
- 生産者(ドメーヌ): ビーニャ サンペドロ
- 国:チリ
- 生産地(テロワール):マイポ・ヴァレー
- 年代(ヴィンテージ):NV
- 品種:カベルネ・ソーヴィニョン
- 栓:コルク
- 熟成:非公開
- アルコール度数:14%
- 飲み頃の温度:16℃前後
- 販売価格:2,200円(税込み)
「1865 セレクテッド・ヴィンヤーズ(1865 Selected Vineyards)」は、チリのワイナリーであるビーニャ・サン・ペドロ(Viña San Pedro)が手掛けるシリーズ。

「1865」は、ワイナリー「サン・ペドロ」が設立された年(1865年)を記念して名付けられた。

干支ラベルも販売しており、2026年の干支である「午(うま)」をあしらった特別デザインの「カベルネ・ソーヴィニヨン 午年ラベル」が、お祝いやギフトとしても人気。このワインも弟からプレゼントで頂いた。

エチケット(ラベル)は、金と黒の装飾が絡み合い、鬣(たてがみ)には風の軌跡が宿る。力の象徴でありながら、どこか儀礼的で、祝祭の紋章のようでもある。
下部の黒い帯に走るゴールドのライン、そして「SAN PEDRO」の端正なロゴ。華やかな赤を締め、全体を“ギフトの風格”へと引き上げている。手に取った瞬間にわかる。「これは祝うための馬だ」と。
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味わい

液体は黒に近いガーネットの衣をまとい、縁だけがほのかに紅を返す。夕暮れの競馬場で、最後の陽が馬の背を撫でるときの一瞬の光。
口に含むと、まず酸が背筋を正す。力強いのに荒れない。ミディアムボディの柔らかさが、その酸の棘を丁寧に丸め、果実味が遅れて穏やかな熱として広がっていく。荒馬ではない。暴れもしない。観客を煽る派手さではなく、フォームの美しさで勝つ走り、「スペシャルウィーク」の品格、そのままだ。

飲み終えたあとに残るのは、豪奢な余韻ではない。走り終えた名馬が汗を落とし、静かに首を振るような余白「まだ続きがある」と思わせる余韻だ。
贈られて気づく。“強さ”とは、暴れることではなく、最後まで姿勢を崩さないことなのだと。
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おすすめワイングラス

おすすめはリーデルのワインウイングス・ シラー。底が平らで幅広い形状が、ワインの蒸発量を増やし、アロマを豊かに引き出す。ワインの本来の力強さを感じつつも、まろやかな余韻が広がる絶妙な味わいを楽しむことができる。一つのアート作品のように、ワインを楽しむ瞬間を特別なものに変えてくれる。誇張ではなくワインに翼が生える。
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料理とのマリアージュ

- すき焼き
- 生ハム
- カマンベール
- ステーキ
- ミニトマト
- カボチャの煮物
- カレー
- トマトとツナ缶のパスタ

すき焼きは、肉の甘辛い艶が、ワインの旨味を引き上げる。赤が濃くなるのではなく、“奥行き”が増す。

生ハムは、塩気が合図となって、酸がキリッと輪郭を描く。香りが整列し、余韻が伸びる。カマンベールは、チーズの乳脂がクッションになり、ワインの旨味を支える。口当たりが丸く、品が上がる。

ステーキは、噛むほどにワインがエレガントになる。肉の鉄分が、この馬の歩幅を少しだけ大きくする。ミニトマトは、甘みが際立ち、酸が調和へ変わる。赤い果実のイメージが立ち上がる。カボチャの煮物は互いを消さない。甘さを争わず、静かに並走する。

カレーは、最高の相性ではないが、喧嘩もしない。辛味の後を“洗う”というより、口中の熱を整える。

トマトとツナ缶のパスタ。この夜の本命。酸がほどけ、旨味が凝縮される。ワインが一段、滑らかに加速する。
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葡萄(セパージュ)

チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは「チリカベ」の愛称で親しまれる。濃厚な果実味、タンニンの渋みが少なく飲みやすい。コストパフォーマンスが高いことから1990年代のチリワインブームを作る盟主となった。
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生産地(テロワール)

マイポ・ヴァレー(Maipo Valley)の葡萄を使用。サンティアゴ近郊に位置するチリ最古のワイン産地の一つで、「チリワインの心臓部」とも称される。
地中海性気候で夏は暑く乾燥し、冬は比較的穏やかで雨が多い。日中の強い日差しと夜間の涼しさにより、色が濃く、香り高く、酸とのバランスが良いブドウが育つ。
沖積土壌で川が運んできた砂利混じりの砂や粘土、排水性がよく、根が深く張ることでストレスがかかり、品質の高い果実に育つ。
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