- 生産者(ドメーヌ):デスパーニュ家
- 国:フランス(ボルドー)
- 生産地(テロワール):アントル・ドゥー・メール
- 年代(ヴィンテージ):2019年
- 品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン
- 栓:スクリューキャップ
- 熟成:記載なし
- アルコール度数:13.5%
- 飲み頃の温度:16℃
- 価格:税込1,458円
2023年10月24日から始まったファミリーマートと神の雫のコラボ、ファミマ限定ワイン第1弾。ワインには「ボルドーで始まりボルドーで終わる」の格言があるように、最初はボルドーの赤ワインからスタート。デスパーニュは白ワインもあり、まさに原作者の姉弟の関係のワイン。デスパーニュ・ルージュについてソムリエの青池さんは5年熟成のワインが1,500円以下で買えるのが奇跡とコメント。日本のコンビニワインの実力を見せつけるのに最高の初陣。
生産者(ドメーヌ)
『神の雫』で紹介され一躍有名ワインとなったシャトー・モンペラを手がけるデスパーニュ家。ボルドーで250年、10世代に渡ってワイン造り受け継いできた名門。ポテンシャルのある畑を探し、小さな無名シャトーを高品質ワインを生み出す優良シャトーに育てている。
生産地(テロワール)
ボルドーの右岸。ガロンヌ川とドルドーニュ川の二つの大河に挟まれた150もの村からなるアントル・ドゥ・メール(2つの海の間)がデスパーニュ家のテロワール。小石や砂利が流れ込んだ粘土石灰質で起伏の激しい斜面、葡萄栽培に適した肥沃な土地。
葡萄品種(セパージュ)
メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランのボルドーブレンド。比率は非公開。メルローが最初に記載されていることから最も多いと思われる。タンニンが少なく果実感が強く、まろやか。AOCボルドーなので一つの畑ではなく広域の畑の葡萄をアッサンブラージュ(ブレンド)していると思われる。
エチケット
黄金のデスパーニュの文字とシャトーのデザイン。赤も白も同じ。
スクリューキャップのルージュが美しい。ワインセラーから出すとき期待が高まる。
味わい
『神の雫』は初めての結婚記念日と表現したが、陽もありつつ陰。初日は固く開いていない。5年の眠りから目が覚めた美女。なかなか恥ずかしがって顔を出してくれない。ワインが閉じているのは生きている証拠。8時間後に開けると香りから違う。蕾から花びらが開いたように華やかなアロマが広がる。キュッと引き締まったモデルのくびれのような味わい。やや強めの酸味の余韻が残るが嫌な感じがない。料理が欲しくなる。『海の見える街』のチェロのイントロが流れ、大空に飛び立つ魔女の宅急便のワイン。
おすすめのワイングラス
左端の縦長のボルドーグラスがおすすめ。タンニンを和らげてストレートに入ってくる。次に白ワイングラス。
料理とのマリアージュ
- ダークミルクチョコ:○
- チーズハンバーグ:○
- ビーフジャーキー:○
- アーモンド:△
- チョコクッキー:△
- サラミ:△
ファミマ公式のおすすめはダークミルクチョコレート、アーモンド、シナモン、チョコクッキー。シナモン以外をファミマで揃えた(アーモンドだけトップバリュー)。最も良かったのはダークミルクチョコ。ワインを飲むとチョコの旨味が蘇り、甘い味わいをもう一度運んでくれる。まさにルージュの伝言。ソムリエールの井出真利子さんは脂身のある焼肉を勧める。ファミマのチーズハンバーグやビーフジャーキーも良かった。
神の雫・ソムリエ評価
殺風景だった部屋に、赤い花が飾られた。明るい色のカーテン。新しい家具の匂い。お揃いのマグカップ。「ただいま」の声に、「おかえり」が返ってくる。甘やかで優しくてフレッシュな、楽しさを積み重ねるような味わい。そう、このワインは、初めての結婚記念日である。
ソムリエ青池さんがレビュー。甘やかなシロップのような香り、ほど良い酸味と渋味。初心者が飲みすい、トゲがないワイン。
その他の神の雫ファミマワイン