- 生産者(ドメーヌ):ボデガス・ユンテロ
- 国:スペイン
- 生産地(テロワール):ラマンチャ地方
- 年代(ヴィンテージ):2011年
- 品種:テンプラニーリョ100%
- 栓:コルク
- 熟成:5年以上(1年半はオーク樽で熟成)
- アルコール度数:13.5%
- 飲み頃の温度:16℃
- 販売価格:税込1,098円
ファミリマート限定ワイン。2011年のヴィンテージで1000円というチート価格。グラン・レセルバはスペインの成熟表記で最低60ヶ月(5年)以上、そのうち18ヶ月以上は樽熟成をしないといけない。ワイン名の「ジスト/XISTO」は、風車と10年近い熟成年月を経たという意味で「X」のアルファベットを冠した名前にしている。
生産者(ドメーヌ)
生産者はボデガス・ユンテロ。1954年に102人のワイン生産者からなるグループが設立。1968 年に最初のワインの瓶詰めを開始し、1980年からヨーロッパ、アメリカへの輸出を開始。12,000 ヘクタール以上の自社ブドウ園を所有している。
生産地(テロワール)
スペイン最大のブドウ栽培面積を誇るラマンチャ地方。ラマンチャはアラビア語で「水のない土地」の意味。夏に雨が降らず乾燥して日照時間が長い。標高が700〜800mと高く、鉄分を含んだ粘土質や石灰が多い畑。内陸で夏は45℃、冬はマイナス15℃で気温も日中の寒暖差も大きく果実味がしっかりのって酸味もある。
葡萄品種(セパージュ)
テンプラニーリョはスペイン(主にリオハ)の黒葡萄でポルトガルや世界中で栽培されている。名前はスペイン語の「早熟」を意味する「テンプラーノ(Temporano)」が有力。早く熟成する特徴があり、世界で4番目前後に栽培されるほどのメジャー品種。スペインでワイン造りが始まった紀元前から栽培されていると言われる。寒暖差の激しい産地で育つので、優雅さや長期熟成に必要な酸を持ったワインができる。地域によって呼び方が異なり、ラマンチャ地方では「センシベル」と呼ばれる。
エチケット
デザイン性が100点越え。色、デザインが最高。ドン・キホーテの風車を思わせる「X」の字と花のグラデーションも見事。
キャップの「X」もカッコいい。とにかくブルーの色合いが見事。
味わい
夜のイメージ。完全に閉じているわけではないが、やや眠っている。翌日のほうが美味しい。酸とタンニンが強すぎず、ドン・キホーテの槍のように刺さるが不思議なほど優しい。
おすすめのワイングラス
幅広いブルゴーニュグラスより、縦長のボルドーグラスがおすすめ。ドン・キホーテの槍感を出すにはボルドーグラス。他のグラスは少しまろやかさが強い。
料理とのマリアージュ
- ファミチキ:◎
- ダークチョコレート:◎
- デミグラスのハンバーグ:○
- 肉じゃが:○
- アーモンド:○
- グラナパダーノ:○
公式のおすすめはダークチョコレート、ドライフルーツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ。おつまみ系が多い。肉じゃが、デミグラスソースのハンバーグ。あらゆる肉と共犯関係を結べる。特に逸品はファミチキ。鶏肉がジストの控えめなクセの強さを引き出す。ポテンシャルを底上げする。主人と一緒に風車に突っ込んで大怪我をした忠実なるロシナンテを思い浮かべるマリアージュ。
次にダークチョコレート。ファミマではなく、オリンピックで買った800円くらいする高いドイツのカカオ100%。チョコ単体だと救いようのない味なのに、ワインを飲むと奥から来る甘み、まろやかさのポテンシャルを引き出す。ワインのために生まれてきたと錯覚する。まさにドン・キホーテとサンチョ・パンサの関係性。チーズとの相性もバッチし。チーズの甘みと酸味が握手する。アーモンドも同じく。
神の雫・ソムリエ評価
忙しない日常から離れて、俺はソロキャンプに来た。遠い稜線に夕陽が隠れようとしていて、冷えゆく大地から、心地よい風が届く。残り火のような残照が何かを語りかけてくる。それは思い出なのか、希望なのか。このワインは、『夕陽のソロキャンプ』だ。
ワインブックス前場さんの評価
2011年のヴィンテージを飲んだワインブックスの前場さん「色合いが濃く熟成が進んでいる。コンビニワインで表現できる色ではないレベル。今後のコンビニワインを変える存在かもしれない」と絶賛。料理とのマリアージュに関しては「典型的な肉旨ワイン。濃いめの味付けの肉、パスタのボロネーゼ、バーベキューでも活躍するワイン」
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