ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

サントリー酸化防止剤無添加のおいしいワイン

サントリー酸化防止剤無添加のおいしいワイン

  • 生産者(ドメーヌ):サントリー株式会社
  • 国:日本(葡萄は外国産)
  • 品種:非公開
  • アルコール度数:11%
  • 飲み頃の温度:記載なし
  • 楽天価格:464円

2009年の発売以来、スーパーやコンビニで見かける国産ワイン。ウチの母親は10年以上も愛飲している。ワインの癖が苦手な母親にとっては飲みやすい。キリン(メルシャン)が出している名前が紛らわしい「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」は好みではないと言う。サントリーとキリンでつい間違えて買ってしまった人も多いだろう。

生産者(ドメーヌ)

創業者・鳥井信治郎の「やってみなはれ」で有名なサントリー。南アルプスの天然水やモルツのイメージがあるが、1906年(明治39年) にスペイン産のワインを販売したことが始まり。翌年に日本人の口にあう甘味果実酒を始め、1907年に「赤玉ポートワイン(現・赤玉スイートワイン)」を発売したことで基盤を築いた。日本のワインの歴史を牽引。カジュアルワインから最高品質のワインまで幅広く生産し、サントリー登美の丘ワイナリーの『登美』は漫画『神の雫』でも日本最高峰のワインとして紹介されている。

葡萄(セパージュ)

「サントリー酸化防止剤無添加のおいしいワイン」の葡萄品種は非公開。ラベルには「濃縮還元ぶどう果汁(外国産)」と表記。外国産の葡萄を輸入して日本で造る、いわゆる「国産ワイン」。日本の葡萄を使った「日本ワイン」とは区別される。

味わい

サントリー酸化防止剤無添加のおいしいワイン

葡萄ジュースのような甘口の味わい。ワインの酸やタンニンが苦手な人に向いている。特別、料理と合うわけでもなく、ワイン単体で晩酌や寝る前の一杯におすすめ。

酸化防止剤の無添加について

サントリー酸化防止剤無添加のおいしいワイン

近年、シェアが増えている「酸化防止剤無添加」のワイン。自然派ワインのドキュメント映画『ワイン・コーリング』でもオーガニック・ワイン、ナチュール・ワイン、自然派ワインなどの価値を説いている。古代は添加物がなかったから自然に帰るという主義は結構だが、オーガニックワイン=体に良いわけではない。酸化防止剤を入れないワインでも悪酔いする人はいるので自分の体で判断してほしい。

また、自然派ワインに関しては葡萄栽培において無農薬であるが、醸造過程での添加物を加えている可能性もある。そもそも酸化防止剤=悪者のイメージがあるが、食品の酸化を防ぐために使用されるものであって、むしろ使わないまま劣化したワインを飲むと体調が悪くなる。酸化防止剤=悪は正しくないことを知ってほしい。

その他のオーガニックワイン