- 生産者(ドメーヌ):ヴィーニャ・コノスル
- 国:チリ
- 生産地(テロワール):サンアントニオ・ヴァレー
- 年代(ヴィンテージ):2021年
- 品種:ピノ・ノワール100%
- 栓:コルク
- 熟成:フレンチオーク樽100%で11ヶ月
- アルコール度数:14%
- 飲み頃の温度:14℃~16℃
- 楽天価格:2,310円(税抜)
単一葡萄品種を単一区画で栽培したシングルヴィンヤードシリーズのピノ・ノワール。素直で純粋で真っ直ぐなワイン。余計な雑念、雑味はいらない。深く、一途に。ワインを愉しめる。同シリーズは赤ワイン6種、白ワイン2種の合計8種がある。
生産者(ドメーヌ)
チリ最大のワインメーカー「コンチャ・イ・トロ」が1993年に輸出専門として設立したブランドが「ヴィーニャ・コノスル」。「コノスル」は「Cone of Southで「南の円錐」の意味。ピノ・ノワールはコノスルで最も重要な品種であり、1999年にはチリでナンバーワンのピノ・ノワールを目指して「ピノ・ノワール・プロジェクト」を開始した。
生産地(テロワール)
サンアントニオ・ヴァレーは太平洋に面しているため海の影響を強く受ける。絶え間なく吹く涼しい海風、赤土の土壌、強い日差しが力強い葡萄を育てる。ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーに適した土壌。サンアントニオ・ヴァレーの中でもシングル・ヴィンヤードのピノ・ノワールはカンポ・リンド葡萄園で生産。海まで15kmと近い第21区画「ヴィエント・マル(海風)」は最も海寄りで、冷たい海風を受ける。北向きの斜面の最も高いところに位置し、直接海風が当たることでゆっくり葡萄が熟す。加えて、粘土質土壌、強い太陽光、晴れ渡る収穫期といった好条件が揃うため、葡萄は鮮やかに色づき、力強く豊かな香りと凝縮感を生む。土壌はミネラル分豊富な花崗岩質の土壌と赤粘土質土壌。
葡萄(セパージュ)
コノスルは価格帯によって葡萄の収穫方法を分ける。1000円以下のビシクレタ・レゼルバ(自転車のロゴ)の場合、栽培が難しいピノ・ノワールは15%を手摘み、85%を機械で収穫。シングル・ヴィンヤードは4月中旬に手摘みで収穫する。果実味を増すためにコールド・マセラシオン(低温浸漬)し、フレンチオーク樽100%で11ヶ月熟成する(20%新樽、80%が1年使用樽)
味わい
フルーティーというより甘美。スーパーチャーミング。タンニンが少ないが安っぽくない。余韻がなげーなげー。芦田愛菜や広瀬すずなど、若さと美貌を兼ね備えた名女優。1000円以下のピノ・ノワールは1ランクも2ランクも上。主演女優と助演女優。
エチケット
コノスルのトレードマークの自転車ロゴがなく、数字と英文字だけのシンプルでスタイリッシュ。スクリューキャップではなくコルクなのでソムリエナイフとワインセーバーが必要。
おすすめワイングラス
ピノ・ノワールなのでタンニンが強くなく、小ぶりのワイングラスも良い。少し大きめの赤ワイングラスや万能型グラスがおすすめ。
料理とのマリアージュ
- すき焼き:○
- 焼き鳥(タレ):○
- ペペロンチーノ:○
- 醤油ラーメン:○
- チョコレートケーキ
公式のおすすめはキングサーモンのステーキ、すき焼き、地鶏むね肉のロースト、焼き鳥(タレ)。最も良かったのは、すき焼き。タレの甘さに甘えず、ありのままの美味しいピノ・ノワールでいる。素顔を見せてくれる。焼き鳥の場合は甘めのタレを受けて、チャーミングだったピノ・ノワールがキリッとする。甘えん坊の保育士が子どもの前でしっかり者の姉さんになる。
ペペロンチーノともピノ・ノワールは相性良し。
意外だったが、最も相性が良いのは醤油ラーメン(スープパスタ)。醤油の濃い出汁をピノ・ノワールの淡い酸味が洗い流し、口がスッキリしエレガントになる。ぜひ試してほしい。
コノスルの公式では苺大福やベリー系のチョコレートケーキも推奨。チョコレートケーキは、そこまで合うと思わなかった。苺大福に関しては未体験。苺の酸味と甘さ、小豆のコクと少しスモーキーなフレーバーが雑味のないクリアなシングルヴィンヤード ピノ・ノワールと好相性とのこと。
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