- 生産者(ドメーヌ):池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
- 国:日本(北海道)
- 生産地(テロワール):中川郡池田町清見
- 年代(ヴィンテージ):2021年
- 品種:池田町産の山幸
- 栓:コルク
- 熟成:発酵終了後、フレンチオーク樽で熟成
- アルコール度数:12%
- 飲み頃の温度:17~20℃
- 楽天価格:2,970円
名前の「山幸」とは対極に、広大な平野の幸を感じられる赤ワイン。飲んだあとに余韻がスーと口全体に広がる。
生産者(ドメーヌ)
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所は1963年の開園、現存する北海道最古のワイナリー。日本初の自治体運営のワイナリー。冷害で農作物が育たない中でも山葡萄が育ったことに着目してワイン造りを始めた。
生産地(テロワール)
十勝平野の東に広がる広大な土地、。南西に十勝川利別川が流れる十勝ワイン。寒暖の差が大きい豪雪地帯。冬は-25℃前後にもなる。品種改良しながら耐寒性のある葡萄を生産する。
ブドウ品種(セパージュ)
醸造用品種「清見」と在来種の「山ぶどう」を交配した池田町オリジナルの品種「山幸」を使用。「清見」は寒さに弱く最も軽いライトボディ。ベリー系の香りが特徴で酸がしっかりしている。この山幸は、山ぶどうがメインで野趣溢れる荒々しいスパイシーな味わい。生産者は「やんちゃ坊主」と表現する。
エチケット(ラベル)
ヨーロッパ中世の古城のモチーフにしたワイナリーの「ワイン城」が描かれる。丘の上にあり町民が眺望できるようになっている。ここからの夕陽は日本でも屈指。
味わい
酸味がパワフル。キレとコクが凄い。土っぽく個性のハッキリしたワイン。酸が強いワイン独特の後味の悪さがない。山の渓流や湧き水ではなく雄大な十勝平野の地平線のようにスーッと開ける。
料理とのマリアージュ
◎豚もつ煮込み
○トマト
△ソーセージ
公式のおすすめはジビエ系と、香りの特徴から和食の根菜系。最も良かったのは豚のモツ煮込み。肉と味噌の余韻のあとブドウの酸味が十勝平野のように広大に広がる。ワインと料理が同じ方向を向いてそれぞれの人生を歩んでいく感じ。爽やかなマリアージュ。
次に相性が良かったのがトマト。甘いトマトと山幸の酸味が互いを尊重し合う。
悪くはないが、それほどマリアージュしなかったのがシャウエッセンのオリーブオイル焼き。
おすすめワイングラス
赤ワイングラスより小ぶりの白ワイングラスがおすすめ。バランスよく山幸の特徴が味わえる。意外にも合うのがシャンパングラス(フルートグラス)。酸味を決してスーッと流れていく。小ぶりの白ワイングラスかフルートグラスがおすすめ。
神の雫・ソムリエ評価
ブラインド・テイスティングした全員が池田町の山幸と分かるほど個性がハッキリしたワイン。味が綺麗にまとまっていると評価。