
スーズ(Suze)はフランス原産のリキュール。主な原材料はゲンチアナ(リンドウ)の根。ノルマンディーやオーヴェルニュ地方の高地に生息し、大きくなるまでに20年かかる。“熟成する根”のスピリッツ。
スーズには消化を促進する効果があるといわれ、フランスでは食前酒としてよく飲まれる。ピカソやダリが愛し、ピカソはスーズの絵も描いている。

漫画『バーテンダー』第7話「スーズの記憶」に登場。スーズのシャンパーニュ割り、スーズ・ギムレットを作った。リンドウの花言葉は、「君の悲しみに寄り添う」
味わい

黄金色に満ちた液体をグラスに注いだ瞬間、過去の記憶に触れるような静けさが広がる。最初に来るのは明確な苦味。その苦味は儚く、拒絶ではなく抱擁。人生の苦味を知る者にしか届かない、静かなやさしさ。慰めではない。癒しでもない。ただ、そこに在ることを肯定してくれる。
ストレートは、スーズそのものと向き合うための最良の手段。静かな夜、部屋の明かりを落とし、グラスの縁に唇を寄せるだけで、自分の輪郭が少しずつ戻ってくる。きっと、ピカソもストレートで飲んだのではないか。
飲み方

ストレート以外の飲み方。漫画『バーテンダー』で登場したスーズのシャンパーニュ割り。シャンパーニュを適量そそいでステア(混ぜる)だけ。炭酸の華やかさがスーズの苦味を解きほぐし、複雑な層を形成する。プロのバーテンダーが作ったら、かなり美味しいだろう。

夏にはピッタリなのが炭酸割り。スカッとする。

シャンパーニュではなく、スペインのスパークリング・・カヴァを混ぜても美味しい。ピカソやダリが愛したリキュール。理性と感性の狭間で生きた芸術家たちが、その苦味の中に何を見たのか。リンドウの花言葉「君の悲しみに寄り添う」だった。
スーズは単に飲むためのリキュールではない。 忘れないための、記憶の鍵である。
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