
- 生産者(ドメーヌ):サンタ・ヘレナ
- 国:チリ
- 生産地(テロワール):セントラル・ヴァレー
- 葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
- 年代(ヴィンテージ):2023年
- 栓:スクリューキャップ
- アルコール度数:13.5%
- 熟成:記載なし
- 飲み頃の温度:記載なし
- 楽天価格:1,210円
日本で一番売れているワイン・ブランド「アルパカ」。その600円のスタンダードなアルパカと比較して収穫量を最大30%ほど制限し、熟度の高いブドウを厳選したプレミアムワイン。一頭のアルパカが、ゆっくりと斜面を登っていく。その背中は、どこか誇り高く、しかし愛嬌に満ちている。
味わい

一口目は、タンニンが強すぎてセンブリ茶を飲んでいるよう。乾いたタンニンが、舌の上に荒野を広げる。「まだ来るな」と言われたかのような拒絶。
しかし、3日目あたりから眠っていた果実味が目を覚まし、果実の甘みと温かみが姿を現す。乾いたタンニンの城壁に守られていたそのワインは、いつの間にか柔らかく、優雅に変わっている。
以前、ソムリエの鈴木培稚(ますぢ)さんが、1000円以下のオーストラリア・ワインを開けてから1週間後くらいが美味しいと言っていたが、まさにそれ。
エチケット

ボトルのラベルは、深い紫。聖徳太子の冠位十二階で最高位を表す色であり、古来より「高貴」と「霊性」の象徴。親しみやすい“日常のアルパカ”とは一線を画す、もうひとつの顔。だが、かわいらしいアルパカの姿はそのまま。
これは「背伸びしたアルパカ」。高級感を身にまといながらも、穏やかな表情は変わらない。
生産者(ドメーヌ)

1942年創業のサンタ・ヘレナ社はチリワインにおける輸出ブランドのパイオニア。今では世界90カ国以上で愛飲されている。高品質なチリワインの産地として、近年世界から注目を集めているコルチャグア・ヴァレーやセントラル・ヴァレーを拠点にワインの品質に磨きをかけている名門ワイナリー。
生産地(テロワール)
セントラル・ヴァレーは、北のアコンカグアから南のマウレ川まで、南北350kmにわたる広大なワイン産地。19世紀からヨーロッパ品種の栽培が始まり、白ワイン用にはセミヨンやシャルドネ、赤ワイン用にはカベルネ・ソーヴィニヨンが多く栽培されている。
太平洋とアンデス山脈に挟まれた場所。日照量が多く、昼夜の寒暖差が葡萄に果実味と凝縮感を与える。チリ最大のワインメーカーであるコンチャ・イ・トロ社やコノスル社もセントラル・ヴァレーに畑を構えている。
葡萄(セパージュ)

チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは「チリカベ」の愛称で親しまれる。濃厚な果実味、タンニンの渋みが少なく飲みやすい。コストパフォーマンスが高いことから1990年代のチリワインブームを作る盟主となった。チリカベは高いアルコール度数が特徴。
料理とのマリアージュ

- カレー:○
- ペペロンチーノ:○
- ローストビーフ:◯
今回、合わせた料理はどれも相性よし。スパイス香るカレーには、ワインが持つ果実味がやさしく寄り添う。

ペペロンチーノに至っては、もはや敵がいるなら教えて欲しいとさえ思える。

真骨頂はローストビーフが。ワインの酸とタンニンが、肉の旨みを解き放ち、双方がエレガントに高め合っていく。バレリーナが、ぴたりと呼吸を合わせて踊るような一体感。
ソムリエ・ワインのプロの評価
日本を代表するテイスターたちがが2000円や3500円をつけた。カルメネールや南アフリカのピノタージュと間違えた。デイリーに飲みやすく作っており、カベルネ・ソーヴィニヨンにしては酸を抑えている。ソムリエの佐々木健太さんは「この価格帯でやれることを全部やっているワイン」と褒める。ワイン・ラヴァーは、この価格帯を馬鹿にしがちだが、現地に足を運んで生産者の苦労を知る佐々木さんの素晴らしさ。
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