- 生産者(ドメーヌ):カセラ・ファミリー・ブランズ
- 国:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)
- 生産地(テロワール):グリフィス近郊
- 年代(ヴィンテージ):2022年
- 品種:ピノ・ノワール
- 栓:スクリューキャップ
- 熟成:記載なし
- アルコール度数:13.5%
- 飲み頃の温度:8〜14℃
- 楽天価格:969円
2004年の発売以来、日本で売上ナンバーワンのオーストラリアワイン。イエローテイルはシリーズで15種類以上。その中で甘さが特徴のカジュアル・ピノ・ノワール。肉系と合うのでバーベキューに持っていくと最高。
生産者(ドメーヌ)
カセラ・ファミリー・ブランズはイタリアから1969年に移住したジョン・カセラ氏の両親がシドニーより西へ約400キロのグリフィス近郊に設立したワイナリー。2001年にアメリカで発売したイエローテイルが輸入ワイン全米NO.1の売上記録を樹立した。
生産地(テロワール)
オーストラリア南東のニューサウスウェールズ州はオーストラリアワイン発祥の地。首都キャンベラやシドニーがある地域。赤ワインのシラーズや白ワインのセミヨンの栽培が盛んだが、高地でピノ・ノワールも作られる、16の地域にわかれ、グリフィスがあるリベリナは州で最も大きなワインの生産地。1912年からワインを造り始め、赤土の上にブドウの木が植えてある。
葡萄品種(セパージュ)
オーストラリア。ピノ・ノワール。タンニンが少なく爽やかな酸味と軽やかなコクがあり、赤ワインの渋味が苦手な人でも飲みやすい。
エチケット(ラベル)
カンガルーの一種ワラビー。尻尾が黄色なのでワイン名が「イエローテイル」。どこでも誰でもたのしめる、おいしさと飲みやすさがコンセプト。少し不気味に見えるのは、原住民アボリジニーをイメージしているから。アルパカと同じく、動物のイラストをラベルに描くクリッターワイン。
味わい
最初に少しの酸を感じ、すぐにフルーティーな味わいが広がる。ちょっと舌にザラザラ感が残る。もっと野生的かと思いきや、かなり繊細。ソムリエの鈴木培稚(すずき ますぢ)さんが表現した「チャーミング」という表現が言い得て妙。美味しい。マー君が言うには若いワインは5日目くらいが甘味が出てきて美味しくなる。実際に試したがイエローテイルの場合はタンニンの苦みが強くなる。やはり3日くらいで飲み切るべし。
おすすめワイングラス
グラスによって特に香りの印象が全然違う。イエローテイルの特徴である柔らかさ、まろやかさ、清涼さを最も引き出せるのは左端のロゼ(スパークリング)グラス。無ければ赤ワイングラスより、ちょっと大きめの白ワイングラスが香りがシャキッとしておすすめ。
料理とのマリアージュ
公式が勧めているのはステーキ、ローストビーフ、ラムのグリルなどの肉料理全般、こってりした中華料理、焼き鳥、和風ハンバーグ、トマトパスタなど。鈴木マーくんが勧めた納豆キムチは見事なマリアージュ。付属のタレをつけず、オリーブオイルをたっぷりつける。酸が同じくらいで喧嘩しない。
納豆キムチパスタにすると木の葉にて最強。鮮やか。納豆やキムチの癖の強さをイエローテイルの酸が利用して味わいが深くなる。STOを仕掛けにきた小川直也に、逆らわずDDTで迎え撃つ橋本真也のマリアージュ。茹でたパスタに納豆とキムチを和えるだけなので誰でも簡単に作れる。
意外にもペペロンチーノとの相性がすごく良い(普通は白ワイン)。ペペロンチーノの包容力が凄いのかイエローテイルが優秀なのか、少しの辛味やニンニクと赤ワインが全然ブレイキング・ダウンしない。ピノ・ノワールのまろやかな味わいが残り口の中がスッキリする。アジの塩焼きやチクワなど魚系は絶望的に合わない。魚臭さとワインの酸っぱさが両方とも強調される。
神の雫・ソムリエ評価
チャーミングなピノ・ノワールと評価。セブンイレブンで買ってきた納豆とキムチを合わせたキムチ納豆とピノ・ノワールが合う。酸が同じくらいだから。カベルネやシラーはタンニンが強いので合わない。