ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

甲州テロワール・セレクション 祝〜Made in Japanの白ワイン

甲州テロワール・セレクション 祝

  • 生産者(ドメーヌ):勝沼醸造
  • 生産地(テロワール):山梨県勝沼
  • 品種:甲州(100%)
  • 熟成:ステンレスタンク9カ月熟成
  • 栓:コルク
  • アルコール度数:11.5%
  • 飲み頃の温度:8~10℃
  • 楽天価格:2,299円

日本におけるブドウ栽培とワイン醸造の発祥地・勝沼の祝地区で造られた白ワイン。富士山の火山灰質の土壌で造られ仄かな苦味、甲州の澄んだ水のような透明感とキリッとした酸。葡萄品種も「甲州」と日本のブドウ。世界に誇るメイド・イン・ジャパン。

エチケット(ラベル)

ワイン名の「祝」が縁起がいい。お祝い事の贈り物としてもおすすめ。

飲んだ感想(味わい)

色はパールイエロー。白桃のような甘やかなアロマ。川の清流のように喉を通ってスッキリ。料理の風味を消して、さらに高みに昇る。3〜4日までは味わいが変わらない印象。5日目くらいから少し風味が落ちた。とはいえ1週間かけて飲み切ったものの、最後まで美味しく味わえた。

料理とのマリアージュ

公式のおすすめはバーニャカウダ、蒸し鶏

神の雫

神の雫 マリアージュ』では2014年をカジキマグロのラタトゥイユに合わせた。カジキの淡白さとトマトの酸味と渾然一体になってくれる。ワインと料理がお互いを励ますように進んでいく順風の船出。額田王の歌「熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」。戦いに赴く前のひとときを詠んだ名歌のマリアージュと表現。

1万円以上する高級ワイン〜神々の覚醒

1万円以上する神のワインたち。なかなか手が届かない高嶺の花たち。こんなワインもあるんだと眺めるだけでも面白い。

なぜワインが1万円以上もするのか

格付けチェックで1000円台と10万円のワインをブラインドで飲んだとき、間違える人も多いワイン。美味しさが変わらないので、なぜ価格帯が違うのか不思議な人も多いだろう。もちろん味や手作業の手間の違いはあるものの、価格が違うのはマーケティングによるもの。主に4つの要因で値段が高騰する。

  1. 歴史・伝統
  2. 希少価値
  3. 評論家の評価
  4. 有名税

ブルゴーニュやシャンパーニュというだけで他の産地に比べ値段は上がる。また希少価値や有名税に加え、評論家の評価点もワインの価格に影響する。投機価値を見出した投資家が値段を釣り上げる動きを見せる。ソムリエの佐々木健太さんは味の美味しい頭打ちは3万円まで。それ以降はブランドや希少価値など味以外の部分が付加され珍重されると語る。

1万円台の高級ワイン

ルー・デュモン・シャンボール・ミュジニー

  • 国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ(シャンボール・ミュジニー)
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ルー・デュモン

『神の雫』で神咲雫が第十の使徒を探すためブルゴーニュを訪れたとき2005年を仲田晃司に飲ませてもらった。静かな森にさらさらと降り注ぐ木漏れ日。このイメージを上りつめていくと、泉や舞い飛ぶ蝶や様々な自然の美が待ち受けている。そんなワイン。

ドメーヌ・ジョセフ・コラン サン・トーバン 1er ラ・シャトニエール

父マルコ・コランの同じ2005年が『神の雫』で「槍ヶ岳のワイン」として登場。現在では入手困難。ジョセフ・コランは次男。

バローロ アレステ ルチアーノ サンドローネ

2001年が『神の雫』で第六の使徒。当時の呼称はルチアーノ・サンドローネ・バローロ・カンヌビ・ボスキス。本来は小ぶりの樽を使うが、大きめの樽を用いてエレガントなバローロを産み出した。宇宙そのものの理を表現したと言っても過言ではないワイン。本当の優しさを教えてくれる弥勒菩薩半跏思惟像。

コンドリュー・ラ・ドリアンヌ・ギガル

  • 国:フランス
  • 地域:ローヌ地方
  • 葡萄:ヴィオニエ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ギガル

フランスのローヌ地方の帝王。舌の上に載せたときの盛り上がるような一体感。優しい黄金色の色合い、輝いているんだけど押しつけがましくない。浴びた光のうちほんの半分だけ返してくれるような。宝石に喩えるならトパーズのようなワイン。

マルセル・ダイス・アルテンベルグ・ド・ベルグハイム・グラン・クリュ

  • 国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング、ゲヴュルツトラミネール、トカイなど13種
  • 年代:2021年
  • 生産者:マルセル・ダイス

アルザスの常識を覆すテロワールのワイン。葡萄品種至上主義のアルザスワインのあり方に対するアンチテーゼとして、アルザスの伝統品種13種をすべて使って造られる。わずかな貴腐菌がのり、その甘みとテロワールの深遠なミネラルが渾然一体となって複雑な世界観を作り上げる。『神の雫』で2005年が登場。体が虚空に浮かぶような香り。雄大な大地を望む空に漂う。大地の目覚めだ。無数の草や作物や木々が芽を吹き、小さな生き物たちが地から這い出て生命の歌を口ずさみ始める。アルザスの早春の、生命と光に満ちあふれた春の訪れのようなワイン。

ウルトレイア・デ・バルトゥイエ

  • 国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄:メンシア主体
  • 年代:2021年
  • 生産者:ラウル・ペレス

『神の雫』で2010年が登場。スペインでグラナダの夕陽を見ながら飲んだ。夕陽の色と異なるルビー色。その奥には沈みゆく夕陽だけが抱え持つ哀愁と孤独感、明日への期待感がある。このワインは何も語らない。振り返ろうとしない。それを追い求める我々に予感させてくれる。もう一度きっと会える。グラナダの夕陽に、アルハンブラに沈む夕陽に。まさにグラナダの夕陽のワイン。

ドメーヌ・カーネロス・ル・レーヴ

カリフォルニア州カーネロスのシャルドネ100%のスパークリング。ル・レーヴは夢。漫画『ソムリエール』では2000年が現在最高の米国スパークリングとして紹介。ワインいっぱいで生きる勇気をくれることがある。その一杯で、どんなに世界がつらくても信じてみようって気にさせてくれる。

シャンボール・ミュジニー

ブルゴーニュの高級ワイン、シャンボール・ミュジニー。

グレッツァー・アモンラ

  • 国:オーストラリア
  • 地域:南オーストラリア州 / バロッサ・ヴァレー
  • 葡萄:シラーズ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:グレッツァー

オーストラリアの赤ワイン。『神の雫』では2003年が登場。発見のワイン。アンコール・ワット。

ルーチェ デッラ ヴィーテ

  • 国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州
  • 葡萄:メルロー、サンジョヴェーゼ
  • 年代:2020年
  • 生産者:ルーチェ

「ルーチェ」のセカンドワイン。『神の雫』では1997年が登場。夏の終わり、暮れなずむ草原の香り。ほんのひと口舌の上に載せるだけでそれは、大皿一杯のフルーツに化身する。溢れかえる山吹色、オレンジ、ライムグリーンや群青、そして鮮やかな夕陽の赤。シドニー生まれのアーティスト、ケン・ドーンの絵画そのもののワイン。

シャトー・モンテレーナ・シャルドネ

1976年「パリスの審判」で優勝した伝説を継ぐ白ワイン。

シャサーニュ・モンラッシェV.V.

オイリーでナッツっぽいけど、ミルキーではなくてもっと強いミネラルを感じる。ムルソーのような温かみはなく、もっと厳しい冴え冴えしたワイン。男性的な冬に向かう山の光景。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・ラ・カーサ

1985年のヴィンテージを遠峰一青がトスカーナマラソンを完走したときのトロフィーにしたワイン。このワインはラファエロの名画「ガラテアの勝利」。その胸のすくような勝利の余韻。勝利の女神の甘いキスだ。

マルセル・ダイス・アルテンベルグ・ド・ベルグハイム・グラン・クリュ

アルザスのすべての伝統品種13種の混植。『神の雫』では2005年が登場。雫と遠峰一青が同時に表現。大地の目覚めだ。無数の草や作物や木々が芽を吹き、小さな生き物たちが地から這い出て生命の歌を口ずさみ始める。アルザスの早春の、生命と光に満ちあふれた春の訪れのようなワイン。

フェレール・ボベ・セレクシオ・エスペシャル

スペイン、カタルーニャの赤ワイン。2008年が『神の雫』の第十一の使徒。命尽きようとする者の残す「残照」、「夕陽の遺言」

ペリエ・ジュエ・ベル・エポック

  • 国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:2015年
  • 生産者:ペリエ・ジュエ社

「フルール・ド・シャンパーニュ(シャンパンの華)」「アート・オブ・シャンパン」と称されるプレステージ・シャンパーニュ。親交のあったエミール・ガレに依頼して、白いアネモネの花が描かれたボトルが描かれた。

マルク・コラン サン・トーバン 1er ラ・シャトニエール

サントーバンはピュリニーモンラッシェより標高が高く畑の大半が西向きの斜面にある村。漫画『神の雫』では2005年を「槍ヶ岳」のワインと表現。入手困難。

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・ベルターニ

  • 国:イタリア
  • 地域:ヴェネト州
  • 葡萄:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、ロンディネッラ
  • 年代:2012年
  • 生産者:ベルターニ社

神咲豊多香が99年を北京ダックと合わせて飲ませ、中華料理人の人生が変わったイタリアの赤ワイン。ヴェローナ近郊のヴァルポリチェッラで造られる。葡萄は収穫後すぐに2階や屋根裏で3ヶ月から半年も陰干しされる。水分が蒸発して糖度が上がったブドウを絞り、4年から6年の樽熟成を経て瓶詰めした状態で1年から3年の熟成を行う。コルクを開けた瞬間から長い眠りから覚めたように香りを放つ。音楽のカンツォーネにピッタリなワイン。アカシアの蜜のように甘やかな香りと、宵を待つほんのひとときにしか味わえない期待と切なさの入り交じったワイン。アマローネの品のある甘味とブレンデー香がチャーシューのコクのある甘味や個性的な香辛料と合い炒飯にもマリアージュ。

シャトー・グリュオ・ラローズ

  • 国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・グリュオ・ラローズ

ボルドー赤ワイン。神の雫では1999年と2000年が登場。サン・ジュリアンが誇る第2級シャトー。「王のワイン、ワインの王」という意味がエチケットに書かれている。華やかで濃厚。でもエチケットの女性的なイメージとは正反対で、力強く筋肉質なワイン。戦士を迎え祝い、そして癒してくれる凱旋門のワイン。1999年は『神の雫 マリアージュ』で登場。ソムリエの鴨志田がかつての恋人すみれと飲んだ。買った当時は渋かったが10年以上たち、ワインが時の魔法をかけたことで柔らかく花開いた。中トロに醤油をつけず、ワイン塩をかけて食べた。アンティーク時計の振り子が刻む音色に耳を傾けながら振り返る思い出のようなマリアージュ。

ピエール・カロ・クロ・ジャカン・ブリュット・グラン・クリュ

  • 国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:ピエール・カロ・エ・フィス

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が「鮭のムニエル・ヴァン・ブランソース」に合わせた。どこまでも透明な黄金、泡は天使の吐息のように繊細。液面で弾ける泡はワインの香りを振りまきながら誘ってくる。エロティックなシャンパーニュ。鮭のムニエル・ヴァン・ブランソースが着物であるならば、ピエール・カロ作「クロ・ジャカン・ブリュット・グラン・クリュ」はその帯。どちらもお互いを引き立て合いながら芸術品としてそれぞれが独立している。色彩豊かな伝統工芸「加賀友禅」のマリアージュ。

ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン

  • 国:チリ
  • 地域:セントラル・ヴァレー、マイポ・ヴァレー
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン主体
  • 年代:2019年
  • 生産者:コンチャ・イ・トロ

世界中のカベルネ・ソーヴィニヨンを代表する最高峰のプレミアムチリワイン。『神の雫』では2004年が登場。バニラの香り。ビターなチョコレート、ブラックチェリー、凝縮感もあるけどとげとげしい酸やタンニンは感じない。飲みやすくて、まるで一生懸命ソムリエが開かせたような、開けてすぐ美味しいワイン。クリムトの「抱擁」のようなワイン。

シャトー・イガイ・タカハ ”美夜(ミヤ)” シャルドネ

  • 国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(サンタ・バーバラ)
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2022年
  • 生産者:シャトー イガイタカハ

アメリカ西海岸サンタ・リタ・ヒルズにある「ダイアトム」というワイナリーのシャルドネ。醸造家グレッグ・ブリュワー氏が日本の芸術家の影響を受け、畑の名前ではなくワインのイメージを表現する漢字のエチケット。ステンレスタンクのみの純粋なシャルドネ。海の香り、陽光が届かない海底を連想する微かな香りがするワイン。『神の雫』では2010年が登場。牡蠣に岩塩以外は何もつけず合わせた。

シャトー イガイタカハ 花偲 ソーヴィニヨン・ブラン

  • 国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(サンタ・バーバラ)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン ブラン
  • 年代:2022年
  • 生産者:シャトー イガイタカハ

『神の雫』では2010年が登場。「第十の使徒」を探す途中のハワイのホテルで日本人に振る舞うワインを遠峰一青がセレクト。さらさら舞い落ちる桜の花びらを見上げながら友と酌み交わした日を思い出す。松尾芭蕉の「扇にて 酒くむかげや ちる櫻」。郷愁をそそられるワイン。ロミサーモンと水菜のハワイアンサラダと合わせた。

風音・ピノ・ノワール・シャトー・イガイ・タカハ

  • 国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(サンタ・バーバラ)
  • 葡萄:ピノ・ノワール 100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:シャトー イガイタカハ

『神の雫』では2010年が登場。ハワイのホテルで日本人に振る舞うワインを遠峰一青がセレクト。アボカドにアヒポケ(マグロの切り身)を和えたものに合わせた。マグロと合う。松尾芭蕉「さざ波や 風の薫の 相拍子」。トロピカルフルーツの香りを含んだ湖面を渡る芳しい香りを受けるようなワイン。

登美・赤

  • 国:日本
  • 地域:山梨県(甲斐市)
  • 葡萄:カメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:登美の丘ワイナリー

『神の雫』で日本の三大シャトーと呼ばれた登美の丘ワイナリーの赤ワイン。2008年が登場。「若むらさきにとかえりの 花をあらわす松の藤浪」この光景は、切ない恋心を藤の精の踊りを通して表現した「藤浪」の舞台。

マリコ・ヴィンヤード・オムニス

  • 国:日本
  • 地域:長野県(上田市)
  • 葡萄:カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2017年
  • 生産者:椀子ヴィンヤード

『神の雫』で日本の三大シャトーと呼ばれた長野県上田市の椀子ヴィンヤードのワイン。長野で特別に日照時間が長い土地。2009年は金閣寺のようなワイン。背景に緑を従えた、どこから見ても完璧なその造形美。力強くて豪快なようでいて、近づくと佇まいは穏やかで静けさをたたえている。シャトー・ラトゥールを思わすクラシカルな神々しさと力強さを感じる。今飲んでも美味しく長熟もする。

シャトー・ガザン

  • 国:フランス
  • 地域:ボルドー(ポムロール)
  • 葡萄:カベルネ・フラン、メルロー
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・ガザン

『神の雫 マリアージュ』に1966年の古酒が登場。神咲豊多香がドライエイジングのステーキに合わせて選んだ。この2つの名作の出逢いを味わっていると、時刻という言葉の意味に想いを馳せてしまう。ひと雫の雨垂れが時の流れとともに集まり、やがて大河となって大地にその光景を刻みつけるように、時は流れ、そして森羅万象を刻みつけてゆく。そう、この出逢いは「時と刻のマリアージュ」。

シャトー・グリュオ・ラローズ

『神の雫 マリアージュ』で時と刻のマリアージュを探す雫が神楽坂のワインバーで1970年の古酒を飲んだ。西洋杉の香りと腐葉土のニュアンス。熟成したワインだけが放つ、エロティックな動物性のアロマが豊かに感じられる。ロジックや知性ではなく、感覚そのものを表現した芸術の流れと重なるイメージ。なかでもこのワインのイメージそのものを語るのは、モーリス・ド・ヴラマンクの混沌としたなかに不思議な調和を持つ作品「赤い木のある風景」を想起させるワイン。

マルゲ・ペール・エ・フィス・ブリュット・ロゼ・グラン・クリュ・NV

  • 国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ・ノワール
  • 年代:NV
  • 生産者:マルゲ

「ラタトゥイユ」に遠峰一青が合わせたロゼ・シャンパーニュ。ブルゴーニュグラスで飲む。複雑な方法で造られる。シャルドネの果皮を軽く漬け込んだ状態で上澄のジュースを抜き取る「セニエ」という方法で取り出したロゼワインを加え、ピノ・ノワールを混ぜ合わせる。天女の唇のような透明で柔らかいピンク。食欲をそそる香りのパレード。フルコースの序章にふさわしい。忘れていた幼き日。小さな思い出が解き放たれ生き生きと蘇るのだ。「記憶(思い出)の小函」のマリアージュ。

ケイマス・カベルネ・ソーヴィニヨン・スペシャル・セレクション

  • 国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(ラザフォード)
  • 葡萄:カベルネソーヴィニヨン主体
  • 年代:2019年
  • 生産者:ケイマス・ヴィンヤーズ

『神の雫』で2000年が登場。ナパ・ヴァレー・ワイン・トレインで遠峰一青とローランが飲んだ。華やかなのに柔和でふくよか。若いフランスのカベルネ・ソーヴィニヨンの乙にすました近づきにくさはまったく感じられない。厳かでありながら日々の営みのような親しみやすさを兼ね備えている。柔和で芳醇でファースト・タッチからは想像もつかない奥深さを内包している。喩えるならフェルメールの《牛乳を注ぐ女》とローラン。

5万円までの高級ワイン

シャブリ・グラン・クリュ・ムートンヌ

  • 国:フランス
  • 地域:シャブリ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2019年
  • 生産者:ドメーヌ・ロン・デパキ

シャブリのロマネ・コンティと呼ばれる白ワイン。ピンク色の貝の化石がゴロゴロする「キンメリジャン」という土壌。2005年が『神の雫』で登場。黄金色のシルクドレスを纏ったお姫様のよう。シャブリ独特のテロワールは感じず魚介料理と合わせると芳醇な海の香りが溢れ出て、人魚姫が衣を脱いで海に帰るようなワイン。

シャルツホフベルガー・ガビネット

  • 国:ドイツ
  • 地域:モーゼル
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2018年
  • 生産者:エゴン・ミュラー

2005年は世界最高のリースリング。バカでかい山や真っ黒な森、とてつもなく長い余韻。俺が知る限り世界で最高のリースリングのひとつだ。こいつは別格だ。とにかくミネラルが凄え。それとスケール感を伴った余韻の長さ。そんなドイツワイン。

ラ・ニエータ 2006

スペイン、エグレン家の造り出すテンプラニーリョ100%の赤ワイン。第十一の使徒を探す中でスペインで神咲雫が同じ2006年のヴィンテージを飲んだ。バルセロナ郊外の小高い丘にある「グエル公園」。アントニオ・ガウディのアートと自然が一体化し、住宅地として造られたが、今は世界遺産になっているあの公園から見える夕陽のようなワイン。

ロッソ・ミアーニ

  • 国:イタリア
  • 地域:フリウーリ州
  • 葡萄:メルロー、レフォスコ
  • 年代:2020年
  • 生産者:エンツォ・ポントーニ

イタリアで最も入手困難でカルト的なワイン。ミアーニを表現する有名な言葉がある。「いつ入荷して、どこに行けば買えるのかさえ、尋常の努力では分からない。それでもあえて言う。ミアーニは飲まねばならない。簡単に買えないからと言って放棄するほどミアーニは半端な存在ではなく、またそれで諦める程度の情熱ならば、情けないではないか。ミアーニの無い人生など、もはや考えられるはずもない」。『神の雫』で遠峰一青がマキに頼んで入手してもらった。リヒャルト・シュトラウスの歌曲に乗せて官能的に踊り狂うサロメ。このワインは官能そのもの。血の匂いのする悪魔的頽廃。凝縮を極めたワイン。狂気のこだわり。

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ビルカール サルモン キュヴェ エリザベス サルモン ブリュット ロゼ

『神の雫』では2000年を遠峰一青が第八の使徒候補に挙げた。1818年から続く伝統あるシャンパーニュ・メゾン「ビルカール・サルモン」の創始者エリザベス・サルモンを讃えて造られたスペシャル・ロゼ。強さと優しさを同時に携えた女性である。そして見上げるように高く、完璧なバランスで葉を繁らせる。一本の樹であり、モニュメントである。彼女は風に揺らぎながら、私を無言で受け入れてくれる。誰よりも優しく、誰よりも厳しく。あなたは手を差し伸べ、私を導いてくれる、後ろ姿の「マドンナ」

クリスタル・ブリュット

  • 国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ
  • 年代:2015年
  • 生産者:ルイ・ロデレール社

『神の雫』で第十二の使徒を探す中で2004年が登場。遠峰一青が最も好きなシャンパーニュ。大地を感じる。一流のワインだけが持つオーラに溢れている。ギアナ高地。むせかえるようなグリーングラスの香りがたち込めている。金色の光が降り注ぐギアナ高地の豊な自然が放つ魅惑のアロマ。生命の賛歌そのもののワイン。金色の光が降り注ぐギアナ高地の豊かな自然が放つ魅惑のアロマ。プレステージ・シャンパンの始まりといわれ、かつては本物のクリスタル瓶を使っていた。

プイィ・フュメ・シレックス・ディディエ・ダグノー

  • 国:フランス
  • 地域:ロワール地方
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン
  • 年代:2019年
  • 生産者:ディディエ・ダグノー

『神の雫』で2006年が登場。大きめのボルドーグラスで飲む。透明なのに口に含むと、その透明さが嘘みたいな立体感を現し、後味に微かな柑橘の皮のほろ苦さが潜んでいる。香りを吸い込むと高原にでも連れて行かれるような浮遊感を覚える。白い花に囲まれた水辺。そこにふつふつと湧き出る透明な躍動感。生命が溢れ、金色の日差しの下に生きとし生ける者が集まってくる。命の泉だ。このワインを造った天才醸造家ディディエ・ダグノーは軽飛行機事故でもうこの世にはいない。だがこうして残されたワインの数々は、我々に永遠に忘れない感動を残してくれる。このワインが彼のいない世界にいつまでも感動を与え続けるように、国や時を越えいろんな人に永遠に愛され続けるかもしれない。命をつなぐとはそういうことだと教えてくれる。ホワイト・ダイヤモンド。永遠と継承。

ポッジョ・ディ・ソット・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

  • 国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(モンタルチーノ)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ・グロッソ
  • 年代:2018年
  • 生産者:ポッジョ・ディ・ソット

2005年が『神の雫』の第九の使徒。自らに授ける月桂冠。

鼓動・カベルネ・ソーヴィニヨン・ハウエル・マウンテン

  • 国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(ナパ・ヴァレー)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:シャトー イガイタカハ

『神の雫』では2010年が登場。「第十の使徒」を探す途中のハワイのホテルで日本人に振る舞うワインを遠峰一青がセレクト。ハワイらしい力強いロコ料理、カルア・ピッグを豚の角煮風に仕上げ、甘味のあるソイ・ソースで和えたものに合わせた。五月雨をあつめて早し最上川。

テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ

  • 国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ
  • 年代:2011年
  • 生産者:テタンジュ

「シャンパーニュ伯爵」の意を持つロゼ。グラン・クリュ畑のシャルドネとピノ・ノワールで造られたロゼ・シャンパーニュの最高峰。高貴で優雅で純粋。華やかな香りはにぎやかだけど、押しつけがましさを感じない。ジョルジュ・スーラの点描画「グランド・ジャット島の日曜日の午後」のようなワイン。

10万円までの高級ワイン

シャトー・パルメ 1999

ボルドーの赤ワイン。お値段8万円。『神の雫』の第二の使徒。遠峰一青が選んだレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》。雫は00年のシャトー・パルメを選んだが、パルメらしさに欠けた男性的なワイン。セパージュの罠にハマった。

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château palmer 1999 / シャトー パルメ 1999
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ドメーヌ・デュ・ぺゴー・シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・ダ・カポ

ローヌ地方の樹齢100年の古木から造られる赤ワイン。『神の雫』第三の使徒。芸術家が末期に飲んだ団欒のワイン。父が息子たちへワインへの探究の旅を託した遺志のワイン。

ドメーヌ・フィリップ・コラン シュヴァリエ・モンラッシェ ・グラン・クリュ

2021年の最安でも8万円。他の年代は10万円以上する。ブルゴーニュ白ワインの最高峰。白ワインの名手と呼ばれた父ミシェル・コランが造った2000年は漫画『神の雫』の第五の使徒。マッターホルンのワイン。このワインの本質は「試練。そして乗り越えたときだけに味わえる大いなる達成感」と遠峰一青が表現。

20万円までの高級ワイン

シャトー・マルゴー

5大シャトーの中で、最も人気が高いのがマルゴー。かつて「あなたにとって幸せとは?」と訊かれた政治家が「シャトー・マルゴー1848年」と答えた。ヘミングウェイが愛したワインで孫娘にマルゴー(英語でマーゴ)と名付けたほど。奇しくも二人とも命日が7月2日。人生で一度は飲んでみたいワイン。

ドン・ペリニヨン・ミレジメ

1973年。お値段11万円。ひれ伏したくなるような完璧なバランス。雄々しくそれでいて優雅な佇まいをみせる、ミケランジェロの傑作「ダビデ像」のようなワイン。

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Dom Perignon ドンペリ ドンペリニヨン 1973 Moet & Chandon
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ドメーヌ・アルマン・ルソー シャンベルタン 2018

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が飲んだワイン。「香りにメロディがある。空から見たユートピア。完全な球体の上で、彼らは夢のような幸福を享受している」と表現。

30万円までの高級ワイン

モンラッシェ グラン クリュ マルク コラン

ブルゴーニュ白ワインの最高峰。『神の雫』で2000年のモンラッシェが登場。雫が第五の使徒と思い込んだ。アルプス最高峰モンブランのようなワイン。唯一無二でありながら他のものを見下しはしない包容力。黄金を溶かしたような美しく澄んだ液体。触れれば切れるような鋭いミネラルではなく透明で磨き抜かれた水晶のようなワイン。

50万円までの高級ワイン

クリュッグ グラン キュヴェ ブリュット

『神の雫 マリアージュ』で最後に飲むフィナーレのシャンパーニュ。お値段44万円。「摘みたての林檎のようなフレッシュさがありながら、胡桃を思わすナッティな香ばしさがいつまでも残る。金色でキラキラしていて、ふわふわとした不思議な浮遊感がある。夢を信じる心をもたらし、空をも飛べるようになるという、妖精ティンカーベルの金色の魔法の粉のようなワイン」と表現。

シャトー・ペトリュス1975

『神の雫 マリアージュ』に登場。お値段43万円。限りなく神に近いワイン。絶対神ゼウス。

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Pétrus 1975 / ペトリュス 1975
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100万円までの高級ワイン

ヴォーヌ・ロマネ・エシェゾー・1995

ロマネ・コンティ。爽やかで上品で軽やかな風の中に佇むクロード・モネの《散歩、日傘をさす女》

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Échézeaux Domaine Romanee-Conti 1995 / エシェゾー ドメーヌ ロマネ コンティ 1995
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ジャック・フレデリック・ミュニエ ミュジニー

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が飲んだワイン。お値段89万円。「満開の花のようで、ミュジニーらしい絹のような繊細さがあるワイン。この世で最も美しい森の光景を切り取ったような芸術作品」と表現。

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Musigny Jacques-Frederic Mugnier 2010 / ミュジニー・ジャックフレデリック・ミュニエ 2010
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100万円以上の高級ワイン

シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ2001

ブルゴーニュの赤ワイン。『神の雫』の記念すべき第一の使徒。165万円。複雑で静かで深い森のように深遠な謎めいたワイン。

シャトー・ル・パン 1982

『神の雫』で登場した70万円のボルドー赤ワイン。1980年代初めにポムロールに誕生し、約10年間で伝説になった。所有している畑はわずか2haほどで、年間生産量は500~600ケースと極少量。エキゾチックで華やかなブーケを放つ、メルローの最高傑作ともいわれるワインです。ソムリエ試験に落ちた彼女を励ますために雫が開けた。

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Château Le Pin 1982 / シャトー ル パン 1982
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ロマネ・コンティ

ワイン好きでなくても知っている世界一有名なワイン。お値段448万円。トヨタのクラウンと同額。『神の雫』では1940年が登場。「朝焼けだ。燃えるようなオレンジの空。おお……、朝日に照らし出されるあの巨大な山容は……、富士だ!」

ロマネ・コンティ 1983

ワインの聖書の生まれ年のロマネ・コンティ。312万円。1983年はフランスで良質な葡萄がとれる豊作年だったが、ブルゴーニュだけが冷夏の影響で極端なバラつきがあった。7月末にヴォーヌ・ロマネ村にヒョウが降り収穫前の葡萄が傷ついた。スタッフ全員で小さなピンセットで枝に残った房から傷んだ葡萄だけを取り除いた。1983年のヴィンテージは平年の半分しか収穫できなかったが、味わいは素晴らしいものになった。そこに生きる人の汗が畑の歴史と伝統を作ることを教えてくれるワイン。

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Romanée Conti Domaine Romanee-Conti 1983 / ロマネ コンティ ドメーヌ ロマネ コンティ 1983
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アンリ・ジャイエ・リシュブール

ブルゴーニュワインの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエの赤ワイン。お値段616万円。百の花の香りを集めたワイン。1959年は『神の雫』で神咲豊多香が末期の酒に飲んだ。それを息子の雫は流し台にジャバジャバ捨てた。

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Henri Jayer アンリ・ジャイエ Richebourg[1986] 750mlリシュブール [1986] 750ml
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シャトー・シュヴァル・ブラン 

ボルドーワイン。1982年を神咲雫は「神の雫」に選んだ。「季節を語らない。逆にすべての季節や時間を内包している。時間も空間もやすやすと乗り越えてこのワインは存在している。イリュージョンとしての完全。と同時に完全なるワインはこの世に存在しないことの証」と表現。

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1948 シャトー シュヴァル ブラン 赤ワイン 辛口 750ml Ch. Cheval Blanc
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クロ・ド・ラ・ロッシュ 2002

ブルゴーニュワイン。遠峰一青が神の雫に選んだ。「長く伸びる影を連れてそぞろ歩きしたいつかの日のような。このワインはその色を見た時からすでに物語がはじまっている。刹那の夢幻。ワインという名の美しき幻影。生命のイリュージョン」と表現。

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Clos de la Roche Domaine Leroy 2002 / クロ ド ラ ロシュ ドメーヌ ルロワ 2002
価格:1,800,000円(税込、送料無料) (2024/6/25時点)

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その他の価格帯おすすめワイン

6000円台おすすめワイン〜勝利と栄光の葡萄酒

6000メートル峰を超えるとヨーロッパのアルプスやキリマンジャロより標高が高い。北米マッキンリーや南米アコンカグアの高さ。7000m以上はヒマラヤの世界。

6000円台のワイン

白ワイン

ルー・デュモン サン・トーバン ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ(AOCサン・トーバン)
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2020年
  • 生産者:ルー・デュモン

サン・トーバンのシャルドネを使った白ワイン。2020年は乾燥した日が続いたため、糖度の高い凝縮した葡萄。スケールの大きなヴィンテージであり開くまで時間がかかるのでデキャンタージュがお勧めの年。

高畠シャルドネ樽発酵ナイトハーベスト

  • 生産国:日本
  • 地域:山形県
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2022年
  • 生産者:高畠ワイン

日本酒の名産地・山形の白ワイン。『神の雫』では2011年が登場。柔らかい柑橘のアロマを含んで過剰な樽の匂いもついていない。品のいい白ワインの香り。複雑で透明感のある味わい。爽やかな朝の霧が立ち込め、緩やかな山の稜線が向こうに朧(おぼろ)に浮かび上がっている。「春はあけぼの。ようよう白くなりゆく山際、少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる」、枕草子の冒頭のワイン。

ルイ・ジャド・ムルソー

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ(コート・ド・ボーヌ)
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ルイ・ジャド社

ハーフボトル。ムルソーはシャルドネ品種を栽培するには完璧な理想的な土壌(泥灰土)。「偉大なホワイト・ブルゴーニュワイン」の中心産。『神の雫 マリアージュ』では2016年をアマダイの鱗焼き・バルサミコソースに合わせた。

ルイ・ラトゥール・ピュリニー・モンラッシェ・ブラン

ハーフボトル。シャルドネの生まれ故郷ピュリニー・モンラッシェ村の白ワイン。

アルザス・ゲヴュルツトラミネール・グリンツベルグ

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス地方
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール
  • 年代:2020年
  • 生産者:ローラン・シュミット

『神の雫』では2010年のローラン・シュミットの400回目の収穫を記念した特別なキュヴェが登場。楊貴妃の美しさを歌った白居易の長恨歌。「梨花一枝春雨を帯ぶ」。悲しみに暮れる楊貴妃の美しさを春雨に濡れる梨の花になぞらえたようなワイン。素晴らしいグリップで仄かな甘味と魅力的な酸味のバランスがバツグン。食事に合わせる以外に、食前酒や食後酒にもいける。

ステファノ・ルビアナ・ビオディナミ・ピノ・グリージョ

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:タスマニア州
  • 葡萄:ピノ・グリージョ
  • 年代:2022年
  • 生産者:ステファノ・ルビアナ

オーストラリアのタスマニア州の自然派ワイン。厚みのあるクリーミーなワインでありながら、北イタリアのもののように軽やかで、食欲をそそるようなワイン。『神の雫 マリアージュ』では小籠包に合わせた。

赤ワイン

エル・オンブレ・バラ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:マドリッド
  • 葡萄:ガルナッチャ
  • 年代:不明
  • 生産者:ウバス・フェリセス(コマンドG)

日本語で「弾丸男」の意味のワイン。3人の醸造家がマドリッド最高のガルナッチャを作るために集結したプロジェクト「コマンドG」の作品。エチケットからは「どこまで飛んでいくぞ、これからのスペインは」といった溢れるような期待感とポテンシャルへの自信が溢れかえっている。味はパワフルなのに繊細。『神の雫』で第十一の使徒を探す過程で、みやびが雫に2010年のヴィンテージを飲ませた。地平線近くに浮かぶ大きな太陽。そして切なさを吹くんだ風が頬をなで、大地を駆け抜けていくようなワイン。夕陽ではなく朝日。このワインに感じる風は、眠りから醒め太陽を待ちわびている。

パッソ・ピッシャーロ ・パッソ・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:シチリア
  • 葡萄:ネレッロ・マスカレーゼ
  • 年代:2009年
  • 生産者:パッソ・ピッシャーロ

シチリアのエトナ火山の北斜面、標高千メートルを超える畑で70年を超える古木から作られる。。海に囲まれたシチリアのワインは海産物との相性がいい。『神の雫 マリアージュ』で2012年が登場。バルサミコ酢のシャリのオマール海老の寿司に合わせた。海がいちばん美しい時を描いたウィリアム・ターナー《赤と青 海の入り日》のようなマリアージュ。

シルバーハイツ・銀色高地

中国のワイン。『神の雫 マリアージュ』では2011年が登場。「中国料理に合わせたら素晴らしくマリアージュする」と表現。

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シルバー ハイツ ファミリー リザーブ (赤ワイン) [2017] ≪ 赤ワイン 中国ワイン ≫
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那須ワイン・メルロー・樽熟成・渡邊葡萄園醸造

  • 生産国:日本
  • 地域:栃木県(那須)
  • 葡萄:メルロー
  • 年代:2004年
  • 生産者:渡邊葡萄園醸造

令和天皇も那須岳がお気に入り。美味しいフレンチの店もある。『神の雫 マリアージュ』では2005年をイノシシ肉の炭火焼きに合わせた。「ボルドー右岸のようなしっかりとしたボディとコク、深みがある。ロッキングチェアに古いペルシャ絨毯。ヨーロッパの家庭のイメージのマリアージュ」と表現。

レイニャック・キュヴェ・スペシャル

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
  • 年代:2014年
  • 生産者:シャトー・ド・レイニャック

シャトー・マルゴーのテロワールと似た葡萄畑。『神の雫』では2001年が登場。筋肉質なのに表情は笑顔。タキシードを着ている。小さな教会の祭壇の前で、優しく微笑みながら彼は待っている。もうすぐ自分のもとへやってくるはずの花嫁を。高級なグランヴァンに匹敵するワイン。

ケイネズ・ワイナリー・ピノ・ノワール・セリーズ・ヴィンヤード

カリフォルニアの赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2012年をエスカルゴに合わせた。新世界のピノ・ノワールは香りが乏しく、不自然に甘くて過剰な果実味が多いが、華やかな香りがあるエレガントなワイン。心地よい酸味があって涼やかな風を感じる。

バンフィ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 

トスカーナ州の南部に位置するシエナ県モンタルチーノ市の赤ワイン。モンタルチーノ地区で最大級のワイナリーカステッロ・バンフィ。葡萄品種はサンジョヴェーゼ・グロッソ。『神の雫』ではグレート・ヴィンテージの1997年が登場。音楽に喩えるならアルトサックスの音。渡辺貞夫さんの吹くスタンダード・ジャズのようなワイン。

フェルトン・ロード・ピノ・ノワール・バノックバーン

ニュージーランドの赤ワイン。漫画『ソムリエール』で2003年を樹カナが試飲会で「セントラル・オタゴは世界最高レベルのピノ・ノワールが生まれている」と絶賛。

カステル・ジョコンド・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

ハーフボトル。モンタルチーノ最古の畑で造られた生粋のブルネッロ。『神の雫』で第九の使徒を探す途中で雫と本間が夕食に飲んだワイン。走り続けてきたランナーたちの勝利の汗と敗北の涙が染みついた、でも今は静かに佇むだけのコロッセオ。そんなイメージのワイン。

ヒメネス・ランディ・ピエラゴ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・ラマンチャ州
  • 葡萄:ガルナッチャ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン
  • 年代:2019年
  • 生産者:ボデガス・ヒメネス・ランディ

スペイン中央部に位置するメントリダ村。標高700mを超える畑に植えた古い樹齢のガルナッチャを中心に生み出されるワイン。『神の雫』では2009年が登場。ワインに悩んだみやびにチャールズ・ワトキンスが出した。暖かい日差しもまるで楽園みたいな。華やかで誘われるような楽しげなワイン。力強さとそれに矛盾する繊細さ。なにより探っていきたくなる複雑さと物語性が同時に内包されている。人がワインに惹かれのめり込んでいくストーリーを物語っている。

リンシエメ・フラテッリ・レヴェッロ

リンシエメはバローロの革新的な作り手たちバローロ・ボーイズが同じ名前で別々に造っているワイン。売上の一部を若い醸造家を育てるために使われ、郷土の品種をベースに造る。エチケットのデザインはバラバラで共通するのは男女の顔が描かれる。顔が2つで1つを表現。リンシエメの意味である「一緒に」「友情」の意味を込めている。漫画『ソムリエール』ではジョヴァンニ・コリーノの97年が登場。レヴェッロ兄弟のリンシエメはネッビオーロ、バルべーラ、カベルネ・ソーヴィニョンから造られる。

クロ・デュ・ヴァル・カベルネ・ソーヴィニヨン・ナパ・ヴァレー

ワインの歴史を語るカリフォルニアのナパ・ヴァレーのワイン。1986年、パリスの審判リターンマッチで優勝した伝説を継ぐカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワイン。1986年のニューヨークのカリフォルニアの「ライフ・イズ・カベルネ」を象徴するワイン。

サドヤ・シャトー・ブリヤン

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨県(甲府市)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン
  • 年代:2021年
  • 生産者:サドヤ

山梨県甲府市善行寺に所有の自社農園(サドヤ農場)で収穫したカベルネ・ソーヴィニョンを100%使用した赤ワイン。『神の雫』では1962年のヴィンテージが登場。「囲炉裏で鉄鍋を煮て、それを家族で囲んで食べて団欒を楽しむような、心温まる日本の原風景そのもののワイン」と表現。

桔梗ヶ原メルロ

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(塩尻市)
  • 葡萄:メルロー100%
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:林農園

日本ワインの聖地・長野県塩尻の林農園ワイン。『神の雫』では2008年が登場。若々しくて切り立ての銘木のような香りがする。柘植の櫛に艶やかな髪をとかす乙女のようなワイン。しっかりとメルローなのに日本のワイン。『神の雫 マリアージュ』では2002年も登場。メルローの強くて優しいイメージ、桔梗ヶ原の美しい光景を映し出したようなエレガンス。美しい大地、広々とした空、優しい人々の笑顔、日本人みんなが心に抱いている美しい光景のワイン。「侘び寂び」といった哲学的で、なおかつ自然に寄り添うような複雑さと温もりと規律の正しさを携えている。哲学的でストイックなワイン。

フェヴレ・メルキュレ・プルミエ・クリュ・ル・クロ・デュ・ロワ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ(コート・シャロネーズ地区)
  • ピノ・ノワール100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ジョセフ・フェヴレ

1825年の創立から7代に渡って続くグラン・メゾン「フェヴレ」のピノ・ノワール100%のワイン。メルキュレの生産地のポテンシャルを最大限に引き出しながら手の届く値段を維持している驚異の造り手。『神の雫』で第十二の使徒を探す遠峰一青がジョゼフ・フェヴレの1959年を飲んだ。50年の歳月に解きほぐされてシルキーな柔らかに溢れかえっている。日本を代表するクラシックホテル「奈良ホテル」のワイン。高い吹き抜けのエントランスをくぐり、かつて貴族たちが訪れたに違いないノスタルジー溢れるロビーでダージリンを楽しむ。そしてあの赤絨毯の階段をゆっくり上がりながら、ホスピタリティ溢れる古き良き個室へといざなわれる。そんな光景のワイン。

ブシャール・フィンレーソン・ガルピン・ピーク ピノ・ノワール

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:西ケープ州(ウォーカー・ベイ・ヘメル・アン・アルド)
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ブシャール・フィンレーソン

ブルゴーニュのブシャール・エイネの当ポール・ブシャール氏と南アフリカの醸造家ピーター・フィンレーソン氏とのジョイントベンチャーとして1989年に活動を開始。南アフリカのヘメル・アン・アルド渓谷で栽培される最高峰ピノ・ノワールを100%使用。漫画『ソムリエール』で2005年のテート・ド・キュヴェ(1万円以上の高級ワイン)が登場し、10万円以上する「ボンヌ・マール」と間違えた。

グレッツァー・アナぺレーナ

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:南オーストラリア州(バロッサ・ヴァレー)
  • 葡萄:シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョン
  • 年代:2021年
  • 生産者:ベン・グレッツァー

アルコール度数が15度と高く濃厚で赤ワイン独特の体を温める効果も強い。漫画『怪盗ルヴァン』で2012年が登場。熟したプラムのような味わい、夕日に染まったボロブドゥール遺跡のようなワイン。

ル・クロ・デュ・ボー・ペール

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(ポムロール)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2019年
  • 生産者:クロ・デュ・ボー・ペール

シャトー・ヴァランドローの当主テュヌヴァン氏が所有する人気シャトー。「ボー・ペール」とは「義理の父」という意味。『神の雫 マリアージュ』では2011年が登場。三笠シェフの「アングレーム」が穴子の握り寿司に合わせた。ポムロール産は土のニュアンスがあり、穴子の泥臭さと合う。美しく整えられた貴族の庭、魚たちが泳ぐ池があり花壇と小路がある。そこに貴婦人が水撒きすると土の香りがふわっとあがってくるイメージのマリアージュ。

ブロドゥットーリ・デル・バルバレスコ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ピエモンテ州
  • 葡萄:ネッビオーロ100%
  • 年代:2017年
  • 生産者:ブロドゥットーリ・デル・バルバレスコ社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』推薦。バルばれすこの教科書。バルバレスコの中のバルバレスコ。1958年、バルバレスコ村の司祭が19人の栽培農家とブロドゥットーリ・デル・バルバレスコ社を設立。伝統的な大樽熟成。ドライで厳格なバローロに対し、早くから楽しめる外交的なタイプ。肉感的なボディで陽性。タンニンは滑らかでスムーズ、旨みをともなったミネラル感がアフターに残る。

タウラージ・ラディーチ・マストロベラルディーノ

「不死のワイン」と呼ばれ熟成に対するポテンシャルが高いワイン。アリアニコ100%で造るイタリアワイン。

スパークリング

エドシック・モノポール・グー・アメリカン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:エドシック・モノポール

1785年創業、最も歴史あるシャンパーニュの一つ。タイタニック号でも飲まれた。「ムービー・シャンパーニュ」と呼ばれるほど映画にも縁が深い。エドシックは他にも『シャルル・エドシック』や『バイパー・エドシック』と全部で3種類ある。『神の雫 マリアージュ』では沈没船から引き揚げられた1907年のヴィンテージが登場。しっかりした甘味がパーティーの幕開けを華やかに彩っていた。

アルガブランカ ブリリャンテ

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨県甲州市
  • 葡萄:甲州
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:勝沼醸造

日本を代表するスパークリング。甲州でこれほど力強い泡はない。20ヶ月の瓶内2次発酵。シャンパーニュにも劣らない長期熟成がきく。漫画『神の雫』で2006年が登場。認知症のエリーゼを目覚めさせたワイン。とうとうと流れる谷川の水を彷彿とさせる透明感と力強さ、どこか懐かしくそしてどこか遠くもある。シャルドネやピノ・ノワールの華やかで饒舌な魅力とは異なる繊細だが存在感のあるアロマ。繊細な料理と合わせても張り合おうとしない。黙って微笑んで隣に座ってくれる。琴の音色。力強いのにでしゃばらない。エリーゼのために。

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【ワイン】アルガブランカ ブリリャンテ 750ml【スパークリング】
価格:6,600円(税込、送料別) (2024/6/22時点)

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アヤラ・ブリュット・マジュール

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:アヤラ

シャルドネやピノ・ノワールなどをブレンドしたフランスのシャンパーニュ。『神の雫 マリアージュ』ではイカとウニの寿司に合わせた。「抜けるような酸味と爽やかな香り、リッチなボディと透明なミネラル。投げかけた言葉を余韻とともに投げ返してくれる組み合わせ。響き合いながら呼応する、谺(こだま)のマリアージュ」と表現。

シャンパーニュ・バロン・ド・ロートシルト・ブリュットNV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:バロン・フィリップ・ド・ロートシルト

ラフィット、ムートン、シャトー・クラークのロートシルト家三者のコラボ。『神の雫』に登場。草原を駆ける一頭の若雄鹿。伸びやかな脚で優雅に駆け抜けていく雄鹿のような力強さと草原の爽やかさが同居しているようなシャンパーニュ。

グラモナ・インペリアル・ブリュット

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カタルーニャ州(コルピナット)
  • 葡萄:シャレッロ、マカベオ、シャルドネ、パレリャーダ
  • 年代:2018年
  • 生産者:グラモナ

スペインのカヴァ。シャンパーニュにも引けを取らないスペインのカヴァの中で出色。『神の雫』では2006年が登場。第十一の使徒を探しにスペインに向かう遠峰一青がクルーズ船で飲んだ。沈んでしまった夕日の残照がまだ波紋に煌めいている。黄金色の光を時々気まぐれに放ちながら。そう、これは砂浜に煌めく繊細な砂金のようなワイン。

ヴーヴ・クリコ・イエローラベル・ブリュット

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ
  • 年代:NV
  • 生産者:ヴーヴ・クリコ

高級なヴーヴ・クリコでグランダム、ロゼと違って最も廉価なのがイエローラベル。コクのある強靭なボディ、柑橘系の香りはエレガントで繊細。漫画『シャンパーニュ』の第2話「母と母」でシングルマザーとして生きる決意をしたキャバ嬢の一美が相手の母親に贈った。高級も普通もない、どちらも同じように素晴らしい。母親の愛情のように、というメッセージを込めた。

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルブ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ポル・ロジェ社

1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウスで「気品と優美」を哲学とするポル・ロジェ社のシャンパーニュ。漫画『シャンパーニュ』の第3話「不屈の魂」で登場。炭酸は抜け華やかな音も泡立ちもなく濃厚で熟成した果物のよう。よく見ればそこにシャンパーニュの魂が残っている。1900年には地下カーヴが陥没し150万本のシャンパーニュが失われたが、困難を乗り越え命懸けで造り続けた。F-1でなぜシャンパンファイトを行うのか?勝利のために命を懸け不屈の精神で走り続けた者への敬意ではないかと感じさせてくれるワイン。

 G.H.マム コルドン・ルージュ ロゼ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:G.H.マム社

1957年にG.H.マムの社長ルネ・ラルーがレオナール・フジタにミュズレの絵柄を依頼。「藤田の薔薇」と呼ばれる水彩画が描かれ、藤田嗣治の洗礼親も務める絆が生まれた。

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G.H.マム ル ロゼ ブリュット 箱入り 750ml
価格:6,930円(税込、送料無料) (2024/9/27時点)

フィリポナ・ロワイヤル・レゼルヴ・ノン・ドゼ NV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、ピノ・ネロ他
  • 年代:NV
  • 生産者:フィリポナ

『神の雫 マリアージュ』で麻婆豆腐に合うワインを探して中国の成都で飲んだシャンパーニュ。果実本来の生き生きとした仄かな甘味があって素晴らしい。糖分を添加していないノンドサージュした超絶に辛口のシャンパーニュ。

ブルーノ・パイヤール・エクストラ・ブリュット・プルミエール・キュヴェ NV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ブルーノ・パイヤール

ブルーノ・パイヤールはジョエル・ロブションが愛し、レストランに常備されている。『神の雫 マリアージュ』ではブラン・ド・ブランのグラン・クリュ 1990年を小籠包に合わせた。若い女性が演じるヘンリック・イプセンの戯曲「人形の家」。歴史ある劇場で、ひとりの女性の自立を描いた古典的名戯曲をみずみずしい表現で演じていく。そんな世界観を生むマリアージュ。

その他の価格帯のおすすめワイン

5000円台おすすめワイン〜神秘の泉から湧くプレゼント

5,000円台のワインに突入したら立派なワインオタク。庶民のK点超え。標高5000mはヨーロッパの山にもない。世界でもキリマンジャロなどの世界。神の雫や十二使徒の候補も登場する。記念日に家で開けよう。プレゼントしたら喜ばれる。喜ばないやつは毒霧のように噴射してやればいい。

白ワイン

クロ・マリ・ラングドック・ピク・サン・ルー マノン・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ラングドック・ルーション
  • 葡萄:グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、マカブー、カリニャン・ブラン、クレレット
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・クロ・マリ

「ピク」は山頂の意味。山の食品であるチーズに合う。ボディが力強く肉料理にも向いている。『神の雫 マリアージュ』で2012年を蒸し鶏と合わせた。故郷の山のマリアージュ。五月の風のように抜けていく、ミルキーで白い羽を広げた水鳥のように優しく包み込んでくれるワインと表現。

サン・ミケーレ・アッピアーノ・サンクト・ヴァレンティン・ソーヴィニヨン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:アルト・アディジェ州
  • 葡萄:ソーヴィニョン・ブラン100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:サン・ミケーレ・アッピアーノ

白ワインの産地として知られるイタリア北部のアルト・アディジェ州のワイン。“ビアンキスタ”(白ワイン専門家)の醸造家ハンス・テルツァー氏が造る。イタリアのソーヴィニヨンの最高峰。ソーヴィニョン・ブランを100%使用。『神の雫』では20002年が登場し、このシリーズはメルローもいい出来とイタリア長介が推薦。

ロバート・モンダヴィ・シャルドネ・ナパ・ヴァレー

カリフォルニアワインの父ロバート・モンダヴィの中で上質なシャルドネから造ったワイン。

アジィエンダ・アグリコーラ・ヴィエ・ディ・ロマンス

北イタリア白ワインの巨匠、ジャンフランコ・ガッロ氏が運営するワイナリー。マルヴァジーア・イストリアーナはフリウリを代表する貴重な葡萄品種。

アルザス ・グラン クリュ・ピノ・グリ・アルテンベルグ・ド・ベルグビテン

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス地方
  • 葡萄:ピノ・グリ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ローラン・シュミット

アルザスの白ワイン。三つ星レストラン「ランスブール」でもオンリストされている。『神の雫』で2009年を神咲雫が絶賛。いくつかのハーブが絡み合って、その中に森の木々が発するフィトンチッドのような気持ちが落ち着くアロマが混じっている。まるで癒し系の森林浴のようなワイン。ピノ・グリは豚肉に合う。小籠包にも。

ラガル・ド・メレンス・ブランコ・バリカ

スペインのガルシア州の白ワイン。『神の雫』のワイン事業部が3本8,888円の「末広セット」に選んだワイン。意外とキリリとして香りほど甘くない。雪で造ったかまくらの中で、不思議と暖かそうにしている子供たちを見守るような、そんなキリッとした優しさがのワイン。

ヘンチキ・ジュリアス・エデン・ヴァレー ・リースリング

オーストラリアのエデン・ヴァレーのリースリング100%で造られる白ワイン。漫画『ソムリエール』でヴィネガーのドレッシングの酢酸がリースリングの味を引き出すワインとして紹介された。ワインと料理の食べ合わせに一般的な常識はあっても、ワインの楽しみ方に常識なんてない。ワインは悪い所を探すより良いところを見つけて楽しんで欲しいとメッセージ。

アルフォンス・メロ・サンセール・ブラン・ル・マノワール

フランスのロワール地方サンセールで最も古い歴史を持つワイナリー。ソーヴィニヨン・ブラン100%で造る。『神の雫ワイン知ったかBOOKS』で年老いた両親に感謝を示すおすすめのワインとして2016年を紹介。味わいはやさしさに満ち溢れ、酸味やミネラルを大事にした芯のあるワイン。牡蠣のアヒージョと合わせるとワインの豊富なミネラルが牡蠣にピッタリ。火を通すことで旨味が増し、さらなるマリアージュへ。

ドメーヌ・シガラス・サントリーニ・アシルティコ

  • 生産国:ギリシア
  • 地域:サントリーニ島
  • 葡萄:アシルティコ 100%
  • 年代:2023年
  • 生産者:ドメーヌ・シガラス

サントリーニ島はエーゲ海に浮かぶ三日月の形をした美しい島。島の土壌の90%以上が砂質でできている。地下水からミネラルたっぷりの水を吸い上げ、アシルティコは地面にリースを置いたかのようなユニークな形で栽培される。収穫も手作業で行われ、凝縮された旨味が葡萄に宿る。『神の雫 マリアージュ』で21016年を「アマダイの姿蒸し」と「水晶蝦仁」合わせた。忘れ去られたような浜辺に佇む、白い壁のレストラン。今はもう誰もいないテラス席。かつてそこでくつろいでいた人の面影を感じながら、潮騒に身をゆだねる。そして何かを待っています。もしかしたら二度と戻らない時間かもしれない。あるいは来るあてのない待ち人なのかもしれない。すべては白い砂だけが知っている。「白砂の追憶」のマリアージュ。

マルセル・ダイス・ゲヴュルツトラミネール

アルザスで最高の造り手と称されるマルセル・ダイスのゲヴュルツトラミネール。ソムリエの佐々木健太さんも、ずば抜けて素晴らしい造り手と絶賛。1997年からはビオディナミ農法で栽培している。

赤ワイン

ジュヴレ・シャンベルタン・ルー ・デュモン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ(ジュヴレ・シャンベルタン)
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:ルー ・デュモン

ハーフボトル。『神の雫』で神咲雫が第十の使徒を探すためブルゴーニュを訪れたとき2006年を仲田晃司に飲ませてもらった。すごく力強いけれど優しさもあって、エレガントでオレンジのアロマが仄かに感じられるワイン。エボワスのチーズと合わせたい。王道のマリアージュ。昔からひとつだったのではと錯覚する。

シャトー・ル・ピュイ・エミリアン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(コート・ド ・フラン)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・ル・ピュイ

400年無添加無農薬自然派ワインを造り続けてきたシャトー・ル・ピュイ。オーナーのアモロー氏によると、自然農法により葡萄の木の根が地下70mまで伸びている。『神の雫』では2003年が登場。「ひと言で表現するならばクロニクル(年代記)。人と天の恵みが大地に刻みつけた静かなる年代記のようなワイン。価格も5000円台から7万円台まである。2015年とポルチーニ茸のラヴィオリと合わせると赤富士を思わせるマリアージュ。

サンクト・ヴァレンティン ・アルト・ アディジェ ・ピノ ・ネーロ 

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トレンティーノ=アルト・アディジェ州
  • 葡萄:ピノ・ネロ100%
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:サン・ミケーレ・アッピアーノ

サンクト・ヴァレンティン城に由来する同社で最高のシリーズ。ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)100%で造られ、『神の雫』ではイタリア長介が00年を第一の使徒と思い込んだほど。神咲雫は「柔らかくて酸味が少なくあったか味がある。ポカポカした丘の上の噴水」と表現した。

ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマジョーレ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ピエモンテ州
  • 葡萄:ネッビオーロ
  • 年代:2019年
  • 生産者:ルチアーノ・サンドローネ

『神の雫』では2001年が登場。弥勒ほどのスケールはないが、フレッシュで樽に広がるような鐘の音。美ヶ原の鐘の音。華やかで印象的だけど、どこか孤独な響きのワイン。静かな丘に日が落ち、その後には切ない宵闇が訪れる。ブルゴーニュグラスで飲みたいワイン。

リュードヴァン・メルロー

長野県の信州ワイン。『神の雫』では2011年が登場。「晴れた日に小高い丘を登り切った時、頂上で大きく伸びをするような爽快で伸びやかなワイン」と表現。

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コールドストリーム・ヒルズ ・ヤラヴァレー ・ピノ ・ノワール

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:ヴィクトリア州(ヤラ・ヴァレー)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:コールドストリーム・ヒルズ

オーストラリア、タスマニア州の赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2016年をパクチーを沿えた豆腐麺に合わせた。オリエンタルなアロマがパクチーと合う。酸が穏やかなので豆腐の繊細な味わいの食材にも矛盾しない。「むせ返るようなジャングルの芳香、鮮やかな色の花が咲き生命力に溢れている。アンリ・ルソーの絵《雄と雌のライオン》のようなマリアージュ。豆腐と一緒に合わせたい。

ドメーヌ・ガレヴァン・シャトー・ヌフ・デュ・パプ

  • 生産国:フランス
  • 地域:南ローヌ(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)
  • 葡萄:グルナッシュ、ムールヴェードル
  • 年代:2020年
  • 生産者:ドメーヌ・ガレヴァン

樹齢100年のグルナッシュの古木を使った赤ワイン。『神の雫』では2003年が登場。当時は2,000円台だった。「切なくなるような優しさに溢れている。厳しい日々も幸福な時間も長い年月を生き抜いてきた者だけが持つなんとも言えない慈愛に満ちている」と表現。すき焼きと胡椒のようなスパイシーさが根菜の風味と甘辛ソースに絡み合う大地のマリアージュ。

シャンテ ますかっとベリーA Huit(結ひ)

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(甲州勝沼)
  • 葡萄:マスカットベーリーA(山梨産)
  • 年代:現行
  • 生産者:ダイヤモンド酒造

マスカットベーリーAが苦手な人に飲んで欲しいワイン。ダイヤモンド酒造の赤ワイン。エチケットの「8」は8番目のマスカット・ベーリーA樽熟成タイプのワインだから。『神の雫 マリアージュ』では2016年を鹿の炊き込みご飯と合わせた。「マスカット・べーリーAの印象が変わる、夜を感じるワイン。レトロな夜行列車で闇の中の遠い光を眺めて、過ぎ去る時間を楽しむような感覚に包まれる。鹿の炊き込みご飯とのマリアージュは、古き良き時代の夜行列車の旅を想像させる」と表現。

シャトー・グロリア

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン村)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2013年
  • 生産者:シャトー・グロリア

勇ましいエチケットのボルドーの赤ワイン。サン・ジュリアン村の村長アンリ・マルタン氏によって1942年に設立したシャトー・グロリア。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどをボルドー・ブレンドして造る。『神の雫 マリアージュ』では2008年を穴子寿司と合わせた。「勇者同士 友情の誓いのような強いもの同士の乾杯をイメージするマリアージュ」と表現。

ステファノ・ルビアナ・プリマヴェーラ・ピノ・ノワール

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:タスマニア州
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2022年
  • 生産者:ステファノ・ルビアナ

オーストラリアのタスマニアで造られたピノ・ノワール。タスマニアは世界で一番空気が澄んでいる場所。夏は白夜でもオーロラが見られ、冷涼な気候なので葡萄が過熟しない。質の高いピノ・ノワールやドイツの葡萄品種が作られる。『神の雫 マリアージュ』ではコック・オー・ヴァン(雄鶏と赤ワイン煮込み)に合わせた。力強さを備えたジュブレ・シャンベルタン村のワインに近い。古い伝統あるヨーロッパのプティ・ホテルのリビングにアジアンテイストな厚手のキリムラグが敷いてある、そんな思わぬ融合の美を感じさせるマリアージュ。

テヌータ・ポッジョ・イル・カステラーレ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(モンタルチーノ)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ・グロッソ
  • 年代:2017年
  • 生産者:テヌータ・ポッジョ・イル・カステラーレ

『神の雫』では2005年が登場。沿道で兄のマラソンを見守るモニカにイタリア長介が飲ませた。「ブルネッロを愛する者に悪い奴はいない」。このワインの向こう側には希望の光が満ちている気がする。栄光ではなく希望の光が。このワインはゴールそのもの。そこには暖かい祝福が待っている。勝ち負けにこだわらない、走りきった者への祝福と抱擁と拍手が。

ドメーヌ・デ・リズ・クローズ・エルミタージュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ローヌ地方
  • 葡萄:シラー100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・デ・リズ

『神の雫 マリアージュ』ではメジマグロのカルパッチョと合わせた。ローヌ地方の石灰岩と、その下に広がる火山性の花崗岩の鉄分が同居したワイン。太古の海のマリアージュ。爆発する火山から降り注ぐ溶岩が作り上げた大地と生き物たちのいとなみがテロワールを生み出すそのさまが、クロニクルのように時空を超えて語られていくワイン。

ブルゴーニュ・ルージュ(バンジャマン・ルルー)

『神の雫 ワイン知ったかBOOKS』で新成人が初めて飲むワインとして紹介。ヴィンテージは2015年。口当たりは柔らかくスッと飲めるのに旨みたっぷりの果実の凝縮感。スケールが大きいワイン。ローストビーフの肉汁を受け止め、味わいに複雑さをもたらす希望のマリアージュ。

シャトー・オー・カルル

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(フロンサック)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン、マルベック
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・ド・オー・カルル

醸造コンサルタントのミシェル・ローランにベトナム料理のレストラン用として造ってもらったワイン。『神の雫』では2001年を「ハワイで出会った空を覆うようなレイン・ツリー。木の下に佇んでいると暑い太陽を忘れるような木陰の涼しさが、南国の甘いカカオの香りを含んだ風を連れてくる」

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ドメーヌ・フランソワ・ヴィラール・サン・ジョセフ・ルージュ・メールラン

『神の雫 ワイン知ったかBOOKS』で誕生日に仲間に振る舞うワインとして紹介。ヴィンテージは2014年。自分の生きた時間を味わってもらうように、樹齢25年以上の木から造られる。奥深く根の張った複雑味たっぷりの赤ワイン。凝縮したベリーやスパイスの味わいがビーフシチューに深みを与える。牛を刺したマタドールのマリアージュ。

ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン・ピノ・ノワール

オレゴン州のピノ・ノワール。甘さが強く全員6000円以上の高評価をつけた。

スパークリング

ル・メニル・ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ・ブリュットNV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:シャンパーニュ・ル・メニル

シャルドネ100%。『神の雫 マリアージュ』に登場。メニル・シュール・オジェ村の葡萄栽培家たちの協同組合がグラン・クリュ畑のシャルドネのみで造るシャンパーニュ。「オルゴールの上でくるくると輪舞曲(ロンド)を踊る人形たちを思わせる。スモールワールドみたいな見ていて楽しくなるようなワイン」と表現。

カ・デル・ボスコ・フランチャコルタ・キュヴェ・プレステージ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ロンバルディア州
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ ネロ、ピノ ビアンコ
  • 年代:NV
  • 生産者:カ・デル・ボスコ

イタリアのスプマンテ。『神の雫』で雫とイタリア長介が頭一つ抜けていると絶賛。シャルドネの比率が高い割に優しく、トレビの泉を思わす潑剌とした輝きと優美さが魅力。

アンドレ・クルエ・シルバー・ブリュット・ナチュール NV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:NV
  • 生産者:アンドレ・クルエ

グラン・クリュ畑のピノ・ノワール100%で造られたブラン・ド・ノワールの白シャンパーニュ。ドザージュ・ゼロの極辛口(ブリュット・ナチュール)なのに極端なドライさがない。『神の雫』に登場し、遠峰一青が「バランスが良く親しみやさや温かみは感じないクールなシャンパーニュ。倍の値がついてもおかしくない」と絶賛。葡萄が高品質なため旅立ちのリキュール(ドザージュ)をしなくていい。シルバー・ブリュットは「銀の弾丸」。魔除けや鉛の弾丸では通じない魔物も倒す魔法の弾丸でもある。祈りのシャンパーニュでもある。

コントラット・ミッレジマート・スプマンテ・パドゼ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ピエモンテ州
  • 葡萄:ピノ・ネーロ、シャルドネ
  • 年代:現行
  • 生産者:コントラット社

イタリアのスパークリングで最も厳格なワイン法で醸造される。すべてミッレジマート(ヴィンテージ付き)でNVは認められない。発酵後の瓶内熟成も最低30ヶ月、リゼルヴァを名乗るには36ヶ月以上が義務付けられている。コントラット社は1867年創業で1919年にイタリアで初めて瓶内二次発酵を造った。

アンリ・ジロー・エスプリ

ハーフボトル。『神の雫』で第十の使徒を求めてブルゴーニュに行ったとき神咲雫が飲んだ。水蜜桃のようでスパイシーさが潜んでいる。酵母の旨みが生き生きと口の中に広がっていく。しっかりしたボディと華やかなミネラル。ともかくバランスがいいシャンパーニュ。

ランソン・ブリュット・ロゼ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ地方
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ランソン

ハーフボトル。『神の雫 マリアージュ』で登場。「蜂蜜と梅のアロマが舌の上で踊るよう。長い余韻は夕焼けのようで、あたかも子供たちが帰ってしまった少し淋しそうな夕暮れの遊園地。そんな優しくて切ない光景を思い浮かべる、メランコリックで温かなシャンパーニュ」と表現。

デザートワイン

ノーザン・アイス・ヴィダル・アイスワイン

人生で初めてワインを美味しいと思ったのが大学の卒業旅行。ナイアガラの滝の近くのワイナリー、カナダのアイスワインだった。

トリンバック・ゲヴュルツトラミネール ・ヴァンダンジュ ・タルディヴ

ハーフボトル。フランスのアルザス地方の貴腐ワイン。

その他の価格帯のおすすめワイン

4000円台おすすめワイン〜時を超える力を持つ葡萄酒

4,000円台は日本の山にない標高。ここから世界標準のワイン。グローバル・ワイン。プレゼントしたら喜ばれる。お祝いや記念日に開けたいワイン。この価格帯はボルドーワインでは5大シャトーを上回る美味しさのワインも数多く登場する。

白ワイン

シャブリ・シャペル・オー・ルー

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ルイ・ジャド社

フランスはブルゴーニュのシャブリ。シャルドネ 100%で造る。『神の雫』では牡蠣に合わせるワインとして完全にマリアージュ。牡蠣の生臭さを消し、牡蠣のミルキーなコクや潮の香りを豊かにしてくれる。白菜の漬物にも合うかもしれない。口に含めばウユニ塩湖が広がる。高いシャブリは果実味が豊かで樽香の燻した木の香りが強くなる。生牡蠣の生臭さを強調してしまう。このシャブリはワイン単体では果実味が乏しく物足りなく酸味が強くトゲトゲしい。ただしミネラル・ウォーターのような硬質な個性が牡蠣と合う。

ドメーヌ・キンツレー・ゲヴュルツトラミネール

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・キンツレー

キンツレーのゲヴュルツトラミネールは甘味少なめでキレがあって、ちょっと吟醸酒を思わせる味わい。『神の雫 マリアージュ』では2012年をタイ風グリーンカレーと合わせた。レモングラスのハーブの香りが似通っていて味は遠いが親戚のよう。やめられない、とまらない。火照った体を冷やすような、真夏のビーチサイドのプールサイドのマリアージュ。

クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ

ナパ・ヴァレーにあるクロ・ペガス・ワイナリー。イアン・シュラム氏と日本人女性ミツコさんが1984年に設立。『神の雫』では一青とローランが2007年を列車で飲んだ。余韻も長く、柑橘のアロマと甘さの強い濃厚な果実味が上手く酸にくるまれてるワイン。

井筒ワイン シャルドネ樽熟

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(塩尻市)
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:信州桔梗ヶ原 井筒ワイン

『神の雫』に登場。箱根に向かう特急列車で神咲雫が2007年のワインを飲んだ。特急列車に乗ると日本のワインを飲みたくなる。「真夏の森。うっそうとしていて、しかし決して暑苦しくない。吹き抜ける風こそ感じないけど、なぜか足を踏み入れたくなるようなワイン」と表現。チーカマとめちゃくちゃ合う。

登美の丘 シャルドネ

甲州の白ワイン。『神の雫』では2004年が登場。「シャルドネの華やかさ。満開の小さな白い花。水蜜桃のような甘い香り。絹のようにしなやかで、肉厚な旨味が舌の上で踊るようなワイン」と遠峰一青が表現。

ドンナフガータ ヴィニャ・ディ・ガブリ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:シチリア州
  • 葡萄:アンソニカ主体
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドンナフガータ

中華のニンニクに合う白ワインとして2006年が『神の雫』に登場。神咲豊多香がニンニクを効かせた魚介料理と合わせて飲んでいた。ミネラルウォーターを飲む感覚に近く、上質なウーロン茶やジャスミンにも似ている。マリンブルーと白い海岸のコントラスト。オレンジ色の屋根と白い壁。地中海、シチリアの海辺のレストランの光景。海からの風邪が明るく乾いていて、そして潮の香りに混じって海辺に咲く白い花のアロマを含んでいる。ひと言でいうなら海辺のテラスのようなワイン。時菜蝦球に合う。

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ルミエール・光・甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(笛吹市)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:ルミエール

樽熟を24ヶ月しているので、しっかりした重量感がある。魚や肉、チーズにも合う。『神の雫』では2009年を「雪をいただいてしっかり大地に根ざす一本杉みたいなワイン」と表現。

アタラクシア・ワインズ・シャルドネ

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:W.O.ヘンメル・アン・アード・リッジ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2022年
  • 生産者:アタラクシア・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』では2014年が登場。ムルソーのような上品さがある。「ナッツのようなコクがあり、ふわりと白い花のような香りがする、このエチケットそのもののような純白の羽根を思わせる」と表現。

ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2020年
  • 生産者:フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノー

1986年に父が他界したあと、保守的で物思いに耽るタイプの兄のフィリップが畑を耕し葡萄栽培を担当、おしゃべりで明るい弟のヴァンサンがワイン醸造を担当して運営するブラザーフッド。91年からドメーヌ元詰めワインを造り始めた。」

レ・ザルム・ド・ラグランジュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・ラグランジュ

新樽を用いて手掛けられるボルドーの白ワイン。『神の雫』で2008年が登場。遠峰一青と別れたローランがパリの学生街でブラインド・テイストで品種を当てた。柑橘、ハーブ、白い花のような香りのワイン。

リースリング・ジュリアン メイエ

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・ジュリアン・メイエー

『神の雫』に2007年が登場。アルザスの自然派ワインの旗手。ピュアな味わいは農薬を使ったことない土壌ゆえのテロワールそのものの織りなすドラマ。夕刻の茜空に仄かに灯るガス灯の、柔らかくどこか懐かしい灯火。一人佇みいつまでも眺めていたくなるガス灯の温もりを帯びた明かりのように、このワインは昔話するように何度となくグラスに注ぎ直し、唇に運びたくなる。

シャトー・クロ・フロリデーヌ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー・グラーヴ地方
  • 葡萄:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
  • 年代:2021年
  • 生産者:クロ ・フロリデーヌ

ボルドー・グラーヴ地方の白ワイン。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランなどの葡萄品種で造られたワイン。『神の雫マリアージュ』では鰹の香草焼きと2006年を合わせた。柑橘系の爽やかな酸と石灰質土壌の力強いミネラルと華やかな果実味のワイン。バラバラの楽器の演奏が完璧に調和しているジャズバンド、友情のマリアージュと表現。ソムリエの鈴木さんが「ワインを勉強するなら絶対に飲め」という逸品。ボルドーのソーヴィニヨン・ブランの味を知るための白ワイン。

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シャトー ・タルボ・カイユ ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

赤ワインで有名なシャトー・タルボの白ワイン。イギリス統治時代、サンジュリアン村の一帯を統治していた「タルボ将軍」に由来した名前。ソーヴィニヨン・ブラン76%、セミヨン24%のボルドーブレンド。『神の雫』では赤ワインの75年を息子・雫の運動会の勝利を願って父・豊多香が乾杯した。

ドメーヌ・ド・ガヴェッソン・アンスピラシオン

  • 生産国:フランス
  • 地域:プロヴァンス
  • 葡萄:ロール、セミヨン
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ガヴェッソン

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が2011年を24ヶ月熟成のミモレットに合わせたプロヴァンスの白ワイン。南仏の土着葡萄「ロール品種」と呼ばれる地中海の葡萄。山のチーズと海のワインのマリアージュ。記憶の中で繰り返す潮騒と夕陽の浜辺、追憶の海と表現。12ヶ月熟成なら若すぎる。24ヶ月熟成の時を経てカラスミを思わせる旨味とコク、塩分に後押しされた海のニュアンスを身につけるメタモルフォーゼ。だから海のワインと合う。

ジョセフ・クローミー・シャルドネ

オーストラリアのタスマニア州のシャルドネ。日本代表のトップテイスターたちが、ブルゴーニュのグラン・クリュやピュリニー・モンラッシェの1万円以上と間違えたほど美味しさを絶賛。

シャルル・フレイ・ゲヴュルツトラミネール

フランスのアルザスで家族経営のドメーヌ。ゲヴュルツトラミネール100%で造るワイン。神の雫の原作者の著書『ワイン知ったかBOOK』で生姜焼きに合うワインとして勧めている。しょうが焼きのピリッとした辛味と苦味に、ワインの甘味とスパイシーさが絶妙に合う。

ドメーヌ・ジャン・ミシェル・ジュラン・ヴィオニエ・ラ・シャンピーヌ・ヴァン・ド・ フランス

『ワイン知ったかBOOK』で月が美しい秋晴れの夜に飲みたいワインとして紹介。月のように好き通った黄金色、味わいはふくよかで艶かしさを感じさせる。まさに月の女神アルテミスのワイン。オレンジやラ・フランスの風味がコンテチーズと合い、ドビュッシーの『月の光』が聴こえてくる。

パシフィック・リム・ワルーラ・ヴィンヤード・リースリング

アメリカで最高のリースリングを造ることを目的としたワシントン州のリースリング。エチケットのライオンが可愛い。

ルーウィン・エステート・プレリュード・ヴィンヤーズ・シャルドネ

ソムリンTV浦川さんお気に入りのオーストラリアのシャルドネ。

レ・クレーテ・シャルドネ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:レ・クレーテ社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。テロワールを伝える「山のシャルドネ」。家族経営としてはヴァッレ・ダオスタ州の最大の生産者。樽熟成を行わず標高の高いテロワールを伝える。

シャンバーヴ・ミュスカ・アテンテ・ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:ミュスカ100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。1980年に25人のメンバーで設立されたラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン社の白ワイン。シャンバーヴ・ミュスカは14世紀まで歴史を遡り、2000m級の山岳地帯の真ん中にある干ばつ地帯。葡萄の生育期に雨がほとんど降らず、乾燥した気候がミュスカ種に向いている。北イタリアの白に多い鋭角的な酸味がなく、円熟、充実した果実感。

菊鹿シャルドネ

  • 生産国:日本
  • 地域:熊本
  • 葡萄:山鹿市菊鹿町産シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:熊本ワイン

「日本のワイン紀行セット」を探すため、モノポールで飲んだワイン。きりりとして林檎のアロマがなかなかの魅力。透明感のある酸味があるワイン。

赤ワイン

グランポレール 安曇野池田 シラー

  • 生産国:日本
  • 地域:長野県
  • 葡萄:長野県安曇野池田ヴィンヤード産シラー100%
  • 年代:2016年
  • 生産者:グランポレール

『神の雫 マリアージュ』で2014年が登場。エスニック料理店「パチャラ」で「蟹とパクチーの揚げ春巻」に合わせた。ワイン自体に数種類のハーブやスパイスのニュアンスがあり、この春巻の持つ複雑性の歯車にピタリと噛み合う。オシャレなスーツに彩りを添えて、ちょっと特別な装いに変えてくれる、紅いシルクのポケットチーフのようなマリアージュ。

Ψ(プシー)

  • 生産国:スペイン
  • 地域:リベラ・デル・ドゥエロ
  • 葡萄:ティント・デルパイス(テンプラニーリョ)、ガルナッチャ
  • 年代:2020年
  • 生産者:ドミニオ・デ・ピングス(ピーター・シセック)

Ψ(プシー)はギリシア語のアルファベットの23番目の文字。ピーター・シセック氏が生み出した新しいコンセプト。海抜800メートルを超える畑で育ったピオディナミで生み出される葡萄からくる静けさが特徴。エチケットも葡萄の枝とΨの文字を重ねている。『神の雫』では2009年が登場。ワシリー・カンディンスキー作「コンポジション2」と表現。美術館を歩くように静かだけど特別なものが待っているような期待を込めて回廊を歩み続ける。古典絵画と現代美術の狭間に流れる巨大な河の流れを生み出したロシアのアーティストの心象風景に似たものがこのワインの中に流れている。

ロッジョ・デル・フィラーレ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:マルケ州
  • 葡萄:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ
  • 年代:2018年
  • 生産者:ガンベロ・ロッソ社

カチョええエチケット。『神の雫』の時点では3000円台。人気が爆発した。イタリアの抜けるような青空から降りそそぐ太陽のような一本。神咲雫は「太陽をいっぱいに浴びた向日葵畑。沈む夕陽の温かさに郷愁を揺さぶられずにはいられない。どこまでも追いかけたくなる懐かしいワイン」と表現。

トロッソス・デル・プリオラート ロ・モン

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カタルーニャ州(プリオラート)
  • 葡萄:ガルナッチャ、カリニェナ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2017年
  • 生産者:トロッソス・デル・プリオラート

2007年が『神の雫』に登場。スペインの赤茶けた街角で、浅黒く日焼けした若い女性が静かで激しいフラメンコを踊っている。夕暮れの静かな太陽で温められた明るい街角。女は何かに取り憑かれたようにフラメンコを踊り続けているワイン。

コネターブル・ド・タルボ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

ボルドーの高級ワイン『シャトー・タルボ』のセカンドワイン。メルロー63%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%。抜栓してすぐは美味しく飲めず、空気に触れて開く。ワインセラーで保管して翌日が飲み頃。『神の雫 マリアージュ』では2011年をシシカバブに合わせた。

クラウディー・ベイ・ピノ・ノワール

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:マールボロ
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:クラウディー・ベイ

ニュージーランドを代表するワイン。『神の雫』では2004年が登場。明るく広々とした大地を感じるワイン。

カレラ・ピノ・ノワール・セントラルコースト

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(セントラルコースト)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:カレラ

漫画『ソムリエ』の第6話で紹介。1987年はロマネ・コンティと間違えるほど。カレラはスペイン語で石灰窯。DRC(ロマネ・コンティ社)で研修を受けたジョー・ジェンセン氏が人工衛星を駆使してロマネ・コンティそっくりの土壌をカリフォルニア州のマウント・ハーランに発見した。

セント・クレア・ピノ・ノワール・パイオニア・ブロック

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:オマカ・ヴァレー
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2020年
  • 生産者:セント・クレア

香りの穏やかなピノ・ノワール。ワインの名産地マールボローで造られる。『神の雫 マリアージュ』では2013年が登場。赤貝の寿司と合わせた。ワイン単体でも精密に描かれた華やかな錦絵。寿司と合わせると立体感を帯びて歌舞伎役者のように華麗に見得を切る。動き出した錦絵のマリアージュと表現。

シャトー ・シャス・スプリーン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン 、メルロー
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー ・シャス・スプリーン

5級より下のブルジョワ級の格付けながら『神の雫』では1970年のヴィンテージをシャトー・マルゴーと対決させた。メドックで最も小さなムーリス村で造られる。シャス・スプリーンの意味は「哀しみよさようなら」。フランスの詩人ボードレールが名付け親とされる。シャトーに滞在して飲んだ素晴らしさに感動した。「ペガサスの背に乗っているよう。ふくよかで力強くて遠い日の思い出のような温かく包み込むような優雅さに溢れたワイン。

ボデガ・マラニョネス・ラブロス

マドリッドの若き造り手フェルナンドが情熱を込めて造り上げたガルナッチャ100%の自然派ワイン。標高600〜800mの高地、強い生木を舐めるようなタンニンがある。『神の雫』では2008年が登場。第十一の使徒を探す中でスペインで雫が飲ませてもらった。ヨーロッパの晩秋の森、もっというならそんな森に潜む妖精のようなワイン。耳に届く音は微かなざわめきだけ。とても静かなワインでありながら、内包するエネルギーは強い。古い苔生した巨木が生い茂るヨーロッパの黒い森のようなワイン。

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ラール・レッド

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:西ケープ州(スワートランド)
  • 葡萄:シラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソー
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラール・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』で2012年が登場。スパイシーで芳醇で南仏の高級ワインのような複雑さと奥行きを感じる。牛肉や鹿などのジビエに合う。草原を駆け抜けるしなやかな若獅子のようなワイン。

シャトー・トロンコワ・ラランド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ステフ)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、 プティ ヴェルド
  • 年代:2018年
  • 生産者:シャトー・トロンコワ・ラランド

神の雫では2005年が登場。メドックマラソンの途中で雫が飲んだ。2003年の格付け見直しで、ブルジョワ級からクリュ・ブルジョワ・シュペリュールに格上げされたシャトー。ギリシャ神話の美の女神アフロディテに愛された美少年「アドニス」のようなワイン。アネモネの花の可憐で儚いところが、男性的でありながらも優しく微笑んで手を差しのべてくる。

ペスケラ・ティント・クリアンサ・ボデガス

  • 生産国:スペイン
  • 地域:ベラ・デル・デュエロ
  • 葡萄:テンプラニーリョ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ティント・ペスケラ

「スペインワインの革命家」の異名をもつアレハンドロ・フェルナンデス氏が1972年に創立したワイナリー「ティント・ペスケラ」の赤ワイン。樽で18ヶ月、瓶で6ヶ月、2年間の熟成を経て世に出る。『神の雫』では2001年が登場。少しクセがあるので好き嫌いが分かれる。未熟な果実の香りがするのにジューシーで、飲むと実はしっかりしている。無骨だけどすごく一本気で単純な香り。思い切りのいいワイン。

オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・サンタバーバラ

通称ABCと呼ばれるサンタバーバラのワイナリー。当時3900円の2020年をプロのテイスターが全員7000円以上の値段をつけた。

コート・ロティ・ブリュン・エ・ブロンド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ローヌ地方
  • 葡萄:シラー、ヴィオニエ
  • 年代:2018年
  • 生産者:E・ギガル

ハーフボトル。フランス北ローヌ地方のシラーが持つ芳醇な香りと適度な酸味、複雑なスパイシーさの赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2010年を台湾の漢方店で、遠峰一青が香醋で造った「古老肉(酢豚)」と合わせた。中国の豊かな大地に遊ぶ野生動物(虎)のような野趣溢れるマリアージュ。

ナパ・ハイランズ・ジンファンデル・ナパヴァレー

『ホンマでっか!?TV』で明石家さんまが「今年買って良かったものベスト10」で紹介して注文が殺到したジンファンデル。オーパス・ワンと似ていて、格付けチェックで間違える人もいるほど。

ペガソ・ピサーラ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄:ガルナッチャ
  • 年代:2019年
  • 生産者:テルモ・ロドリゲス

テルモ・ロドリゲスが造るガルナッチャ100%の赤ワイン。『神の雫』で2008年が登場。雫がスペインの底力を思い知らされた。華やかで明るく、さあ踊りましょうと手を差しのべるシンデレラに出てくる王子様のワイン。

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シャトー ・モーカイユ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(ムーリ地区)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
  • 年代:2007年
  • 生産者:シャトー ・モーカイユ

ムーリ地区地区のワイン。『神の雫』で第十二の使徒を探す遠峰一青が1986年を飲んだ。男性的で頑なで若いうちはまったく微笑もうとしない。中年になっても強い主張を残している。簡単には認めないこだわりと実直さ、しかしそれは内側に秘めた優しさの裏返しでもある。古い父親のようなワイン。

シャトー・ソシアンド・マレ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2013年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫』では1985年をシャトー・ラフィット・ロートシルトにぶつけた。実際のブラインドテイスティングでもマルゴーやラトゥールに勝ったことがある。

ラ ・ダーム・ド・ マレスコ

シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリのセカンドラベル。『星の王子様』のサン=テグジュペリの曽祖父が所有していたシャトーで造られたワイン。

アルタディ・エル・セケ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:アリカンテ地方(ピノソ村)
  • 葡萄:モナストレル100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:アルタディ

『神の雫』で2007年が登場。東日本の地震にあったレストランに残っていた。賑やかで前向きになれるワイン。大勢の人間が力を合わせて押し合いへし合いしながらも、心を一つにして前を向いて進んでいくような。そんなむせかえるほどの熱気を感じる、すごく明るいワイン。

シャトー・オルム・ド・ペズ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・テステフ)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・オルム・ド・ペズ

『神の雫』では2003年が登場。雫がメドック・マラソンを走る前にオーナーのカーズおじさんと飲んだ。スミレの花と木苺のアロマ。小さな暖炉。暖かい炎が灯り、パチパチと薪の弾ける音がしている。自然と家族が集まってきて、ぬくもりが背中を抱きしめてくるようなワイン。メドック・マラソンでは前夜祭にパスタを食べる。神咲雫はトマトとバジルのパスタ、鹿肉のパスタを食べた。

シャトー・カントメルル

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・カントメルル

メドック最南部のマルゴー村の手前にあるマコー村にあるシャトー。『神の雫 マリアージュ』で神咲雫がオーパスワンの造り手パスカル氏と1995年を飲んだ。百年以上も続いている靴職人(クラフトマン)は揺るがない信念のままに、美学と情熱を継承し続ける。そんな歴史に支えられ、そして歴史を支えてきた職人のような趣のワイン。

ロゼワイン

ブリュノ・クレール・マルサネ・ロゼ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄: ピノ・ノワール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ブリュノ・クレール

『神の雫』で遠峰一青と別れたローランがパリの学生街で2009年を試飲し、ブラインドでピノ・ノワール100%と品種を当てた。2009年が良い年。

スパークリング

バハラッハー・クロスター・フュルステンタール・リースリング・ゼクト

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:ミッテルライン
  • 葡萄: リースリング
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラッツェンベルガー

『神の雫』で2004年を遠峰一青が「バッカスの祭壇」と絶賛したドイツのゼクト。シャンパーニュを超える3年以上の長期瓶熟を経てリリースされる。泡がクリーミーできめ細かい。「清涼感のある爽やかな風。様々な柑橘の清々しさ。小さな白い花。泡は柔らかく、天使の羽ばたきにも似て、レースのカーテンから差し込む朝の光のような、何かいいことが待っていそうな一日の始まりのようなワイン」と表現。

KISVIN甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(塩山)
  • 葡萄: 甲州
  • 年代:2022年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫 マリアージュ』では2014年の白ワインが登場。ロンドンの世界ワイン博覧会で飲んだ。一人の野心あるクリエーターが素晴らしい品質の布を通して、世界のさまざまなニーズに応えるデザインをイメージ。やがて国境を越えて愛されるモノとなっていく。そんなイメージのワイン。

アンリオ・ブリュット・スーヴェラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ ノワール、 ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:アンリオ

飛行機のファーストクラスで提供されるシャンパーニュ。ハーフボトル。『神の雫』に登場。ハイヒールで背筋を伸ばしてシャンゼリゼを歩く、パリのこじゃれたマドモアゼルのようなワイン。

ベッラヴィスタ・フランチャコルタ・キュヴェ・ブリュット NV

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ロンバルディア州
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコ 
  • 年代:NV
  • 生産者:ベラヴィスタ

ロンバルディア州のスプマンテ。『神の雫』で一青がセーラに飲ませた。色はわずかなレモン色でクリスタルのように透き通っている。泡は軽やかで宝石の粒のよう。少し熟成感のある香り、優しく心を癒してくれる。木漏れ日。木々の間に渡されたハンモックに体をあずけて、平和な午後のひとときを楽しんでいるワイン。

フェラーリ・ロゼ

100年以上前からシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られているスプマンテの草分け。ロゼはエレガントなローズカラーとそれに相応しい香りで、どんな料理にも合う。『神の雫』で第十二の使徒に勝利したお祝いに飲んだ。

ニコラ・フィアット ブルーラベル・ブリュット・レゼルヴ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ニコラ・フィアット

フランスで最も消費されているシャンパン「ニコラ・フィアット」。いいシャンパーニュにあるブリオッシュ香(焼きたてパンの匂い)がする。『神の雫 マリアージュ』ではスパークリングとしては絶賛したが、パクチーと合わせようとして失敗。ブリオッシュ香が消されてしまった。

ジャック・ティソ・クレマン・ド・ジュラ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ジュラ地方
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:ドメーヌ・ジャック・ティソ

シャルドネ100%で造るジュラ地方のクレマン。『神の雫 マリアージュ』で藤枝が「キュウリとクラゲの酢和え」に合わせて出したワイン。海からの風邪を浴びながら、これから何をするか、何もないところから考えたくなるような「海岸のそぞろ歩き」のマリアージュ。

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デザートワイン

シャトー・パジョス・トカイ・アスー・5プットニョス

  • 生産国:ハンガリー
  • 地域:トカイ
  • 葡萄:フルミント
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・パジョス

500ml。ハンガリーのパワーのある貴腐ワイン。糖度の高いワインが高級なトカイでは上から4番目のランクだが、綺麗な酸がのってバランスがいい。『神の雫 マリアージュ』で1993年が登場。綺麗な酸がのってバランスがいい。「甘酸っぱくて切なくて、古いセピア色のアルバムみたいなワイン」と表現。

その他の価格おすすめワイン

3000円台おすすめワイン〜4000円以下の豊穣

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ワインも山も3000を超えると景色が変わる。世界が変わる。アルプス一万尺。富士山の世界。ここからはワインにあった少し良いグラスを使いたい。ワインを飲む価格としては最もボリュームゾーンの領域。

白ワイン

トラミン・アルト・アディジェ・ゲヴュルツトラミネール

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トレンティーノ アルト アディジェ
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ケラーライト・ラミン

イタリアのトラミンが原産地の白ワインの葡萄品種「ゲヴュルツトラミネール」を使用。紀元前10世紀から栽培されていたといわれる。『神の雫 マリアージュ』では2003年をライチのシャーベットと合わせた。グレープフルーツの瑞々しい酸がアロマの架け橋となる。互いに足りないものを補い合って新しい世界を引き出してくれる「雪解けのマリアージュ」

仲田晃司 ルー・デュモン、天・地・人ブルゴーニュ

シャルドネ100%。「本気印」のブルゴーニュ・ブラン。

まるき葡萄酒・ラフィーユ・トレゾワ・樽勝沼甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(甲州勝沼)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:まるき葡萄酒

日本最古のワインメーカである「まるき葡萄酒」の白ワイン。『神の雫 マリアージュ』では水菓子の宮崎産マンゴーに合わせた。「30年から40年熟成させた古酒を複数年ブレンドしたワイン。終わりかけの夏の海。空がオレンジ色に染まる夕暮れ時。水平線にたどり着いた夕日、それを迎え入れる海に漂うもうひとつの夕日。そのコントラストのようなマリアージュ」と表現。

ルカツィテリ2022ドレミ

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ピースポーター・ゴールドトレプヒェン・リースリング・カビネット

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:モーゼル地方
  • 葡萄:リースリング100%
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:トリアー慈善連合協会

「黄金の雫」と呼ばれるピースポート村の弱甘口のドイツ白ワイン。モーゼル地方で2000年の歴史を持つトリアー連合協会が造る。エチケットは聖ヤコブ。巡礼者のワイン。生真面目なドイツ人の気質と日本人の繊細さと真面目さは共通点があり和食と合う。漫画『神の雫』では2008年のワインを「小川のせせらぎが聞こえてくるような静かな庭園の風景。透明感のある柔らかい木漏れ日が、苔むした庭に降り注ぐ夏でありながらひんやりとして。そして湿り気を帯びた豊かな風が、庭園の上を通りすぎていくようなワイン」と遠峰一青とローランが表現。鱧の刺身に梅肉を和えてマリアージュした。

コナンドラム・ホワイト

コナンドラム・ホワイト

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 、セミヨン 、マスカット・カネリ 、シャルドネ、ヴィオニエ(比率非公開)
  • 年代:2021年
  • 生産者:ワーグナー・ファミリー

カリフォルニアのナパ・ヴァレーで最も歴史ある家族経営のワイナリー「ワグナー・ファミリー・オブ・ワイン」が手がける白ワイン。家族が集まる食卓でワインをブレンドして楽しんだ思い出から仕立てられたことから、ソーヴィニョン ブラン、セミヨン、マスカット カネリ、シャルドネ、ヴィオニエなど様々な葡萄品種をブレンド。ワイン名のコナンドラムは「なぞなぞ」の意味。漫画『ソムリール』で紹介された。

源作印 GKT 白

  • 生産国:日本
  • 地域:埼玉(秩父)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:記載なし
  • 生産者:秩父ワイン

秩父ワイン。両神山の麓に畑があり寒暖差が激しい。秩父は源流水が美味しく土地が痩せて葡萄に適している。秩父はセメントの産地でアルカリの石灰土壌が存在する。『神の雫』でワイン日本紀行のため小淵沢に向かう電車内で酒盛りをした。ブルゴーニュやボルドーを思わす柔らかくグリップする力強さが備わっている。「静かな水辺から優雅にそして力強く飛び立つ白い大きな鳥・丹頂鶴のようなワイン」と表現。

奥出雲ワイン・シャルドネ・アンウッディッド

  • 生産国:日本
  • 地域:鳥取県
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2023年
  • 生産者:奥出雲ワイン

島根県の白ワイン。低温殺菌牛乳のパイオニアである木次乳業が1990年につくったワイナリー。『神の雫』では「ボディもあって技巧的な要素を感じない生命力の溢れるワイン」と表現。

カ・ブリオーネ

イタリア・ロンバルディア州の白ワイン。アルプスの麓に広がる畑で急斜面の厳しいテロワールが独特の味わいを生みだす。野球でいうキャッチャーのイメージ。チームにとって母親の包容力と信頼感がある。『神の雫 マリアージュ』では2015年をピッツォケリ(蕎麦)のパスタに合わせた。「夏の太陽だ。強いコントラスト。しかし湿り気を含んだ雨上がりの風が木々を吹き抜けて吹いてくる。だから厳しさは感じない。このマリアージュはあの夏だ」と表現。

リヴォン クラス ピノグリージョ ラマート

白ワインの名産地フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州で作られたイタリアの白ワイン。4種類あるピノの葡萄種の中のピノグリージョを使用。パンを焼いたような香ばしい酵母の匂いがする。カツオとアボカドのマリネと合うとAOS青池さん。

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RICCA・雪の系譜・シャルドネ

  • 生産国:日本
  • 地域:北海道
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2021年
  • 生産者:宝水ワイナリー

北海道の白ワイン。『神の雫』では2011年が登場。「淡雪におおわれた北の大地に春の訪れを告げるふきのとうが、雪解けを待ちきれずに顔を出しているような光景を思い浮かべるフレッシュで期待感を覚えるワイン」と表現。

マンズワイン ソラリス 千曲川

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(小諸市)
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:マンズワイン

信州シャルドネの樽仕込みのワイン。漫画『神の雫』では2006年を雫がイタリア長介へのお土産に。「爽やかにして芳醇。信州の清々しい風と北アルプスの山々が思い浮かぶ」

キュヴェ・ギョタク・テール・デ・トワール

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン
  • 年代:2023年

『神の雫 マリアージュ』では2012年が登場。ビストロ9がサヨリの棒寿司と合わせた。日本人でシェフの経験もあるドメーヌの夫人が鮨や刺身はもちろん、酢飯、わさび、しょうゆ、ガリとも合うようにアルザス地方で作られる5種類の葡萄品種をブレンド。比率は企業秘密。神咲豊多香も「醤油にも鮨飯にも生魚にもガリにも合う」と居酒屋に持ち込んだ。

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リッポン マチュア ヴァイン リースリング

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:セントラル・オタゴ
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:リッポン・ヴィンヤード・アンド・ワイナリー

ヨーロッパの厳しいミネラルとは対照的なリースリング。『神の雫』では2006年が登場。広大な草原。冷たい風が吹き抜けていくその草原から見える山は、ヨーロッパの峻烈な山々とは違う。どこか柔らかい稜線を持っていて、冷たい中にもゆったりとした優しさがある。そう、タンポポみたいな。そんなワイン。

オー・ボン・クリマ・シャルドネ・ビエン・ナシード・ヴィンヤード・ミッション

カリフォルニアの赤ワインで有名なオー・ボン・クリマのシャルドネの白ワイン。岡山にある『すし処 ひさ田』の店主が「果実味と酸がうまくバランスよく表現され、寿司本来の味わいも生かしてくれる極上のシャルドネ」と絶賛した。

シャトー・ベレール・ラ・ロワイエール ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(コート・ド・ブライ)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:シャトー ベレール・ラ・ロワイエール

ボルドー右岸の北の外れコート・ド・ブライでソーヴィニヨン・ブラン100%で造る。『神の雫』では2007年が登場。清楚で透明で無垢な優しさに満ちている。まるで小さな教会のヴァージンロードを歩く花嫁を、憧れの眼差しで見つめる少女のようなワイン。遠峰一青は「食前酒として飲んでもみずみずしく食欲をそそり、前菜、魚料理にもやさしくマリアージュする。もう一度飲みたいという魅力がある」と評価。

ルイ・メテロー・ミュスカデ・グラン・ムートン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ロワール(ナント地区)
  • 葡萄:ミュスカデ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・デュ・グラン・ムートン

グラン・ムートンは「丸々と太った羊」という意味が語源である「ムートン将軍」に因んで名付けられた。数あるロワールの白ワインの中でミネラル香が顕著で新鮮。『神の雫』では2002年が登場。遠峰一青が冷やし気味にし、岩牡蠣の酒蒸し白トリュフソース、オマール海老と帆立貝のブイヤベースソースに合わせた。

ソアヴェ・クラシコ・ジーニ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴェネト州
  • 葡萄:ガルガーネガ
  • 年代:2022年
  • 生産者:ジーニ

「ピエロパン」、「イナマ」と三大ソアヴェと呼ばれる「ジーニ」の白ワイン。1700年代からガルガーネガ種を栽培してきた。平均樹齢60年以上の古樹から造られる上質な酸とミネラルが調和した上品で深い味わい。1960年代にソアヴェの生産地域が拡大され、大量生産が増えた結果、平野部の堆積土壌で造られるフルーティーで軽い白ワインがソアヴェとして認識されるようになったが、ジーニはモンテフォルテの丘の火山岩土壌。ジーニは畑で化学薬品、有機肥料も一切使用しない農法、酸化防止剤SO2も醸造時には一切使用せず、瓶詰め時にごく少量のみ添加。樹齢100年以上の畑「サルヴァレンツァ」は、ソアーヴェ最高の畑。

ジュリアン・メイエー ・リースリング

アルザスのリースリング。アルザスの自然派ワインの旗手ジュリアン・メイエー 。『神の雫』で2007年が登場。アルザス料理「鯉の詰め物」に合わせた。遠峰一青が絶賛。ピュアな味わい、テロワールが織りなすドラマ。夕刻の茜空に仄かに灯るガス灯の、柔らかくどこか懐かしい灯火。一人佇みいつまでも眺めていたくなるガス灯の温もりを帯びた明かりのように、このワインは昔話するように何度となくグラスに注ぎ直し、唇に運びたくなる。

ザーヘル・ホイリゲ

オーストリアのザーヘル社が造るボジョレ・ヌーボーと同じ新酒。ザーヘルは最新鋭の醸造設備でクリーンなホイリゲを造る生産者。ホイリゲとは居酒屋のこと。11月11日、聖マルティンの日に解禁される。かつてはボジョレ・ヌーボーも同じ日に解禁していた。漫画『ソムリエール』で2007年が登場。生の葡萄ジュースのようで何杯でも飲めてしまう。ワインから三社祭りの笛や太鼓の音が聞こえる。寒い冬が来る前に村中で新酒ができたことを祝う。

ブラン・ド・モルジェ・エ・デ・ラ・サル・レイヨン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:プリエ・ブラン100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェ

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』推薦。葡萄栽培の限界高度が標高600mと言われる中、モルジェは標高1200mに及び、イタリアで最も標高の高い栽培地帯。ワイン名にモルジェとラ・サルと2つの村(コムーネ)が入る稀有なワイン。モルジェは冷涼で酸度の高い葡萄ができる。ラ・サルは畑が平地で温暖、糖度の高い葡萄が熟す。この対照的なブドウをアッサンブラージュ(ブレンド)している。「レイヨン」はその年で最も出来が良かった畑の葡萄で造る看板ワイン。ブドウ品種のプリエ・ブランは高地に適し、少ない日照量で育ち、完熟までの期間も短く寒波が来る前に収穫できる。モンブランの雪が日光を反射して葡萄の樹を温め、春には雪解け水が土壌に水分を与える。モンブランのような純粋無垢なワインが生まれる。天衣無縫の純白のドレスをまとった山の乙女のワイン。

ドメーヌ・コルディエ・マコン・オー・ボワ・ダリエ

ブルゴーニュの白ワイン。『神の雫ワイン知ったかBOOKS』で人見知り同士が仲良くなるワインとして2015年を紹介。マコンの造り手で、ここ以上のシャルドネを作り出す生産者はいないと賞賛。シャルドネの果実味が芳醇に伝わり、味わいに深みがある。初対面でも一緒に楽しく飲めるシャルドネ。豊富なミネラル、しっかりした骨格が肉料理に合う。ロールキャベツと飲むと、キャベツがマコンの柔らかさに寄り添い、最高のマリアージュになる。

月浦ミュラー・トゥルガウ

洞爺湖畔月浦の自社農園産ミュラー・トゥルガウ100%使用した白ワイン。

シャトー・レイノン・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(カディヤック)
  • 葡萄:ソーヴィニョン・ブラン100%
  • 年代:2023年
  • 生産者:シャトー・レイノン

ボルドーの白ワイン。「白ワインの法王」と呼ばれるデュブルデュー氏が保有するシャトー。ソーヴィニョン・ブランで造られる。『神の雫』では2007年が登場。エレガントで適度にバランスのとれた酸。嫌味のない樽香。あたかも草原を駆け抜ける白馬のような爽快感のあるワイン。

ブルックス・リースリング

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:オレゴン州(ウィラメット・ヴァレー)
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:ブルックス

カモミールや西洋菩提樹、ジャスミンの香りがありリラックス効果があるワイン。『神の雫』では2004年が登場。マッターホルンに向かう前に遠峰一青がワイン・サイコセラピーを受ける際に飲んだ。体や心の緊張を取り除いてくれる。

赤ワイン

リブランディ・グラヴェッロ・ヴァル ディ・ネート・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:カラブリア州
  • 葡萄:ガリオッポ、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2021年
  • 生産者:リブランディ社

この地で最も多く栽培されるガリオッポの葡萄品種をメインにカベルネ・ソーヴィニヨンブレンドして造る。唐辛子を育てるテロワールで作られた葡萄なのでキムチや唐辛子料理にマリアージュ。「燃えるような激しさ、そして情熱が情熱を呼び、歓喜となって谺する。闘牛士、エル・マタドール」と雫が表現。

トルブレック・ウッドカッターズ・シラーズ

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:バロッサ・ヴァレー
  • 葡萄:シラーズ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:トルブレック

ドメーヌは古くからのワイン産地バロッサ・ヴァレーを絵の具などの表現材料を探すように歩き回り、荒れたままになっているポテンシャルの高い畑を再生。百年級の古木から造りあげた。『神の雫』では2005年が登場。若いのに香りはすごくジャミーで、噛むようなワインだ。そうこれはヨーロッパのギャラリーで見かけたシルク・ペインティングのようなワイン。

ボデガス・アバニコ・ロス・コルミリョス

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・イ・レオン州
  • 葡萄:ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)
  • 年代:2020年
  • 生産者:ボデガス・アバニコ

スペインはトロ、2008年に設立のワイナリー「ボデガス・アバニコ」のワイン。『神の雫』では2008年が登場し、第十一の使徒を探すスペイン出張前にモノポールの藤枝に勧められた。タンニンや果実の味の強さを過剰に抽出しないことで、もともとの素晴らしいポテンシャルをうまく引き出している。未知の大陸を探して船を漕ぎ出した大航海時代のスペイン人のようなワイン。

ウルトレイア・サン・ジャック

  • 国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄: メンシア、アリカンテ
  • 年代:2021年
  • 生産者:ラウル・ペレス

世界最高のワインメーカーと呼ばれるラウル・ぺレスの赤ワイン。『神の雫』でワイン事業部の8,888円の「末広セット」に選んだ。1万円以上するトップ・キュヴェは「グラナダの夕陽」そのもの。安価なサン・ジャックも迫るクオリティ。スケール感はかなわないが「車窓から見るグラナダの夕陽」、立ち去ろうとする自分を見送ってくれる暖かい夕陽。

コルドルチャ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(モンタルチーノ)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ100%
  • 年代:2018年
  • 生産者:トコルドルチャ

ハーフボトル。『神の雫』で2004年が登場。第九の使徒を探す過程で雫と本間が現地で飲んだ。スタンダードなワイン。リゼルヴァのような長熟が味で上とは限らないことを教えてくれる。ミネラルを含めた個性が際立っている。未完成の躍動がある。日々トレーニングを重ねる生真面目なマラソンランナーのようなワイン。

フランシス フォード コッポラ ダイヤモンド コレクション クラレット

敬愛するフランシス・コッポラ監督のワイン。無数に出している中でエチケットが最もゴッドファーザーみ、ある。

チェレット・モンソルド・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ピエモンテ州
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー
  • 年代:2021年
  • 生産者:チェレット社

ピエモンテ州で異色のフランス3品種のブレンドワイン。ビオディナミ農法で栽培。『神の雫』で奈良の飛鳥で1997年を飲んだ。「こだわりを曲げずに守り通す美学がある。箱根の寄せ木細工みたいな飽きない味わいがあるワイン」と表現。

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志太・ヤマ・ソーヴィニヨンロゼワイン

  • 生産国:日本
  • 地域:静岡県(伊豆市)
  • 葡萄:ヤマ・ソーヴィニヨン100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:志太・中伊豆ワイナリー

山梨県御坂峠に自生していた山葡萄とカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して作ったヤマ・ソーヴィニヨン100%の純国産ワイン。母なる山葡萄の野生味と、父なるカベルネの気品と華やかな香りを兼ね備えている葡萄。『神の雫』では2009年が登場。秋にさしかかった丘を吹き抜ける風のような香り。どこか懐かしくて爽やかな少年時代の光景が思い浮かぶワイン。

心の雫

  • 生産国:日本
  • 地域:石川県(能登)
  • 葡萄:ヤマソーヴィニヨン
  • 年代:2022年
  • 生産者:能登ワイン株式会社

『神の雫 マリアージュ』で2014年が登場。石川県の能登ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンと山葡萄の交配種「ヤマソーヴィニヨン」で造る。神咲雫が金沢からの帰りの新幹線でソムリエの鴨志田とロブマイヤーのトラベラーで飲んだ。はしだのりひことシューベルツ『風』のワイン。

サン・イシドロ・グラン・レセルヴ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:フミージャ
  • 葡萄:モナストレル
  • 年代:1989年
  • 生産者:ボデガス・サン・イシドロ

接ぎ木を受けず、自らの根で力強く育ったスペイン生まれのモナストレル品種。『神の雫マリアージュ』では神咲雫がウォッシュチーズ「ポン・レヴェック」に合わせた。亡き父が残した古い帽子を頭に載せると父の厳しさの奥に潜んでいた優しさを理解する。父への愛を思い起こす。迷いが吹っ切れ自分の生き方を自分で決められる大人への扉を自らの手で開くために歩き出す。亡き父の生き方を振り返ることで、少年が自分の足で歩み始めた瞬間。巣立ちのマリアージュ。

サン・マーニョ チェザネーゼ・デル・ピーリオ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ラツィオ州
  • 葡萄:チェザネーゼ・ダッフィーレ、チェザネーゼ・コ
  • 年代:2020年
  • 生産者:コルテ・ディ・パーピ

『神の雫 マリアージュ』では2015年を北京ダックに合わせた。甘味噌とぶつかるほど甘くなく、ダックの皮のボディに負けないしっかりとしたストラクチャーとタンニンがある。ラツィオ州の地葡萄で造られ中間料理に合う。「皇帝の玉座に向かう紅い絨毯。皇帝の姿を拝もうとそこにひざまずく人々の姿。その憧憬の象徴のようなマリアージュ」と表現。

レ・マッキオーレ・ボルゲリ・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州ボルゲリ
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン 、カベルネ・ソーヴィニヨン 、シラー 
  • 年代:2021年
  • 生産者:レ・マッキオーレ

イタリアのトスカーナ州ボルゲリにあるワイナリー「レ・マッキオーレ」の赤ワイン。様々なブドウ品種をブレンドすることで知られ、メルロー 50%、カベルネ・フラン 20%、カベルネ・ソーヴィニヨン 20%、シラー 10%と多様性。『神の雫 マリアージュ』では2012年が登場し、添加物を使わないイカの塩辛(ブルーチーズような)と合わせた。「やや個性的な地中海の匂いが海から生まれたチーズのように塩辛と合わせると魔法のようにお互いを高め合う。魚介の臭みをタンニンが包み込んで旨味を際立たせてくれる。不思議な世界に迷い込んだ左巻きの渦に巻き込まれるような不思議の国のアリスのマリアージュ」と表現。

ブエナ・ヴィスタ ソノマ ピノ・ノワール

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(ソノマ)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:レ・マッキオーレ

過剰なところがなく控えめなピノ・ノワール。『神の雫』では2013年が登場。ブルゴーニュのピノ・ノワールと違って近づきやすい魅力がある。淡い色でモダンでシャレた街角を描いたパステル画のワイン。

クロ・フォルネリ・ヴァン・ド・コルス・ルージュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:コルシカ島
  • 葡萄:ニエルキ、シラー、スキアカレッロ
  • 年代:2020年
  • 生産者:クロ・フォルネリ

ナポレオンの出身地コルシカ島の赤ワイン。コルシカの地葡萄「ニエルキ」やコルシカにしかない土着品種「スキアカレッロ」などをブレンドして造られる。『神の雫 マリアージュ』では2013年が登場。フレッシュチーズのブロッチェを使った豚肉の詰め物に合わせ「遠く離れた故郷を思う心境のようなマリアージュ」と表現。

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シャトー・ムーラン・オー・ラロック

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(フロンサック村)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・ムーラン・オーラロック

風車の意味を持つムーラン。フロンサック村の尊重を経験したジャン・ノエル・エルヴェ氏が造る。除草剤を使わない柔らかい土が葡萄を育てる。『神の雫』では2006年を鴨料理に合わせた。豊かでナチュラルな土の香りと、地に深く根を張った古木だけが表現できる優しさがある。まるで自然の営みに身を任せるように悠然と回り続ける風車小屋のような佇まいのワイン。

フォリウム・ヴィンヤード ピノ・ノワール・リザーヴ

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:マールボロ
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2022年
  • 生産者:フォリウム・ヴィンヤード

日本人生産者の岡田岳樹氏が有機栽培農法で造るニュージーランドのピノ・ノワール。 ニュージーランドでは雨の降らないときに畑に水を撒く灌漑農法が一般的だが、リスクをとって葡萄が大地の奥深く根を張っていくように育てている。結果、香りや味わいが複雑になる。『神の雫 マリアージュ』では2015年を北京ダックに合わせた。控えめでナチュラルな衣装をまとった美しい皇帝の妻。玉座に歩み寄る皇后のマリアージュ。

エラスリス・アコンカグア・アルト・カルメネール

  • 生産国:チリ
  • 地域:アコンカグア・ヴァレー
  • 葡萄:カルメネール100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:エラスリス

チリのカルメネール。『神の雫 マリアージュ』では2015年をフカヒレの姿煮に合わせた。同質なもの同士の完璧なマリアージュ。ワインがフカヒレに助けられ、フカヒレがそれを見守っているイメージ。

スポルトレッティ・ヴィラ・フィデリア・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ウンブリア州
  • 葡萄:メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン
  • 年代:2017年
  • 生産者:スポルトレッティ

メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフランのブレンド。いわゆるボルドーブレンド。『神の雫 マリアージュ』で2010年を藤枝さんが「価格のポテンシャルの倍以上」と評価。雫も「イタリアのお宝」と絶賛。パンにヒマラヤ岩塩、オリーブオイルの魔法の三点セットをつけてマリアージュした。

ユルチッチ・ツヴァイゲルト

オーストリアのツヴァイゲルトという葡萄。オーストリアで最も栽培されている黒ぶどう、北海道でも人気。口当たりが柔らかく王道のピノ・ノワールと間違える。ブラインドで飲んだテイスターたちも美味しいと絶賛。

ヤンナ・デ・マーレ・カンノナウ・ディ・サルデーニャ

グルナッシュに似たカンノナウという葡萄を使ったイタリアワイン。テイスターが6000円以上のワインと間違う美味しさ。

エラスリス・アコンカグア・アルト・カベルネ・ソーヴィニヨン

チリの名門エラスリスが誇る最上級レンジ「アコンカグア・アルト」。国際テイスティングでラフィットやラトゥール、マルゴーなどの五大シャトーにも勝った奇跡の最高峰チリワイン。漫画『ソムリエール』で美味しいテーブルワインとして紹介。

ウインダウリ・桜シラーズ

  • 国:オーストラリア
  • 産地:ニューサウスウェールズ州
  • 葡萄:シラーズ

エチケットに描かれた桜は戦争の捕虜収容所カウラの桜。日本兵約1000人が大脱走を企て200名以上の死者を出したことを偲んで植えられた桜。『ソムリエール』では33話「それぞれの桜」で登場。歴史の不幸は語り合い信じ合い愛し合うことでしか超えられない。そのためにワインが生まれたのであれば、それは素晴らしいこと。

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ヴァッレ・ダオスタ・ドンナス・ナポレオン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:ネッビオーロ100%
  • 年代:2018年
  • 生産者:ドンナス社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』のおすすめ。傾斜が45度もある危険な農作業で栽培。機械が入れず手摘みで収穫。葡萄はモノレールで運搬。ドンナスは海抜300mと低く気候は温暖、パームツリーの南国の植物も見られる。ワインも厳しい酸やタンニンがなく、たおやかなタイプ。ナポレオンが1800年のイタリア遠征でマレンゴの戦いに勝利し、この地に立ち寄って飲んだことを記念して200年後に生まれた勝利の美酒。ナポレオンが愛したピノ・ノワールのようなジューシーな果実感。この地特有の淹れたての緑茶のようなフレーバーがする。厳格さを感じさせない陽性のワイン。

ビービー・グラーツ・カザマッタ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(マレンマ地区)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ビービー・グラーツ

カザマッタはイタリア語で「狂気の家(Crazy House)」の意味。ネーミング通り刺激的なワイン。『神の雫』では2004年が登場。当時は1000円台。どのヴィンテージも大きく外れたことがないコスパの高い赤ワインとして登場。「第二の使徒」で敗北した神咲雫にイタリア長介が飲ませた。カシューナッツとカカオのアルマ、それに分厚い黒い果実。トリュフもある。

フューグ・ド・ネナン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ポムロール地区
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・ネナン

シャトー・ネナンのセカンド・ラベル。『神の雫』で紫野原みやびが「甘いだけのパッとしないワイン」と切り捨てた。1万円を超えるファースト・ラベルがモノポール藤枝さんの思い出のワイン。フランスに勉強に行ったとき、お金がなくて高いワインを飲めないとき、まだ無名だったシャトー・ネナンを飲んだ。なんて美味しいと感動し、その感動は小さなワインバーをやっている今でも記憶の中では少しも色褪せていない。あのときボルドーの小さなビストロで飲んだ「ネナン」の感動はもう決してそこに見つからない。思い出と共に味わうワインは甘くて切なくていつも少しだけ物足りなくもなる。藤枝さんは初恋の思い出を引きずる想名誰に「恋を想い出に変えるワイン」として2001年を出した。

シャトー・ミル・ローズ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー 、プティ・ヴェルド
  • 年代:2018年
  • 生産者:シャトー・ミル・ローズ

1999年にマルゴーの近くマコー村で設立されたワイナリー。「千本の薔薇」という名前。醗酵はステンレスタンク、熟成はオーク樽にて12カ月間(新樽比率25%、フレンチ80%・アメリカン20%)で造るエレガントで香り豊か。漫画『怪盗ルヴァン』で2010年が登場。小さい薔薇で作った花冠をかぶった可愛らしい少女のようなワイン。