の演奏が完璧に調和しているジャズバンド、友情のマリアージュと表現。ソムリエの鈴木さんが「ワインを勉強するなら絶対に飲め」という逸品。ボルドーのソーヴィニヨン・ブランの味を知るための白ワイン。

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シャトー ・タルボ・カイユ ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

赤ワインで有名なシャトー・タルボの白ワイン。イギリス統治時代、サンジュリアン村の一帯を統治していた「タルボ将軍」に由来した名前。ソーヴィニヨン・ブラン76%、セミヨン24%のボルドーブレンド。『神の雫』では赤ワインの75年を息子・雫の運動会の勝利を願って父・豊多香が乾杯した。

ドメーヌ・ド・ガヴェッソン・アンスピラシオン

  • 生産国:フランス
  • 地域:プロヴァンス
  • 葡萄:ロール、セミヨン
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ガヴェッソン

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が2011年を24ヶ月熟成のミモレットに合わせたプロヴァンスの白ワイン。南仏の土着葡萄「ロール品種」と呼ばれる地中海の葡萄。山のチーズと海のワインのマリアージュ。記憶の中で繰り返す潮騒と夕陽の浜辺、追憶の海と表現。12ヶ月熟成なら若すぎる。24ヶ月熟成の時を経てカラスミを思わせる旨味とコク、塩分に後押しされた海のニュアンスを身につけるメタモルフォーゼ。だから海のワインと合う。

ジョセフ・クローミー・シャルドネ

オーストラリアのタスマニア州のシャルドネ。日本代表のトップテイスターたちが、ブルゴーニュのグラン・クリュやピュリニー・モンラッシェの1万円以上と間違えたほど美味しさを絶賛。

シャルル・フレイ・ゲヴュルツトラミネール

フランスのアルザスで家族経営のドメーヌ。ゲヴュルツトラミネール100%で造るワイン。神の雫の原作者の著書『ワイン知ったかBOOK』で生姜焼きに合うワインとして勧めている。しょうが焼きのピリッとした辛味と苦味に、ワインの甘味とスパイシーさが絶妙に合う。

ドメーヌ・ジャン・ミシェル・ジュラン・ヴィオニエ・ラ・シャンピーヌ・ヴァン・ド・ フランス

『ワイン知ったかBOOK』で月が美しい秋晴れの夜に飲みたいワインとして紹介。月のように好き通った黄金色、味わいはふくよかで艶かしさを感じさせる。まさに月の女神アルテミスのワイン。オレンジやラ・フランスの風味がコンテチーズと合い、ドビュッシーの『月の光』が聴こえてくる。

パシフィック・リム・ワルーラ・ヴィンヤード・リースリング

アメリカで最高のリースリングを造ることを目的としたワシントン州のリースリング。エチケットのライオンが可愛い。

ルーウィン・エステート・プレリュード・ヴィンヤーズ・シャルドネ

ソムリンTV浦川さんお気に入りのオーストラリアのシャルドネ。

レ・クレーテ・シャルドネ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:レ・クレーテ社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。テロワールを伝える「山のシャルドネ」。家族経営としてはヴァッレ・ダオスタ州の最大の生産者。樽熟成を行わず標高の高いテロワールを伝える。

シャンバーヴ・ミュスカ・アテンテ・ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:ミュスカ100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。1980年に25人のメンバーで設立されたラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン社の白ワイン。シャンバーヴ・ミュスカは14世紀まで歴史を遡り、2000m級の山岳地帯の真ん中にある干ばつ地帯。葡萄の生育期に雨がほとんど降らず、乾燥した気候がミュスカ種に向いている。北イタリアの白に多い鋭角的な酸味がなく、円熟、充実した果実感。

菊鹿シャルドネ

  • 生産国:日本
  • 地域:熊本
  • 葡萄:山鹿市菊鹿町産シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:熊本ワイン

「日本のワイン紀行セット」を探すため、モノポールで飲んだワイン。きりりとして林檎のアロマがなかなかの魅力。透明感のある酸味があるワイン。

赤ワイン

グランポレール 安曇野池田 シラー

  • 生産国:日本
  • 地域:長野県
  • 葡萄:長野県安曇野池田ヴィンヤード産シラー100%
  • 年代:2016年
  • 生産者:グランポレール

『神の雫 マリアージュ』で2014年が登場。エスニック料理店「パチャラ」で「蟹とパクチーの揚げ春巻」に合わせた。ワイン自体に数種類のハーブやスパイスのニュアンスがあり、この春巻の持つ複雑性の歯車にピタリと噛み合う。オシャレなスーツに彩りを添えて、ちょっと特別な装いに変えてくれる、紅いシルクのポケットチーフのようなマリアージュ。

Ψ(プシー)

  • 生産国:スペイン
  • 地域:リベラ・デル・ドゥエロ
  • 葡萄:ティント・デルパイス(テンプラニーリョ)、ガルナッチャ
  • 年代:2020年
  • 生産者:ドミニオ・デ・ピングス(ピーター・シセック)

Ψ(プシー)はギリシア語のアルファベットの23番目の文字。ピーター・シセック氏が生み出した新しいコンセプト。海抜800メートルを超える畑で育ったピオディナミで生み出される葡萄からくる静けさが特徴。エチケットも葡萄の枝とΨの文字を重ねている。『神の雫』では2009年が登場。ワシリー・カンディンスキー作「コンポジション2」と表現。美術館を歩くように静かだけど特別なものが待っているような期待を込めて回廊を歩み続ける。古典絵画と現代美術の狭間に流れる巨大な河の流れを生み出したロシアのアーティストの心象風景に似たものがこのワインの中に流れている。

ロッジョ・デル・フィラーレ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:マルケ州
  • 葡萄:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ
  • 年代:2018年
  • 生産者:ガンベロ・ロッソ社

カチョええエチケット。『神の雫』の時点では3000円台。人気が爆発した。イタリアの抜けるような青空から降りそそぐ太陽のような一本。神咲雫は「太陽をいっぱいに浴びた向日葵畑。沈む夕陽の温かさに郷愁を揺さぶられずにはいられない。どこまでも追いかけたくなる懐かしいワイン」と表現。

トロッソス・デル・プリオラート ロ・モン

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カタルーニャ州(プリオラート)
  • 葡萄:ガルナッチャ、カリニェナ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2017年
  • 生産者:トロッソス・デル・プリオラート

2007年が『神の雫』に登場。スペインの赤茶けた街角で、浅黒く日焼けした若い女性が静かで激しいフラメンコを踊っている。夕暮れの静かな太陽で温められた明るい街角。女は何かに取り憑かれたようにフラメンコを踊り続けているワイン。

コネターブル・ド・タルボ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

ボルドーの高級ワイン『シャトー・タルボ』のセカンドワイン。メルロー63%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%。抜栓してすぐは美味しく飲めず、空気に触れて開く。ワインセラーで保管して翌日が飲み頃。『神の雫 マリアージュ』では2011年をシシカバブに合わせた。

クラウディー・ベイ・ピノ・ノワール

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:マールボロ
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:クラウディー・ベイ

ニュージーランドを代表するワイン。『神の雫』では2004年が登場。明るく広々とした大地を感じるワイン。

カレラ・ピノ・ノワール・セントラルコースト

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(セントラルコースト)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:カレラ

漫画『ソムリエ』の第6話で紹介。1987年はロマネ・コンティと間違えるほど。カレラはスペイン語で石灰窯。DRC(ロマネ・コンティ社)で研修を受けたジョー・ジェンセン氏が人工衛星を駆使してロマネ・コンティそっくりの土壌をカリフォルニア州のマウント・ハーランに発見した。

セント・クレア・ピノ・ノワール・パイオニア・ブロック

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:オマカ・ヴァレー
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2020年
  • 生産者:セント・クレア

香りの穏やかなピノ・ノワール。ワインの名産地マールボローで造られる。『神の雫 マリアージュ』では2013年が登場。赤貝の寿司と合わせた。ワイン単体でも精密に描かれた華やかな錦絵。寿司と合わせると立体感を帯びて歌舞伎役者のように華麗に見得を切る。動き出した錦絵のマリアージュと表現。

シャトー ・シャス・スプリーン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン 、メルロー
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー ・シャス・スプリーン

5級より下のブルジョワ級の格付けながら『神の雫』では1970年のヴィンテージをシャトー・マルゴーと対決させた。メドックで最も小さなムーリス村で造られる。シャス・スプリーンの意味は「哀しみよさようなら」。フランスの詩人ボードレールが名付け親とされる。シャトーに滞在して飲んだ素晴らしさに感動した。「ペガサスの背に乗っているよう。ふくよかで力強くて遠い日の思い出のような温かく包み込むような優雅さに溢れたワイン。

ボデガ・マラニョネス・ラブロス

マドリッドの若き造り手フェルナンドが情熱を込めて造り上げたガルナッチャ100%の自然派ワイン。標高600〜800mの高地、強い生木を舐めるようなタンニンがある。『神の雫』では2008年が登場。第十一の使徒を探す中でスペインで雫が飲ませてもらった。ヨーロッパの晩秋の森、もっというならそんな森に潜む妖精のようなワイン。耳に届く音は微かなざわめきだけ。とても静かなワインでありながら、内包するエネルギーは強い。古い苔生した巨木が生い茂るヨーロッパの黒い森のようなワイン。

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ラール・レッド

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:西ケープ州(スワートランド)
  • 葡萄:シラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソー
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラール・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』で2012年が登場。スパイシーで芳醇で南仏の高級ワインのような複雑さと奥行きを感じる。牛肉や鹿などのジビエに合う。草原を駆け抜けるしなやかな若獅子のようなワイン。

シャトー・トロンコワ・ラランド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ステフ)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、 プティ ヴェルド
  • 年代:2018年
  • 生産者:シャトー・トロンコワ・ラランド

神の雫では2005年が登場。メドックマラソンの途中で雫が飲んだ。2003年の格付け見直しで、ブルジョワ級からクリュ・ブルジョワ・シュペリュールに格上げされたシャトー。ギリシャ神話の美の女神アフロディテに愛された美少年「アドニス」のようなワイン。アネモネの花の可憐で儚いところが、男性的でありながらも優しく微笑んで手を差しのべてくる。

ペスケラ・ティント・クリアンサ・ボデガス

  • 生産国:スペイン
  • 地域:ベラ・デル・デュエロ
  • 葡萄:テンプラニーリョ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ティント・ペスケラ

「スペインワインの革命家」の異名をもつアレハンドロ・フェルナンデス氏が1972年に創立したワイナリー「ティント・ペスケラ」の赤ワイン。樽で18ヶ月、瓶で6ヶ月、2年間の熟成を経て世に出る。『神の雫』では2001年が登場。少しクセがあるので好き嫌いが分かれる。未熟な果実の香りがするのにジューシーで、飲むと実はしっかりしている。無骨だけどすごく一本気で単純な香り。思い切りのいいワイン。

オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・サンタバーバラ

通称ABCと呼ばれるサンタバーバラのワイナリー。当時3900円の2020年をプロのテイスターが全員7000円以上の値段をつけた。

コート・ロティ・ブリュン・エ・ブロンド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ローヌ地方
  • 葡萄:シラー、ヴィオニエ
  • 年代:2018年
  • 生産者:E・ギガル

ハーフボトル。フランス北ローヌ地方のシラーが持つ芳醇な香りと適度な酸味、複雑なスパイシーさの赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2010年を台湾の漢方店で、遠峰一青が香醋で造った「古老肉(酢豚)」と合わせた。中国の豊かな大地に遊ぶ野生動物(虎)のような野趣溢れるマリアージュ。

ナパ・ハイランズ・ジンファンデル・ナパヴァレー

『ホンマでっか!?TV』で明石家さんまが「今年買って良かったものベスト10」で紹介して注文が殺到したジンファンデル。オーパス・ワンと似ていて、格付けチェックで間違える人もいるほど。

ペガソ・ピサーラ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄:ガルナッチャ
  • 年代:2019年
  • 生産者:テルモ・ロドリゲス

テルモ・ロドリゲスが造るガルナッチャ100%の赤ワイン。『神の雫』で2008年が登場。雫がスペインの底力を思い知らされた。華やかで明るく、さあ踊りましょうと手を差しのべるシンデレラに出てくる王子様のワイン。

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シャトー ・モーカイユ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(ムーリ地区)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
  • 年代:2007年
  • 生産者:シャトー ・モーカイユ

ムーリ地区地区のワイン。『神の雫』で第十二の使徒を探す遠峰一青が1986年を飲んだ。男性的で頑なで若いうちはまったく微笑もうとしない。中年になっても強い主張を残している。簡単には認めないこだわりと実直さ、しかしそれは内側に秘めた優しさの裏返しでもある。古い父親のようなワイン。

シャトー・ソシアンド・マレ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2013年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫』では1985年をシャトー・ラフィット・ロートシルトにぶつけた。実際のブラインドテイスティングでもマルゴーやラトゥールに勝ったことがある。

ラ ・ダーム・ド・ マレスコ

シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリのセカンドラベル。『星の王子様』のサン=テグジュペリの曽祖父が所有していたシャトーで造られたワイン。

アルタディ・エル・セケ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:アリカンテ地方(ピノソ村)
  • 葡萄:モナストレル100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:アルタディ

『神の雫』で2007年が登場。東日本の地震にあったレストランに残っていた。賑やかで前向きになれるワイン。大勢の人間が力を合わせて押し合いへし合いしながらも、心を一つにして前を向いて進んでいくような。そんなむせかえるほどの熱気を感じる、すごく明るいワイン。

シャトー・オルム・ド・ペズ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・テステフ)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・オルム・ド・ペズ

『神の雫』では2003年が登場。雫がメドック・マラソンを走る前にオーナーのカーズおじさんと飲んだ。スミレの花と木苺のアロマ。小さな暖炉。暖かい炎が灯り、パチパチと薪の弾ける音がしている。自然と家族が集まってきて、ぬくもりが背中を抱きしめてくるようなワイン。メドック・マラソンでは前夜祭にパスタを食べる。神咲雫はトマトとバジルのパスタ、鹿肉のパスタを食べた。

シャトー・カントメルル

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・カントメルル

メドック最南部のマルゴー村の手前にあるマコー村にあるシャトー。『神の雫 マリアージュ』で神咲雫がオーパスワンの造り手パスカル氏と1995年を飲んだ。百年以上も続いている靴職人(クラフトマン)は揺るがない信念のままに、美学と情熱を継承し続ける。そんな歴史に支えられ、そして歴史を支えてきた職人のような趣のワイン。

ロゼワイン

ブリュノ・クレール・マルサネ・ロゼ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄: ピノ・ノワール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ブリュノ・クレール

『神の雫』で遠峰一青と別れたローランがパリの学生街で2009年を試飲し、ブラインドでピノ・ノワール100%と品種を当てた。2009年が良い年。

スパークリング

バハラッハー・クロスター・フュルステンタール・リースリング・ゼクト

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:ミッテルライン
  • 葡萄: リースリング
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラッツェンベルガー

『神の雫』で2004年を遠峰一青が「バッカスの祭壇」と絶賛したドイツのゼクト。シャンパーニュを超える3年以上の長期瓶熟を経てリリースされる。泡がクリーミーできめ細かい。「清涼感のある爽やかな風。様々な柑橘の清々しさ。小さな白い花。泡は柔らかく、天使の羽ばたきにも似て、レースのカーテンから差し込む朝の光のような、何かいいことが待っていそうな一日の始まりのようなワイン」と表現。

KISVIN甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(塩山)
  • 葡萄: 甲州
  • 年代:2022年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫 マリアージュ』では2014年の白ワインが登場。ロンドンの世界ワイン博覧会で飲んだ。一人の野心あるクリエーターが素晴らしい品質の布を通して、世界のさまざまなニーズに応えるデザインをイメージ。やがて国境を越えて愛されるモノとなっていく。そんなイメージのワイン。

アンリオ・ブリュット・スーヴェラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ ノワール、 ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:アンリオ

飛行機のファーストクラスで提供されるシャンパーニュ。ハーフボトル。『神の雫』に登場。ハイヒールで背筋を伸ばしてシャンゼリゼを歩く、パリのこじゃれたマドモアゼルのようなワイン。

ベッラヴィスタ・フランチャコルタ・キュヴェ・ブリュット NV

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ロンバルディア州
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコ 
  • 年代:NV
  • 生産者:ベラヴィスタ

ロンバルディア州のスプマンテ。『神の雫』で一青がセーラに飲ませた。色はわずかなレモン色でクリスタルのように透き通っている。泡は軽やかで宝石の粒のよう。少し熟成感のある香り、優しく心を癒してくれる。木漏れ日。木々の間に渡されたハンモックに体をあずけて、平和な午後のひとときを楽しんでいるワイン。

フェラーリ・ロゼ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トレンティノ=アルト・アディジェ
  • 葡萄: ピノ・ネロ、シャルドネ 
  • 年代:NV
  • 生産者:フェラーリ

100年以上前からシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られているスプマンテの草分け。ロゼはエレガントなローズカラーとそれに相応しい香りで、どんな料理にも合う。『神の雫』で第十二の使徒に勝利したお祝いに飲んだ。

ニコラ・フィアット ブルーラベル・ブリュット・レゼルヴ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ニコラ・フィアット

フランスで最も消費されているシャンパン「ニコラ・フィアット」。いいシャンパーニュにあるブリオッシュ香(焼きたてパンの匂い)がする。『神の雫 マリアージュ』ではスパークリングとしては絶賛したが、パクチーと合わせようとして失敗。ブリオッシュ香が消されてしまった。

ジャック・ティソ・クレマン・ド・ジュラ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ジュラ地方
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:ドメーヌ・ジャック・ティソ

シャルドネ100%で造るジュラ地方のクレマン。『神の雫 マリアージュ』で藤枝が「キュウリとクラゲの酢和え」に合わせて出したワイン。海からの風邪を浴びながら、これから何をするか、何もないところから考えたくなるような「海岸のそぞろ歩き」のマリアージュ。

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デザートワイン

シャトー・パジョス・トカイ・アスー・5プットニョス

  • 生産国:ハンガリー
  • 地域:トカイ
  • 葡萄:フルミント
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・パジョス

500ml。ハンガリーのパワーのある貴腐ワイン。糖度の高いワインが高級なトカイでは上から4番目のランクだが、綺麗な酸がのってバランスがいい。『神の雫 マリアージュ』で1993年が登場。綺麗な酸がのってバランスがいい。「甘酸っぱくて切なくて、古いセピア色のアルバムみたいなワイン」と表現。

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