ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

6000円以上おすすめワイン〜絶望すら思い出に変える10,000円以下の葡萄酒

6000メートル峰を超えるとヨーロッパのアルプスやキリマンジャロより標高が高い。北米マッキンリーや南米アコンカグアの高さ。7000m以上はヒマラヤの世界。

6000円台のワイン

白ワイン

ルー・デュモン サン・トーバン ブラン

サン・トーバンのシャルドネを使った白ワイン。2020年は乾燥した日が続いたため、糖度の高い凝縮した葡萄。スケールの大きなヴィンテージであり開くまで時間がかかるのでデキャンタージュがお勧めの年。

高畠シャルドネ樽発酵ナイトハーベスト

日本酒の名産地・山形の白ワイン。『神の雫』では2011年が登場。「枕草子の冒頭、春はあけぼの」と表現。

ルイ・ラトゥール・ピュリニー・モンラッシェ・ブラン

ハーフボトル。シャルドネの生まれ故郷ピュリニー・モンラッシェ村の白ワイン。

ステファノ・ルビアナ・ビオディナミピノ・グリージョ

オーストラリアのタスマニア州自然派ワイン。厚みのあるクリーミーなワインでありながら、北イタリアのもののように軽やかで、食欲をそそるようなワイン。『神の雫 マリアージュ』では小籠包に合わせた。

赤ワイン

エル・オンブレ・バラ

日本語で「弾丸男」の意味のワイン。3人の醸造家がマドリッド最高のガルナッチャを作るために集結したプロジェクト「コマンドG」の作品。エチケットからは「どこまで飛んでいくぞ、これからのスペインは」といった溢れるような期待感とポテンシャルへの自信が溢れかえっている。味はパワフルなのに繊細。『神の雫』で第十一の使徒を探す過程で、みやびが雫に2010年のヴィンテージを飲ませた。地平線近くに浮かぶ大きな太陽。そして切なさを吹くんだ風が頬をなで、大地を駆け抜けていくようなワイン。夕陽ではなく朝日。このワインに感じる風は、眠りから醒め太陽を待ちわびている。

パッソ・ピッシャーロ ・パッソ・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:シチリア
  • 葡萄:ネレッロ・マスカレーゼ
  • 年代:2009年
  • 生産者:パッソ・ピッシャーロ

シチリアエトナ火山の北斜面、標高千メートルを超える畑で70年を超える古木から作られる。。海に囲まれたシチリアのワインは海産物との相性がいい。『神の雫 マリアージュ』で2012年が登場。バルサミコ酢のシャリのオマール海老の寿司に合わせた。海がいちばん美しい時を描いたウィリアム・ターナー《赤と青 海の入り日》のようなマリアージュ

シルバーハイツ・銀色高地

中国のワイン。『神の雫 マリアージュ』では2011年が登場。「中国料理に合わせたら素晴らしくマリアージュする」と表現。

那須ワイン・メルロ・樽熟成・渡邊葡萄園醸造

栃木県那須のワイン。令和天皇那須岳がお気に入り。美味しいフレンチの店もある。『神の雫 マリアージュ』では2005年をイノシシ肉の炭火焼きに合わせた。「ボルドー右岸のようなしっかりとしたボディとコク、深みがある。ロッキングチェアに古いペルシャ絨毯。ヨーロッパの家庭のイメージのマリアージュ」と表現。

レイニャック・キュヴェ・スペシャ

シャトー・マルゴーテロワールと似た葡萄畑。『神の雫』では2001年が登場。筋肉質なのに表情は笑顔。タキシードを着ている。小さな教会の祭壇の前で、優しく微笑みながら彼は待っている。もうすぐ自分のもとへやってくるはずの花嫁を。高級なグランヴァンに匹敵するワイン。

ケイネズ・ワイナリー・ピノ・ノワール・セリーズ・ヴィンヤード

カリフォルニアの赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2012年をエスカルゴに合わせた。新世界のピノ・ノワールは香りが乏しく、不自然に甘くて過剰な果実味が多いが、華やかな香りがあるエレガントなワイン。心地よい酸味があって涼やかな風を感じる。

バンフィ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 

トスカーナ州の南部に位置するシエナモンタルチーノ市の赤ワイン。モンタルチーノ地区で最大級のワイナリーカステッロ・バンフィ。葡萄品種はサンジョヴェーゼ・グロッソ。『神の雫』ではグレート・ヴィンテージの1997年が登場。音楽に喩えるならアルトサックスの音。渡辺貞夫さんの吹くスタンダード・ジャズのようなワイン。

フェルトン・ロード・ピノ・ノワール・バノックバーン

ニュージーランドの赤ワイン。漫画『ソムリエール』で2003年を樹カナが試飲会で「セントラル・オタゴは世界最高レベルのピノ・ノワールが生まれている」と絶賛。

カステル・ジョコンド・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

ハーフボトル。モンタルチーノ最古の畑で造られた生粋のブルネッロ。『神の雫』で第九の使徒を探す途中で雫と本間が夕食に飲んだワイン。走り続けてきたランナーたちの勝利の汗と敗北の涙が染みついた、でも今は静かに佇むだけのコロッセオ。そんなイメージのワイン。

ヒメネス・ランディ・ピエラゴ

スペイン中央部に位置するメントリダ村。標高700mを超える畑に植えた古い樹齢のガルナッチャを中心に生み出されるワイン。『神の雫』では2009年が登場。ワインに悩んだみやびにチャールズ・ワトキンスが出した。暖かい日差しもまるで楽園みたいな。華やかで誘われるような楽しげなワイン。力強さとそれに矛盾する繊細さ。なにより探っていきたくなる複雑さと物語性が同時に内包されている。人がワインに惹かれのめり込んでいくストーリーを物語っている。

リンシエメ・フラテッリ・レヴェッロ

リンシエメはバローロの革新的な作り手たちバローロ・ボーイズが同じ名前で別々に造っているワイン。売上の一部を若い醸造家を育てるために使われ、郷土の品種をベースに造る。エチケットのデザインはバラバラで共通するのは男女の顔が描かれる。顔が2つで1つを表現。リンシエメの意味である「一緒に」「友情」の意味を込めている。漫画『ソムリエール』ではジョヴァンニ・コリーノの97年が登場。レヴェッロ兄弟のリンシエメはネッビオーロ、バルべーラ、カベルネ・ソーヴィニョンから造られる。

クロ・デュ・ヴァル・カベルネ・ソーヴィニヨン・ナパ・ヴァレー

ワインの歴史を語るカリフォルニアのナパ・ヴァレーのワイン。1986年、パリスの審判リターンマッチで優勝した伝説を継ぐカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワイン。1986年のニューヨークのカリフォルニアの「ライフ・イズ・カベルネ」を象徴するワイン。

サドヤ・シャトー・ブリヤン

山梨県甲府市善行寺に所有の自社農園(サドヤ農場)で収穫したカベルネ・ソーヴィニョンを100%使用した赤ワイン。『神の雫』では1962年のヴィンテージが登場。「囲炉裏で鉄鍋を煮て、それを家族で囲んで食べて団欒を楽しむような、心温まる日本の原風景そのもののワイン」と表現。

桔梗ヶ原メルロ

日本ワインの聖地・長野県塩尻の林農園ワイン。『神の雫』では2008年が登場。若々しくて切り立ての銘木のような香りがする。柘植の櫛に艶やかな髪をとかす乙女のようなワイン。しっかりとメルローなのに日本のワイン。

フェヴレ・メルキュレ・プルミエ・クリュ・ル・クロ・デュ・ロワ

1825年の創立から7代に渡って続くグラン・メゾン「フェヴレ」のピノ・ノワール100%のワイン。メルキュレの生産地のポテンシャルを最大限に引き出しながら手の届く値段を維持している驚異の造り手。『神の雫』で第十二の使徒を探す遠峰一青がジョゼフ・フェヴレの1959年を飲んだ。50年の歳月に解きほぐされてシルキーな柔らかに溢れかえっている。日本を代表するクラシックホテル「奈良ホテル」のワイン。高い吹き抜けのエントランスをくぐり、かつて貴族たちが訪れたに違いないノスタルジー溢れるロビーでダージリンを楽しむ。そしてあの赤絨毯の階段をゆっくり上がりながら、ホスピタリティ溢れる古き良き個室へといざなわれる。そんな光景のワイン。

ブシャール・フィンレーソン・ガルピン・ピーク ピノ・ノワール

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:西ケープ州(ウォーカー・ベイ・ヘメル・アン・アルド)
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ブシャール・フィンレーソン

ブルゴーニュのブシャール・エイネの当ポール・ブシャール氏と南アフリカ醸造家ピーター・フィンレーソン氏とのジョイントベンチャーとして1989年に活動を開始。南アフリカのヘメル・アン・アルド渓谷で栽培される最高峰ピノ・ノワールを100%使用。漫画『ソムリエール』で2005年のテート・ド・キュヴェ(1万円以上の高級ワイン)が登場し、10万円以上する「ボンヌ・マール」と間違えた。

グレッツァー・アナぺレーナ

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:南オーストラリア州(バロッサ・ヴァレー)
  • 葡萄:シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョン
  • 年代:2021年
  • 生産者:ベン・グレッツァー

アルコール度数が15度と高く濃厚で赤ワイン独特の体を温める効果も強い。漫画『怪盗ルヴァン』で2012年が登場。熟したプラムのような味わい、夕日に染まったボロブドゥール遺跡のようなワイン。

ル・クロ・デュ・ボー・ペール

シャトー・ヴァランドローの当主テュヌヴァン氏が所有する人気シャトー。「ボー・ペール」とは「義理の父」という意味。『神の雫 マリアージュ』では2011年が登場。三笠シェフの「アングレーム」が穴子の握り寿司に合わせた。ポムロール産は土のニュアンスがあり、穴子の泥臭さと合う。美しく整えられた貴族の庭、魚たちが泳ぐ池があり花壇と小路がある。そこに貴婦人が水撒きすると土の香りがふわっとあがってくるイメージのマリアージュ

ブロドゥットーリ・デル・バルバレスコ

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』推薦。バルばれすこの教科書。バルバレスコの中のバルバレスコ。1958年、バルバレスコ村の司祭が19人の栽培農家とブロドゥットーリ・デル・バルバレスコ社を設立。伝統的な大樽熟成。ドライで厳格なバローロに対し、早くから楽しめる外交的なタイプ。肉感的なボディで陽性。タンニンは滑らかでスムーズ、旨みをともなったミネラル感がアフターに残る。

タウラージ・ラディーチ・マストロベラルディーノ

「不死のワイン」と呼ばれ熟成に対するポテンシャルが高いワイン。アリアニコ100%で造るイタリアワイン。

スパークリング

エドシック・モノポール・グー・アメリカン

1785年創業、最も歴史あるシャンパーニュの一つ。タイタニック号でも使用された。『神の雫 マリアージュ』では沈没船から引き揚げられた1907年のヴィンテージが登場。しっかりした甘味がパーティーの幕開けを華やかに彩っていた。

アルガブランカ ブリリャンテ

日本を代表するスパークリング。力強い泡。20ヶ月の瓶内2次発酵。山梨の勝沼醸造の白発泡。漫画『神の雫』で2006年が登場。認知症エリーゼを目覚めさせたワイン。「とうとうと流れる谷川の水を彷彿とさせる透明感と力強さ・どこか懐かしくそしてどこか遠くもある」。繊細な料理と合わせても張り合おうとしない。黙って微笑んで隣に座ってくれる。琴の音色。力強いのにでしゃばらない。エリーゼのために

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アヤラ・ブリュット・マジュール

シャルドネピノ・ノワールなどをブレンドしたフランスのシャンパーニュ。『神の雫 マリアージュ』ではイカとウニの寿司に合わせた。「抜けるような酸味と爽やかな香り、リッチなボディと透明なミネラル。投げかけた言葉を余韻とともに投げ返してくれる組み合わせ。響き合いながら呼応する、谺(こだま)のマリアージュ」と表現。

シャンパーニュ・バロン・ド・ロートシルト・ブリュットNV

フランスのシャンパン。『神の雫』に登場。草原を駆ける一頭の若雄鹿。伸びやかな脚で優雅に駆け抜けていく雄鹿のような力強さと草原の爽やかさが同居しているようなシャンパーニュ

グラモナ・インペリアル・ブリュット

スペインのカヴァ。シャンパーニュにも引けを取らないスペインのカヴァの中で出色。『神の雫』では2006年が登場。第十一の使徒を探しにスペインに向かう遠峰一青がクルーズ船で飲んだ。沈んでしまった夕日の残照がまだ波紋に煌めいている。黄金色の光を時々気まぐれに放ちながら。そう、これは砂浜に煌めく繊細な砂金のようなワイン。

ヴーヴ・クリコ・イエローラベル・ブリュット

高級なヴーヴ・クリコでグランダム、ロゼと違って最も廉価なのがイエローラベル。コクのある強靭なボディ、柑橘系の香りはエレガントで繊細。漫画『シャンパーニュ』の第2話「母と母」でシングルマザーとして生きる決意をしたキャバ嬢の一美が相手の母親に贈った。高級も普通もない、どちらも同じように素晴らしい。母親の愛情のように、というメッセージを込めた。

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルブ

1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウスで「気品と優美」を哲学とするポル・ロジェ社のシャンパーニュ。漫画『シャンパーニュ』の第3話「不屈の魂」で登場。炭酸は抜け華やかな音も泡立ちもなく濃厚で熟成した果物のよう。よく見ればそこにシャンパーニュの魂が残っている。1900年には地下カーヴが陥没し150万本のシャンパーニュが失われたが、困難を乗り越え命懸けで造り続けた。F-1でなぜシャンパンファイトを行うのか?勝利のために命を懸け不屈の精神で走り続けた者への敬意ではないかと感じさせてくれるワイン。

7,000円台のワイン

高所登山では7000メートルから世界が変わる。

白ワイン

ダミアン・ポドヴェルシッチ・カプリャ

イタリア北東部フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の白ワイン。オーストリアとの国境に位置する。力強い酸とそれに負けない果実味。この地域特有の複雑なミネラルが横溢する作品。『神の雫 マリアージュ』では2011年をTボーンステーキと合わせた。「カンヌ映画祭で運命的な出会いをし恋に落ちた2人。モナコ大公レーニエ3世と気品に満ちた美貌で一世を風靡した映画女優グレースケリーのマリアージュ」と表現。

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エル・オンブレ・バラ・アルビーリョ・レアル

樹齢60年超のアルビージョ・レアル 100%から造られる白ワイン。

ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル ヴァン・ジョーヌ レトワール

ジュラ紀の語源である古い地層の山脈の麓、フランスのジュラ地方のヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)。土着品種のサヴァニャンを使う。発酵させたワインを6年以上も木の樽で熟成させる。

ハーマン・J・ウィーマー・リザーヴ・リースリング

珍しいニューヨークのリースリングニューヨーク州セネカ湖の左岸に位置するワイナリー、ハーマン・J・ウィーマー。農薬なども一切使わないブドウ栽培とドイツの伝統的なワイン醸造を行っている。

赤ワイン

シャトー・ボイド・カントナック

神の雫』で2001年が登場。メドック第3級。当時は3000円台で買え、イタリアワインとの対決に勝利した。2001年だけが突出。天・地・人が奇跡的に噛み合ったとき、優れたテロワールは1級シャトーに匹敵するほどのポテンシャルを発揮する好例。

バローロマルチェナスコ・レナート・ラッティ

イタリアはピエモンテ州の高級ワイン「バローロ」。1万円以下で買える赤ワイン。ネッビオーロを使用。

オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・イザベル

米国のブルゴーニュ・スタイルのワイン造りのパイオニアであるオー・ボン・クリマの最上のワイン。カリ・ピノ100%使用。愛娘イザベルの名前を冠している。

シャトー・ブラネール・デュクリュ

ボルドーカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高い赤ワイン。『神の雫』で、みやびがソムリエを目指そうと思ったきっかけが82年のヴィンテージ。グリセリンのようなコクがブルーベリーなどの黒い果実の甘みと渾然一体化してするするといくらでも飲める。「ワインってこんなに素晴らしいんだって人生観そのものが変わっちゃった気がした」。若いワインはそれほど感動がない。ワインの”飲み頃”を教えてくれる赤ワイン。

ドメーヌ・サンタ・デュック・ジゴンダス

フランス南ローヌのジゴンダスの赤ワイン。グルナッシュを中心に造り荒々しいタンニンを感じる。『神の雫 マリアージュ』では2001年が登場。「黒胡椒、木の皮をなめるような荒々しさ。そしてローズマリーのようなハーブのニュアンス。野性味溢れるワイン」と表現。

ネイピア・レッド・メダリオン

南アフリカの「ラトゥール」と呼ばれるワイン。『神の雫』では2001年が登場。歌声が積み重なる。幾重にも。アカペラだ!女声だけで紡ぐアカペラの優美な歌声のようなワイン。2011年も『神の雫 マリアージュ』に登場。多層的で滑らかで凝縮感も備わっている高級ボルドーのような味わい。

バローネ・リカーゾリ・カステッロ・ディ・ブローリオ・キアンティ・クラシコ

キャンティの名門バローネ・リカーゾリが送るグラン・ヴァン(偉大なワイン)。『神の雫』で2007年が登場。ワイン事業部の木戸が憧れの先輩・深町に飲ませてもらったワイン。最初はちょっと苦くて突っぱねられるような味がして、でもじっくり付き合うとその包容力と優しさに気付くことができるワイン。

サンタ・ジュリア・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

神の雫』で2005年が登場。第九の使徒を探す過程で雫と本間が現地で飲んだ。屈託のないワイン。笑顔の女性がブランコに乗っている。明るい日差しと風にたゆたう髪のようなワイン。

ル ・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズ

シャトー・ラトゥールに隣接するラス・カーズの畑の若木の葡萄で造られたワイン。メルローの割合が高い。『神の雫』でクリス・ワトキンスが放浪の旅の福岡で2008年を賞賛。美しい若鷹が、大空を舞い飛ぶその瞬間を待ちながら、巨大な一本の杉の木の上で羽繕いするような、そんな一枚の絵画のようなワイン。

サン・アントニオ・カンポ・デイ・ジーリ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ

葡萄を陰干しして濃縮させたイタリアワイン「アマローネ」。『神の雫 マリアージュ』で2006年が登場。イタリア料理店「テルツォ」のシェフが美咲にプロポーズするときに飲んだ。アマローネに漬け込んで作る「ウブリアーコ・ディ・アマローネ」チーズと相性がいい。大好きなのに一緒にいるのが当たり前すぎて、なかなか口に出来なかった気持ちみたいな「幼なじみのカップルの放課後の告白」のワイン。

アルザスピノ・ノワール・エレヴェ・アン・ミュイ

アルザスピノ・ノワール。『神の雫』では樽違いのフードルの2005年が登場。アルザス料理の「フレンシュナック」と合わせた。遠峰一青が絶賛。自然農法の中に育つワイン独特の調和の取れた果実味と酸味のバランス。テロワール由来の複雑なミネラル。森を駆け抜ける引き締まった若い雌鹿の優美な姿を想起させてくれるワイン。

シャトー・ジスクール

ボルドーのマルゴー村の古い木々に覆われた美しい公園の中にあるシャトー。『神の雫』では2003年が登場。第十一の使徒の対決に敗れた神咲雫にクリスが奢った。艶やかで華麗で動きがあるけど騒がしくない。大勢の紳士淑女がワルツに合わせてくるくる廻りながら踊るようなワイン。

井筒ワイン シャトーイヅツ

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(塩尻市
  • 葡萄:メルロー
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:信州桔梗ヶ原 井筒ワイン

長野県塩尻市の井筒ワイン。香りだけでテロワールを感じ、日本ワインに足りなかったものを演出。長野が誇るメルローワイン。『神の雫』では2010年が登場。大事に育てられた美しい馬がたてがみをなびかせながら草原を駆け抜けている。乗っているのは貴婦人。西洋人なのか東洋人なのかわからない。どちらであってもこの馬に相応しい騎手。

シャトー・クロワゼ・バージュ

ボルドーメドック地区の赤ワイン。『神の雫』で第十二の使徒を探す中で1966年が登場。若いうちは酸やタンニンなどの要素がぶつかって飲みにくいワイン。熟成することで互いが融通を利かせ合って歩みより、ぶつかっていたものが深みに変わって味わい深いワインになった。『マイ・フェア・レディ』のラストシーンを思い浮かべるワイン。

シャトー・ラ・ラギューン

メドック格付け3級で日本では珍しいワイン。当時は四千円ほど。長期熟成してこそ術力を発揮するワイン。若いときに飲むならデキャンタしてよほど長く置かないと本来のポテンシャルを知ることができない。『神の雫』では1970年が登場。雫が「古典バレエのラ・バヤデールのようなワイン。エキゾチックな東洋の香辛料を思わせるけぶるようなアロマがあって、それでいて貴婦人のように優雅なワイン」と表現。

岩の原ワイン ヘリテイジ

マスカット・ベーリーAの葡萄を生み出した新潟県上越市にある岩の原葡萄園の最高級赤ワイン。「マスカット・ベーリーA」「ブラック・クイーン」「ベーリー・アリカントA」をブレンド。フレンチオーク樽で15ヶ月間じっくりと熟成し、果実味とタンニンが調和した凝縮感の高い味わい。

スパークリング

マーク・エブラール ブラン・ド・ブラン 1er ブリュット NV 

シャルドネ100%のシャンパーニュ。『神の雫』で登場したときは3,000円台で今では人気のシャンパンに。立ち昇る細かく美しい泡は、澄んだ青空に消えていく白い鳩の群れ。キムチの燃え盛る炎をシルキーで美しい泡にくるみ、どちらの酸も穏やかにして互いを高め合って旨味を引き出す。めくるめくショーのように一瞬の幻のように姿を無数の鳩に変えてしまう。

ブリュット・ダンジャン・フェイ ポール・ダンジャン・エ・フィス NV

ピノ・ノワールシャルドネブレンドしたバランスの良いシャンパーニュ。『神の雫 マリアージュ』で登場。バランスがよくシャンパーニュの優雅さとは何かをよく理解しているワイン。誰の目も気にならない静かな中庭でゆったりと読書をする休日のようなシャンパーニュ。フルートグラスではなく白ワイングラスで飲んで香りを楽しむ。

ドメーヌ・アンリ・ビリオ・グラン・クリュ・アンボネイ・キュヴェ・トラディション

フランスのシャンパーニュ。『神の雫』で全員が絶賛。華やかで、いろんなフルーツやナッツの香りが渾然一体となっていて、それを舌から支えるミネラルも感じられる。子供の頃両親と一緒に行った海。ほろ苦いけど懐かしい大切な想い出のイメージのシャンパーニュ

コンタディ・カスタルディ・フランチャコルタ・ゼロ

ゼロはノン・ドサージュ。瓶内二次発酵の糖分の添加を行わないこと。澱とともに40ヶ月の瓶内熟成を行い、シャープな酸味が特徴。『神の雫 マリアージュ』では2010年をピッツォケリ(蕎麦のパスタ)に合わせた。ワインの爽やかで切れ味のいい酸、パスタの土っぽさとセージのグリーンが原島に甲子園の県大会準決勝の興奮と、はやる気持ちを思い出させたマリアージュ。夏の風の香りがするスパークリング。

フィリポナ・ロワイヤル・レゼルヴ・ノン・ドゼ NV

神の雫 マリアージュ』で麻婆豆腐に合うワインを探して中国の成都で飲んだシャンパーニュ。果実本来の生き生きとした仄かな甘味があって素晴らしい。糖分を添加していないノンドサージュしたシャンパーニュ

ルイナール・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブランNV

ハーフボトル。世界最古のシャンパーニュ・メゾン。『神の雫』で雫とみやびが高級BARで飲んだ。繊細な泡が輝けるネオンのよう。美しい夜景の中に溶け込んでいる悲喜交々の物語。エレガントでキリリと引き締まった切れのある酸。柔らかい蜂蜜の香りと夜の官能を連想させてくれる重曹感。大都会の夜景そのもののようなワイン。

モエ・エ・シャンドンネクター・アンペリアル

神の雫』で第十二の使徒の決戦に向かう前、モノポールで飲んだシャンパーニュ。日だまりの公園でブランコに乗るようなワイン。温かくて優しくてほっとする。陽性のシャンパーニュ。戦士の休息。

ドゥーツ・ブリュット・クラシック

シャルドネピノ・ノワールピノ・ムニエをほぼ均等にアッサンブラージュした王道のシャンパーニュ。あえて名前にクラシックとつけている。これぞシャンパーニュ。『神の雫 マリアージュ』で、いよいよ神の雫を探すボルドーに向かう前、モノポールで神咲雫が飲んだ。飛び立つ最後の飛行機を空港のどこかで眺めている。何か理由があってそこにいる。そんな時に飲みたくなるシャンパーニュ

デザートワイン

シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ

貴腐ワイン。『神の雫』に2001年が登場。「貴腐独特の圧倒的な香りが、先ほどのデザートの余韻を忘れ得ぬ想い出のように引き立ててくれる。このワインは花嫁から投げられたブーケのようなワイン」と表現。

シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ

セミヨン品種が主体でソーヴィニヨン・ブランブレンドした貴腐ワイン。『神の雫 マリアージュ』に2001年が登場。杏のコンポート白ワインジュレと合わせた。「夕暮れの縁日のマリアージュ」と表現。

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ユルツィガー・ヴュルツガルテンリースリング

ユルツィガー・ヴュルツガルテン リースリング

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:ユルツィガー・ヴュルツガルテン
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2004年
  • 生産者:クリストッフェル・エルベン

神の雫』で2004年が搭乗。中国へ帰ろうとするローランを遠峰一青が追いかけ、搭乗に遅れたことで再会できたことに乾杯したワイン。

8000円台のワイン

8000メートル峰。ヒマラヤの世界。デス・ゾーンに入る。

白ワイン

ドメーヌ・アンヌ・グロ・オート・コート・ド・ニュイ・ブラン・キュヴェ・マリーヌ

シャルドネ100%。『神の雫』で2009年が登場したときは4000円台。値段以上に華やかで高級感のある香りがする。神咲雫「シャープな酸味がなんとも綺麗でそれでいて柔らかい果実味とのバランスが取れている。香りも華やかで女性的で素晴らしい。薄桃色の山茶花にふんわりと降り積もる初雪のようなワイン」

赤ワイン

シャトー・カロン・セギュール

ハーフボトル。かつての所有者のセギュール伯爵が、祖有していた「ラフィット」や「ラトゥール」より思い入れが強かった。「我が心はカロンにあり」という言葉を残し、エチケットをハートマークにしている。チョコレートのようなアロマがあるのでバレンタインのプレゼントにもなっている。2003年が『神の雫 マリアージュ』で登場。オーパス・ワンの生産者パスカル・マーティ氏と神咲雫がワインバーで飲んだ。ふくよかで美しい容姿。豊かで華やかな歌声。世界手金あソプラノ歌手、サラ・ブライトマンを想像させてくれるワイン。

ピオ・チェーザレバルバレスコ

神の雫』で奈良の飛鳥で飲んだ赤ワイン。2001年のヴィンテージは「柿本人麻呂を思い起こさせるワイン」と表現。日が沈む前の陽炎、いつまでも佇んでいたくなる"揺らぎ"がある。空気に抱きしめられ、夏の夕暮れを思い出す。柿本人麻呂は明け方の空を歌ったもの。

エチュードピノ・ノワールカーネロ

トニー・ソーター氏が醸造したナパ・ヴァレーのワイン。カーネロス地区は寒暖の差が大きく冷涼でシャルドネピノ・ノワールが多く栽培される。『神の雫』では2000年が登場。一青とローランが飲んだワイン。ジョルジュ・ブラックの無彩色のリトグラフのような、はっきりとした輪郭と主張を持ちながらどこかそっけない表現のワイン。

クロ・デュ・マルキ

ボルドーの赤ワイン。『神の雫』では2004年が登場。メドックラソンの給水所で雫が飲んだ。シャトー・レオヴィル・ラス・カーズのセカンド。レオヴィル・ラス・カーズの畑の外側にある決められた畑で造られた葡萄。公園の野外ステージで演奏されるマリンバ。飲んでるだけで愉快になる。鬱々とした気持ちが晴れやかになり、その甘さが優しく包んでくれるようなワイン。

シャトー・オルム・ド・ペズ

ボルドーの赤ワイン。『神の雫』では2003年が登場。雫がメドック・マラソンを走る前に飲んだ。小さな暖炉だ。暖かい炎が灯り、パチパチと薪の弾ける音がしている。自然と家族が集まってきて、ぬくもりが背中を抱きしめてくるようなワイン。

シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト

ボルドー赤ワイン。『神の雫』では1990年をシャトー・ムートン・ロートシルトと対決。1999年は飲み頃には早く、メドックラソンの途中で雫が飲んだ。5級シャトーのなかではトップクラスに入るシャトー。控えめな香りに対して、ワインそのもののボディはすごくしっかりしている。折り目を正しく身なりを整えた、イギリスの髭の紳士のようなワイン。

シャトー・ミュザール

世界最古のワイン産地のひとつといわれる中東レバノンの赤ワイン。このワイナリーの畑は海抜1000メートルの場所にあり兵器金は25度前後。ブドウの生育期に雨が降らない乾燥気候。気候、土壌、歴史の三つが詰まったブドウ作りの理想の地。戦争のため収穫できないこともある。漫画『ソムリエール』では2000年が登場し、レバノンで橋を造った日本人の退職者のために提供した。『神の雫』の原作者・亜樹直さんも「チリワインに似た独特の香りがする」と推奨しているワイン。

サン・ロマン・ルージュ・スー・ロッシュ

ブルゴーニュのマイナーな地域の自然派ワイン。『神の雫』で2009年が登場し、木戸がモデル志望の高校の同級生・美帆に飲ませた。和風の煮物に合う。決して新しくはない、でも住み心地のいい木の温もりがある、想い出がいっぱい詰まっているあったかい家。決して気取っていない、素朴で少し退屈かもしれないけど、でも笑顔でいつも帰りを待っていてくれる。ありふれた生活こそが幸福であり恵みであることを思い出させてくれるワイン。

スパークリング

アンリオ・ロゼ・ブリュット

「色」よりも「味」を追求する家族経営メゾンのアンリオ。漫画『怪盗ルヴァン』で登場。華やかな香りと丸みを帯びたボディが魅力でピンクローズをあしらったつばの広い貴婦人の帽子のようなワイン。

ナイティンバー・クラシック・キュヴェ・ヴィンテージ

ナイティンバーは「新しい木の家」の意味を持つイギリスのワイナリー。寒冷なイギリスでは上質なブドウは栽培できなかったが、地球温暖化で気温が上昇した結果、シャンパーニュの対岸で同じ石灰質の土壌を備えていたイギリス南部地域でシャンパーニュをも脅かすほどのスパークリングワインが造られるようになった。漫画『ソムリエール』で1998年が登場。

デザートワイン

ヴィンサント・ラ・キメラ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州
  • 葡萄:トレッビアーノ、マルヴァジア
  • 年代:2007年
  • 生産者:カステッロ・ディ・モンサント

ハーフボトル。『神の雫』では1993年を中華料理の皮蛋に合わせた。優しくコクのある甘味が、遠くにあるように思えるものをピタリと受け止めアッと言わせるダイナミズムを生む。ピータン独特の臭みが嫌味のないフォアグラのようなコクに変わる。サーカスの離れ業を見るマリアージュ

9000円台のワイン

エヴェレスト超えの標高を誇る価格。

白ワイン

ルーデュモン・ムルソー・ 仲田晃司

フランスはブルゴーニュ。日本人の仲田晃司の結晶。エチケットに「天・地・人」とデザイン。漫画『神の雫』では2003年をヴィンセント・ヴァン・ゴッホ《花咲くアーモンドの小枝》のようなワインと形容。シャルドネ100%。2000年からネゴシアンとして造り始めたワイン。デュモンは山。 仲田晃司の生まれ故郷、岡山の松山城をイメージ。天と地の間に「人」の文字。人は天と地によって生かされるというメッセージ。葡萄の本質を引き出し、いたずらに甘くなく一定の酸やタンニンを持たせている。日本人だから造れるワイン。人もワインも純粋であることが大切じゃない。気まぐれな天と地の狭間で人は迷いながら試行錯誤を繰り返し、時に汚れ、さまざまな異物を取り入れ、逞しく成長しながら生きてゆく。

赤ワイン

アルジャーノ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

イタリアのトスカーナ州フィレンツェの赤ワイン。16世紀にはワイン造りが行われ、モンタルチアーノ最古の老舗ワイナリーのひとつがアルジャーノ。ジャコモ・タキスを醸造コンサルタントに加えてから一層素晴らしいワインを生み出してきた。『神の雫 マリアージュ』では2012年をTボーンステーキに合わせた。ミケランジェロアダムの創造》で描かれる世界を彷彿とさせる。ワインの持つ生命力とビステッカの逞しさの組み合わせは人々を闇から救いだし光へと導いたフィレンツェの街に花咲いたルネッサンスそのもののマリアージュ」と表現。

ヴェヌス・ラ・ウニベルサル

スペイのカタルーニャ州の赤ワイン。天才醸造家と呼ばれるサラ・ペレスが造る自然派ワイン。『神の雫』では2007年が登場。第十一の使徒を探す途中に遠峰一青がソニアの母にレストランでサーブした。大地の香り、命そのものの息吹、何者にも揺るがすことのできない大地に深い根を張った大木、その根元に佇んでいる。偉大なその大木と若木は、しかし大地の中で繋がっている。そんなことに気付かせてくれる。命とはどんな長いものでも虫のように短いものでも、受け継がれることによってのみ存えていく。森の中では森羅万象すべてが平等。総ての命は繋がっている。虫は木の葉を食べていき、その亡骸はやがて大地に帰りその樹を育てる。それが森の理。力のある限り、命ある限り、希望を持ち続けろと言ってくる。命の塊のワインを味わうことで明日を生きることへの勇気をもらえる。この傑作ワインはそれ自体が大きな森であり一つの小宇宙である。

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オレンジワイン

パオロ・ベア・アルボレウス・トレッビアーノ・スポルティー

イタリアのオレンジワイン。ウンブリア州の土着葡萄トレッビアーノ・スポルティーノを発酵・熟成させる。『神の雫 マリアージュ』では鮭のムニエル・ヴァン・ブランソースに合わせた。目的地もなくどこから来たのかも忘れてしまった、そんな時間を忘れた船旅。「遥かなるアドリア海のサンセットクルーズ」のマリアージュ