ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

  • 生産者(ドメーヌ):サンタ・カロリーナ
  • 国:チリ
  • 生産地(テロワール):サンティアゴ
  • 年代(ヴィンテージ):2023年
  • 品種:シャルドネ100%
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:12.5%
  • 飲み頃の温度:記載なし
  • 楽天価格:561円

クセも個性も感じず、まろやかで飲みやすい。仲間の飲み会で酒がなくなり、ちょっと白ワインを買い足すときにおすすめ。誰が飲んでも美味しく楽しめる。コスパが良い白ワインという感じ。ソムリエの鈴木培稚さんはYouTubeの「1,000円以下のチリ産シャルドネ白ワイン選手権」で5本の中から1位に挙げた。

生産者(ドメーヌ)

サンタ・カロリーナは1875年創業のチリの名門ワイナリー。名前は創業者の夫カロリーナさんから。世界80ヶ国以上への輸出しており、アルゼンチンにもブドウ畑がある。

生産地(テロワール

チリのサンティアゴ市。温暖な気候と豊富な日照量が特徴。サンタ・カロリーナはソーヴィニヨン・ブランの栽培が得意。理想的な醸造所を建設するため、フランス人設計士のエミリオ・ドワイエール氏を招きセラーを建設している。

エチケット(ラベル)

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

可愛いチリアンライオン。アンデスの高原に住むピューマのことを「チリアンライオン」と呼ぶ。チリのワインの王者を目指して『SANTA』のシンボルに選ばれた。

味わい

  • 抜栓後:よく言えばクセがなく飲みやすい。悪くいえば特徴がない。
  • 7時間後:酸が強くなる。キレが増す。
  • 2日目:酸がまろやかになりフルーティー

ワインは人間と同じで日によって機嫌が異なる。いずれにせよ飲みやすさはピカイチ。

おすすめのワイングラス

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

芳香(アロマ)が豊かで特徴的なので、赤ワイングラスか容量の広い白ワイングラスがおすすめ。

料理とのマリアージュ

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

  • 茄子のトマトパスタ:○
  • ペコリーノチーズ:○
  • イワシのオイルサーディン○
  • 焼き鳥の塩:△
  • フレッシュチーズ:△
  • ひまわりの種:△
  • ポテトチップス塩:△
  • キャラメルコーン:×

輸入業者であるサントリーが公式に勧めているのは焼鳥(塩)、豚肉の生姜焼き、ベーコントマトのポテトサラダ。色々と試した中ではトマトパスタと相性良し。

焼き鳥の塩(セブンイレブン

公式が勧めている焼き鳥の塩(セブンイレブンのレンチンで美味しい)を試したが可もなく不可もなくといった感じ。

サンタ・バイ ・サンタ・カロリーナ・シャルドネ

ソムリエの鈴木さんはイワシのオイルサーディンに合わせた。これは魚臭さを消してくれて合う。チーズはクセのあるものがおすすめ。シャルドネの酸が調和してくれる。お菓子系は可もなく不可もなく。キャラメルコーンの甘さは合わない。

神の雫・ソムリエ評価

しっかり樽の香りがする。資生堂の香水の薫り。奥深くリッチな味わいと大絶賛している。イワシのオイルサーディンは違和感なく、一番合うと評価。

エヴォディア〜神の雫のグルナッシュ

エヴォディア

  • 生産者(ドメーヌ):ボデガス・サン・アレハンドロ
  • 国:スペイン(アラゴン州
  • 生産地(テロワール):D.O.カラタユ
  • 年代(ヴィンテージ):2021年
  • 品種:グルナッシュ100%
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:14.5%
  • 飲み頃の温度:13℃〜20℃
  • 楽天価格:1,252円

エヴォディアとはギリシャ語で「アロマ(香り)」という意味。樹齢100年の古木から栽培される葡萄で造られる赤ワイン。それまで無名のワインが『神の雫』で絶賛され、今ではコンビニやスーパーでも売られるようになった。1000円台前半でワインの芳醇さが味わえる。安くて数日間も楽しめるワイン。神の雫では10時間キャップを開けたまま放置してもヘタれなかった。

生産者(ドメーヌ)

ボデガス・サン・アレハンドロは1962年に設立された協同組合のワイナリー。エヴォディアは南フランスの醸造家ジャン・マルク・ラファージュ、地元の女性醸造家ヨランダ・ディアス、アメリカのグルナッシュ専門家のエリック・ソロモンとチームを結成。スーパー・グルナッシュ・ワイン。

生産地(テロワール

標高700~900メートルに位置するスペインはアラゴン州D.O.カラタユ。エヴォディアに使われているグルナッシュ葡萄の原産地。エヴォディアは最高樹齢100年の畑から造られるグルナッシュ葡萄を使用。降水量が少なく、昼夜の寒暖の差が激しいため、果実味に富んだワインが造られる。

葡萄品種(セパージュ)

グルナッシュ単一品種で造られる珍しいワイン。グルナッシュはスペイン北東部アラゴン州を原産地とする黒ブドウ品種。本国では「ガルナッチャ」と呼ぶ。果皮が薄く果実味が豊かでタンニンは控えめ。酸味も穏やかで温暖な地域での栽培に向いた品種。アルコール度数が高い。エヴォディアも14.5%と高め。エヴォディアは赤ワインだけでなく、マカベオという葡萄品種を使った白ワインも造られている。

エチケット(ラベル)

スペインの偉大なる画家サルバドール・ダリの髭のような模様。色もダリ・ブルーでかなりオシャレ度が高め。

味わい

一口目:シャープな酸味が広がったあと、果実の香りがどしっと乗っかっる。舌全体に余韻がメドューサのように絡みつく。この余韻が苦手な人が多い。初心者よりワイン好き向け。 エドヴァルド・ムンク《少女と死》のような陰鬱と官能のワイン。

10時間後:よりフルーティーさが増し美味しくなる。酸味も和らぎ、かなり飲みやすくなる。

2日目:よりフルーティーさが増して酸も控えめ。重さがなくなる。

3日目:酸が強くなるがフルーティーな味わいは楽しめる。

4日目 酸が落ち着いてフラーティー

おすすめワイングラス

エヴォディア

赤ワイングラスがおすすめ

グラスによって感じ方が大きく変わる。エヴォディアの特長を素直に享受するなら逆さ富士の赤ワイン。カープ型はクセの強さが出る。マイルドにするなら容量の多い白ワイングラス。

料理とのマリアージュ

エヴォディア

  • トマトパスタ:○
  • ワイン塩:○
  • 目玉焼きハンバーグ:○
  • トンカツ:△
  • フレッシュチーズ:△
  • クセの強いチーズ:△
  • キャラメルコーン:×
  • 焼き鳥(塩) ×

ソムリエがおすすめしているのはチーズやチョコ系のお菓子、目玉焼きを乗せたハンバーグやトンカツ。最も良かったのはトマトパスタ。トマトの酸味と喧嘩するかと思いきや同じ方向を向いて並走する。

エヴォディア〜神の雫のツリーハウス

目玉焼きハンバーグもグッド。肉の余韻のあとにパワフルなエヴォディアの味わいが翼を広げる。奥の手になるがワイン塩はかなりおすすめ。ペロッと塩を舐めてワインを飲むだけで美味しい。

エヴォディアとトンカツ

トンカツに塩をかけて食べた。酸味が気にならず、エヴォディアが油分を洗い流す。美味しいが両方が高まるわけではないので△。

フレッシュチーズとエヴォディア

フレッシュチーズとエヴォディア

フレッシュチーズはマリアージュするわけではないが、ワインの酸を感じず、フルーティーさだけが残る。ペコリーノのようなクセの強いチーズのほうがキレが際立つ。

エヴォディア

ネットでおすすめされていたキャラメルコーンは合わず。甘さとワインの酸味が喧嘩する。焼き鳥の塩も酸が強調されて合わない。

神の雫・ソムエリ評価

2008年が『神の雫』に登場。神咲雫は弾ける明るい太陽を感じると表現。ワイン部の新入社員の木戸が「でっかい古い木の上のツリーハウス。夏の良く晴れた日の丘の上で、気の合う仲間と共に造っている。草きれと古木の香りと太陽と、そして休息の時間を潤してくれる果実。みんな笑顔で目標を持っている」と表現。2021年は太陽のような明るさはなく、むしろ影を感じた。ワイン好きになるほど美味しく感じられる赤ワイン。色んなヴィンテージを比べてみたいワイン。

ワインソルト(ワイン塩)の作り方

ワインソルト(ワイン塩)

料理まで要らないけど、ワイン単体だと飲むのがキツい。単体よりワインを美味しく飲みたい場合の奥の手、必殺技がワインソルト(ワイン塩)。ペロッと舐めてワインを飲むだけでマリアージュが完成する。ワインソルト(ワイン塩)とは塩1:ワイン2の割合で煮詰めた塩。ワインの風味がする。肉、魚、天ぷら、刺身などにパラパラと振りかけるだけでマリアージュが成立。仲人のような存在。飲み頃を過ぎて余ってしまったワインで作ってみて欲しい。

赤ワイン塩と白ワイン塩の効能

赤ワイン塩は、白身魚に使うといい。本来は白ワインのほうが合うとされるが、赤ワインでも白身魚に合う。白ワイン塩は軽い酸味があり、ワインの酸味が強いときに料理に振るといい。

ワインソルト(ワイン塩)の材料

ワインソルト(ワイン塩)の材料

塩1:赤ワイン2の分量を用意
  • 塩:15g
  • ワイン:30ml

材料は塩1:赤ワイン2の割合の分量を用意するだけ。白やロゼでも作れるが少し風味が弱くなる。ロゼワインで作るときは乾燥のオレガノやバジルを少しだけ混ぜて作ってもいい良い。

ワインソルト(ワイン塩)のレシピ

  1. 塩15g、ワイン30mlなど1:2の割合を用意
  2. ワインをフライパンでひと煮立ちさせる
  3. 塩を加えて弱火で水分が飛ぶまで加熱
  4. 焦がさないようにしっかり混ぜる
  5. 塩がサラサラになったら完成

ワインソルト(ワイン塩)の作り方

強火でワインをフライパンでひと煮立ちさせる。

ワインソルト(ワイン塩)の作り方

塩を加えて弱火に落とし、水分が飛ぶまで加熱する。焦がさないようにしっかり混ぜる。

ワインソルト(ワイン塩)の作り方

塩がサラサラになったら完成。

ワインソルト(ワイン塩)

パスタや料理にかけて赤ワインと合わせてみよう。

山幸〜池田町の十勝ワイン

山幸〜池田町の十勝ワイン

  • 生産者(ドメーヌ):池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
  • 国:日本(北海道)
  • 生産地(テロワール):中川郡池田町清見
  • 年代(ヴィンテージ):2021年
  • 品種:池田町産の山幸
  • 栓:コルク
  • 熟成:発酵終了後、フレンチオーク樽で熟成
  • アルコール度数:12%
  • 飲み頃の温度:17~20℃
  • 楽天価格:2,970円

名前の「山幸」とは対極に、広大な平野の幸を感じられる赤ワイン。飲んだあとに余韻がスーと口全体に広がる。

生産者(ドメーヌ)

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所は1963年の開園、現存する北海道最古のワイナリー。日本初の自治体運営のワイナリー。冷害で農作物が育たない中でも山葡萄が育ったことに着目してワイン造りを始めた。

生産地(テロワール

十勝平野の東に広がる広大な土地、。南西に十勝川利別川が流れる十勝ワイン。寒暖の差が大きい豪雪地帯。冬は-25℃前後にもなる。品種改良しながら耐寒性のある葡萄を生産する。

ブドウ品種(セパージュ)

醸造用品種「清見」と在来種の「山ぶどう」を交配した池田町オリジナルの品種「山幸」を使用。「清見」は寒さに弱く最も軽いライトボディ。ベリー系の香りが特徴で酸がしっかりしている。この山幸は、山ぶどうがメインで野趣溢れる荒々しいスパイシーな味わい。生産者は「やんちゃ坊主」と表現する。

エチケット(ラベル)

ヨーロッパ中世の古城のモチーフにしたワイナリーの「ワイン城」が描かれる。丘の上にあり町民が眺望できるようになっている。ここからの夕陽は日本でも屈指。

味わい

酸味がパワフル。キレとコクが凄い。土っぽく個性のハッキリしたワイン。酸が強いワイン独特の後味の悪さがない。山の渓流や湧き水ではなく雄大十勝平野の地平線のようにスーッと開ける。

料理とのマリアージュ

山幸〜池田町の十勝ワイン

豚もつ煮込みとのマリーアジュがおすすめ

◎豚もつ煮込み

○トマト

△ソーセージ

公式のおすすめはジビエ系と、香りの特徴から和食の根菜系。最も良かったのは豚のモツ煮込み。肉と味噌の余韻のあとブドウの酸味が十勝平野のように広大に広がる。ワインと料理が同じ方向を向いてそれぞれの人生を歩んでいく感じ。爽やかなマリアージュ

山幸〜十勝ワイン

次に相性が良かったのがトマト。甘いトマトと山幸の酸味が互いを尊重し合う。

山幸〜十勝ワイン

悪くはないが、それほどマリアージュしなかったのがシャウエッセンのオリーブオイル焼き。

おすすめワイングラス

赤ワイングラスより小ぶりの白ワイングラスがおすすめ。バランスよく山幸の特徴が味わえる。意外にも合うのがシャンパングラス(フルートグラス)。酸味を決してスーッと流れていく。小ぶりの白ワイングラスかフルートグラスがおすすめ。

神の雫・ソムリエ評価

ブラインド・テイスティングした全員が池田町の山幸と分かるほど個性がハッキリしたワイン。味が綺麗にまとまっていると評価。

ソアヴェ・テッレ・ディ・テロッサ〜イタリアの太陽がいっぱい

ソアヴェ・テッレ・ディ・テロッサ

  • 生産者(ドメーヌ):サンドロ・タソニエロ
  • 国:イタリア(ヴェネト州
  • 生産地(テロワール):ソアヴェ地区
  • 年代(ヴィンテージ):2022年
  • 品種:ガルガーネガ100%
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:12.5%
  • 飲み頃の温度:8~10℃
  • 楽天価格:1,144円

辛口のキレがありビール党にピッタリの白ワイン。シャブリと並んで世界で最も有名なイタリアワインのひとつ。SOAVE(ソアーヴェ)は自治体の名前で「軽くてステキ、心地いい」の意味。スクリューキャップで手軽、2〜3日は味が愉しめる。色はグリーンがかったレモンイエロー。グリーンの色調があるということは日照量に恵まれながらも酸度を残している証。ハーブ香が口の中に残る。冷やしたほうがシャープネスが出るのでワインセラーがなく冷蔵庫でワインを冷やす人におすすめ。

生産者(ドメーヌ)

サンドロ・デ・ブルーノ社のサンドロ・タソニエロ氏。父ブルーノ・タソニエロの事業を引き継ぎ、2007年が初ヴィンテージ。

生産地(テロワール

北イタリア・ヴェネト州のソアヴェ地区。火山性に石灰質が混ざる土壌、フレッシュで酸味が強くミネラル豊富なワインとなる。

ブドウ品種(セパージュ)

イタリアで広く栽培されているブドウ品種 ガルガーネガ

イタリアで最も古い白ブドウ品種のガルガーネガ100%使用。ヴェネト州で多く栽培される。味は薄めで酸味が強い。房につく実と実の間にほどよい空間があることから、風が通り貴腐菌との相性がよく、陰干しや甘口ワインの生産にも向いている。

エチケット(ラベル)

燦々とした黄金の太陽ターコイズブルーのような背景。品があり気分が明るくなる。映画『太陽がいっぱい』を思い出す。

味わい

最初の印象:酸よりも力強さ。山で渓流を飲んでいるような、小さな滝を飲んでいるような。舌にどっしりと流れていく。夏の登山の途中の湧き水を飲むような清涼感。

2日目以降:酸が強くなりワインの存在感が強くなる。辛口でビール党に合う印象。

料理とのマリアージュ

ソアヴェ・テッレ・ディ・テロッサ

魚介やチーズ、バターに合う。豚肉にレモンを搾る。パスタのボンゴレ・ビアンコや、ペスカトーレなど。ワインブックス前場さんはマッシュルームのリゾットに合わせた。

◎試したマリアージュ

ミスマッチは無かったがワインの存在感が勝つ。最もマッチングするのはスパゲティのボンゴレ・ビアンコ。塩、ニンニク、魚介の味を洗い流して爽やかな波が来る。次に合うのがシャウエッセンのペペロンチーノ。刺激が強いものと合うワイン。

おすすめグラス

赤ワイン用、ビールグラス、シャンパングラス、クープ型など試したが、オーソドックスな白ワイングラスが喉越しが良い。

神の雫・ソムリエ評価

神の雫』は登場なし。ソムリエ日本王者のワインブックス前場さんが詳しく解説している。カルディは珈琲ショップと思っていたが、ソアヴェでワイン買いにも目覚めた。

月山ワイン山ぶどう酒

月山ワイン山ぶどう酒

  • 生産者(ドメーヌ):庄内たがわ農協協同組合 月山ワイン 山ぶどう研究所
  • 国:日本(山形県
  • 生産地(テロワール):鶴岡市
  • 年代(ヴィンテージ):2023年
  • 品種:山ぶどう100%
  • 栓:コルク
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:7%
  • 飲み頃の温度:13~15℃
  • 楽天価格:3,180円

JAが運営する珍しいワイナリー。東北らしく雪室で保管。廃道となったトンネルを使ってワインを貯蔵する。標高1,984mの山形の名峰・月山。松尾芭蕉の『おくの細道』では「雲の峯 幾つ崩て 月の山」と詠んだ。その月山の名を冠した月山ワイン。「山葡萄ならいっぱいある」と、昭和55年に3000本のロゼワインから始まった。その代表酒が山ぶどう酒。地元・朝日村で育てた山ぶどう100%で醸造した甘口ワイン。食後にスイーツと合わせるデザートワイン

エチケット(ラベル)

鮮烈で深い紅色。だが優しい。同じ山形の名産さくらんぼを思い出す。大塚愛の歌を思い出す。幸せの空、笑顔が咲くエチケット。

味わい

甘くてスッキリして喉を潤してくれる。山で観る池塘のような眼のオアシス。でもまだ登山は終わっていないよと言っているような、七合目の山小屋で飲むような赤ワイン。開けて2日目は少し酸が出てきて薔薇のつぼみを飲むよう。違った味わいで美味しい。

料理とのマリアージュ

月山ワイン山ぶどう酒

チーズケーキと

デザートワインなのでスイーツと合う。トマトパスタで試したら合わなかった。甘いスイーツと合わせることで眠っていたタンニンが目を覚ます。今まで甘えん坊だった葡萄酒がグッと官能的になり、お姉さん感を出す。弟ができたことで大人の階段を上る、姉弟のマリアージュ

神の雫

登場なし。代わりにノスタルジー溢れるYouTube動画の紹介。かつての製造工程がわかる。

深雪花〜 岩の原ワイン(白)

深雪花〜 岩の原ワイン(白)

  • 生産者(ドメーヌ):岩の原ワイン
  • 国:日本(新潟県
  • 生産地(テロワール):上越市
  • 年代(ヴィンテージ):2023年
  • 品種:越後・高田シャルドネ、ローズ・シオター
  • 栓:コルク
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:12%
  • 飲み頃の温度:10℃
  • 楽天価格:2,118円

日本海を望む広大な平野にある岩の原葡萄園。豪雪地帯のため葡萄の木の背が高い。そんなワイナリーを象徴する『深雪花(みゆきばな)』は、雪深い新潟県上越市に可憐な花を咲かせる「雪椿」をイメージして命名された。赤ワインもあるが名前の雪は白ワインに似合う。越後・高田で育てた欧州種のシャルドネと、創業者の川上善兵衛が作った品種ローズ・シオターをブレンドして造られている。

ローズ・シオター

ローズ・シオター

ローズ・シオターは1927年(昭和2年)に「ベーリー♀」と「シャスラー・シオター♂」を交雑し作られた葡萄品種。樹は赤褐色で、果皮の色は淡い黄色。すりおろした青りんごや洋梨ような甘さ、淡い緑色が特徴。シャルドネとローズ・シオターの融和が楽しめる白ワイン。

エチケット(ラベル)

可憐な椿と背景の白が日本画の空白の美。日本酒を飲むように姿勢をキリッとしてくれる。絵の雪椿は、陶芸家・齋藤三郎が描いたもの。

味わい

ファーストインプレッションは、舌の上に重力を感じ、サラサラではなく、まったり。舌の上で雪が解けていくような儚さ。雪を飲んでいるようなワイン。雪解けを飲んでいるワイン。雪消(ゆきげ)のワイン。左回しで飲むのがおすすめ。味わいが広がる。

料理とのマリアージュ

深雪花〜 岩の原ワイン(白)

公式のおすすめは天ぷら(塩)や刺身。枝豆と玉ねぎの天ぷら、ワイン塩を添えて試してみた。天ぷらの油が消えて、余韻がフワッと広がる。長野オリンピックで金メダルを獲った原田雅彦の大ジャンプ。そう、これは日の丸飛行隊のマリアージュ

神の雫

登場なし。テイスティング動画をどうぞ。

カーサ・スベルカソー・シャルドネ〜ローソンワインの最強

カーサ・スベルカソー・シャルドネ

  • 生産者(ドメーヌ):コンチャ・イ・トロ
  • 国:チリ
  • 生産地(テロワール):セントラルヴァレー
  • 年代(ヴィンテージ) :2022年
  • 品種:チリ産シャルドネ
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:記載なし
  • アルコール度数:12%
  • 飲み頃の温度: 記載なし
  • 楽天価格:販売なし

ローソンのオリジナル・コンビニワイン。598円のキセキ。ローソンのワインで10年以上連続で売上トップのエース・ワイン。ソムリエの鈴木培稚さんがベタ褒め。コンビニ白ワインでナンバーワン、シャルドネ・チャンピオンに挙げた。香りが別格。ちゃんと樽や木のバニラ香がするリッチなワインと絶賛。ワインブックスの前場さんもこの価格で出せる最高峰と絶賛。

生産者(ドメーヌ)

コンチャ・イ・トロ。チリ最大のワインメーカー。1883年のスペイン人メルチョル・コンチャ・イ・トロによって創業され、ボルドーからカベルネ・ソーヴィニヨンソーヴィニョン・ブランセミヨン、メルロー、カルネメールの品種のブドウの株を仕入れた。メルローと混じって植えられていたカルメネールを初めて単体で植えた先駆者でもある。コノスルも手がけるドメーヌ。フラッグシップのワインは2万円前後する。

生産地(テロワール

チリ・セントラルヴァレー

セントラル・ヴァレーは北のアコンカグアから南のマウレ川まで南北350kmにわたるワイン産地。19世紀からヨーロッパ品種の栽培が始めた。白はセミヨンやシャルドネ、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンが多い。アンデス山脈と太平洋に挟まれた盆地にあり、チリノンの中でも特に豊富な日照量からコクのあるワインができる。

ブドウ品種(セパージュ)

チリ産シャルドネ。チリのシャルドネは実が小さめで皮が薄く、フルーツのような果実風味のものが多く、酸味はまろやかなタイプが多い。

エチケット(ラベル)

特に特徴がなくスタンダード。裏面に相性がいいのは「カルボナーラ、シーフードグラタン」と書いてあり親切。

飲んだ感想(味わい)

一口目の印象は、淡い。夜に飲んでみるとシャルドネにしては酸味が強い。しかし、翌日に飲むと酸味が取れてまろやか。確かに美味しい。4日経っても美味しさ持続。ワインにお金をかけたくない方や、飲み会でちょっとワインでも買うかってときにおすすめ。

料理とマリアージュ

カーサ・スベルカソー・シャルドネ

生ハムとのマリアージュがおすすめ

ラベルにはカルボナーラやシーフードグラタンと合うと表記。ソムリエの鈴木培稚さんチキンソテーやバター系が合うと推薦。国際ワインコンクール審査員の藤野勝久さんがロース生ハムとおすすめした。塩味を洗い流してスッキリ。

神の雫・ソムエリ評価

ソムリエの鈴木培稚さんのYouTubeをどうぞ。カーサ・スベルカソー・シャルドネを絶賛している。

ソムリエの青池さんもコンビニ白ワインでカーサ・スベルカソー・シャルドネを1位にした。酸・ミネラル・果実味のバランスがいい。

カーサ・スベルカソーのスパークリング

カーサ・スベルカソー・スパークリング・ブリュット

1000円台なので倍の価格がするが、白ワインの良さを残しつつスパークリングに昇華した泡もおすすめ。

創始者の名前を冠したフラッグシップ「ドン・メルチョー」

神戸ワイン セレクト白

神戸ワイン セレクト

  • 生産者(ドメーヌ):神戸みのり公社
  • 生産地(テロワール):日本・神戸
  • 品種:神戸産シャルドネ100%
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:ステンレスタンクで醗酵・熟成
  • アルコール度数:12度
  • 飲み頃の温度: 9~11度
  • 楽天価格:1,650円

入門編のワインとして最高の逸品。2000円以下のブラインド・テイスティング(目隠し)で『アメリカ白1位」の座に輝いたワイン(当時のヴィンテージは2007年)

エチケット(ラベル)

「神戸」の刻印にワイナリーの写真。とても1000円台とは思えない気品。

飲んだ感想(味わい)

洋梨やパイナップル、ライムのような清涼感とあるが、最初の一口目はどっしりと重量感があった。しかし、嫌な味がなくスッキリ飲みやすい。

神の雫

登場なし。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸ワイン セレクト 白 辛口 720ml 神戸ワイナリー 白ワイン
価格:1,650円(税込、送料別) (2024/6/26時点)

楽天で購入

ロバート・モンダヴィ・ウッドブリッジ・シャルドネ

ウッドブリッジ・シャルドネ

  • 生産者(ドメーヌ):ウッドブリッジ・ワイナリー
  • 生産地(テロワール):カリフォルニア州・ナパ・ヴァレー
  • 品種:シャルドネ76%、フレンチコロンバード18%、ヴィオニエ3%、他3%
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:オーク樽5~6ヵ月熟成
  • アルコール度数:13.5%
  • 飲み頃の温度:8~12℃
  • 楽天価格:1,170円

入門編のワインとして最高の逸品。2000円以下のブラインド・テイスティング(目隠し)で『アメリカ白1位」の座に輝いたワイン(当時のヴィンテージは2007年)。輸入元はキリン。

生産者(ドメーヌ)

ロバート・モンタヴィはイタリア移民の息子。父とワイン造りをしていたが素晴らしいワインを生み出しのは50歳を過ぎてから。アメリカワインの父と呼ばれる。オーパス・ワンを生み出した。

生産地(テロワール

エチケット(ラベル)

木の橋に「W」の文字のグラデーションが目を引く。

飲んだ感想(味わい)

洋梨、リンゴ、柑橘類やトロピカルフルーツのアロマ。バランスよしの辛口白ワイン。ワイン単体で飲んでもよし、パスタと合わせてもよし、チーズと合わせてもよし。千円台が信じられない逸品。

神の雫

登場なし。